アスファルトとミミズ
連日、猛暑で酷暑ですが皆さん元気にしてますか。
私は温室でぬくぬくと生きているような人間なので、ピンピンしています。お金は無いですけど。
そんなことよりも、夏になると必ず道端で見ますよね、ミミズ。
灼熱のアスファルトの上に出てきて、熱さと暑さで干からびて昇天してしまう哀しいミミズ。
君は土の中にいたら平和なのにねと、少しばかり憐れむものですが、道端にミミズいますよね。
このミミズを見る度にここのところ思い浮かぶのは「メキシコサラマンダー」という曲です。
曲の始まりの歌詞がそのまんまなんですよ。
"アスファルトに飛び出したミミズ/誰かに似ている/情けない、弱い/全部見せちゃった/道路の真ん中で"
コレが誰の作詞かって言うと、私の大好きなえっちゃんこと橋本絵莉子さんです。
歌ってるのはナナヲアカリさん。
というかナナヲアカリさんに提供した曲です。
とにかく、この歌詞を道端で思い出してしまうんですね。
ミミズを見て「誰かに似ている」って、きっと自分と重ねてそう思ったのかな?とか、情けなくて弱い姿を大衆の面前で意図なく披露してしまった自己嫌悪やツラさや、そういった過去の経験が現れているように思えて私は勝手に曲を聴くと哀しくなったり共感したりするのです。
そして、アスファルトの上で絶命寸前のミミズを見て、こんなストレート且つどこか感傷的に歌詞を書けてしまうんだ…という感動と驚きがあるのです。
もちろん私の勝手な考えというか、考察ではありますけれどね。
最近、絶命後のミミズを歩道なんかのアスファルトでよく見掛けるので、脳内BGMが「メキシコサラマンダー」になりがちです。
そもそもタイトルはメキシコサラマンダーで要はウーパールーパーなのに、出だしの歌詞に現れるのはミミズってのが面白いですよね。
メキシコサラマンダーって言葉は、曲の最後であるサビ終わりに出て来るだけなんです。
この曲や歌詞が「大人になりきれていない自分」「昔思い描いていた大人になれていない不安」なんかがテーマなんですけどね、確か。
それで幼体のまま大人になるウーパールーパー…メキシコサラマンダーが出て来るんですが、曲の導入で掴みはミミズ。
それも多分に死にそうなミミズ。
私にはその視点や発想、展開に驚きしかないし、推しミュージシャンの作った曲だから贔屓目もあるけど「天才じゃん!!!!!」と心底思うのです。
えっちゃんには是非にセルフカバーで歌って欲しい提供曲です。
とにかく、みんな聴いてみてね(笑)
収録アルバムは「七転び七起」。
ナナヲアカリさんの歌も素晴らしいです。
これは蛇足ですが、えっちゃん出演のラジオにこの曲についてメールを送ったりしましたが、あえなく不採用でした(笑)
とりあえず……
いつか歌ってね、えっちゃん。
おわる。
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