オタク丸出し根性
先日の土曜日の話です。
夕方から横浜の関内にある「季らら yokohama」という音楽カフェで開催された360°ボーカルショーという、カフェ店内でミニライブを鑑賞しながら飲食を楽しめるイベントに一人で行きました。
チャットモンチー時代からの推しである福岡晃子ことあっこちゃんこと"accobin"を観たくて、
「推しが横浜に来るのに、横浜に生きる私が行かなくてどうする???」
と鼻息荒くして、チケットの募集が始まってすぐに申し込んだイベントなのです。
彼女は色々と呼び名があるけれど、一番呼び慣れている「あっこちゃん」で以後は統一しますが、音楽をやる際の彼女の名義はaccobinです。悪しからず。
正直に言おう。
行って良かった、本当に。
会場は普段はカフェなだけあって広くなく、ステージも無く、グランドピアノとマイクやスピーカーなどの音響機器がカフェの中にある程度。
めっちゃ観客と演者の距離が近い。
一番近いところは1m弱しかない。
私は会場が横浜だからと、のんびりと家を出たら電車が遅れるなどして到着はイベント開始後30分ほど経ってからだった。
受付する時に名簿をチラッと見ると、あっこちゃん目当ての観客は私を入れても2人くらいのようだった。知らんけど。
そしてライブパフォーマンスが行われている真っ只中を、入り口から反対側にある端っこの空席(ここしか空席がなかった)に忍者よろしく素早く駆け抜け着席した。
その時は気が付かなかったが、席の真後ろはキッチンやスタッフルームに繋がる扉があるらしく、関係者がことあるごとに行き来したり出番待ちの演者が立ってライブを観ていた。
そこに、あっこちゃんも居た。
でっけぇジョッキ(ハイボール入り)を片手にライブ観てた。
距離近いし、人見知りだし、急に推しを見付けても話し掛けたりできないチキンなために、時折どさくさに紛れるようにチラリと振り向いては、あっこちゃんを視界に捉え続けた。
なんて控えめで意気地のないオタクであろうか。
まぁ変にグイグイいくよりは距離感あって弁えてると言えるだろう……(言い方次第だな
ちなみに、あっこちゃんのライブなんだから!とオタクらしく当たり前に「accobin Tシャツ」を着用していた。
これが後に功を奏すことになるとは、この時は思いもしなかった──。
ライブ中に食べようとカフェのイチ押しのクレープとウーロン茶を頼んで初めて見るミュージシャンのライブを観た。
その中で「学生時代にバンド組んだ時に聴きまくったチャットモンチーのあっこちゃんが出演するから、絶対に自分も出ると半ば強行的に出た」と語り、めちゃくちゃチャットモンチーというか、あっこちゃんの書いた歌詞についてMCで熱く語った方がいた。
その方はOh my!という2人組バンドのボーカルをやってるモリユイさんだった。
「自分が作詞をするようになったら、あっこちゃんやチャットモンチーの歌詞の深さや良さが余計に分かった。」と言い
「恋の煙」に出て来る"ふたりごと"、"ふたりじめ"、"ふたりぼっち"という言葉をはじめとした、新しい言葉の発明力とその言葉が持つ解像度の高さなど、とにかく"いかに素晴らしいか"と熱く語り、止まらなくなりそうになっていて
私はずっと深く深さ頷き続け、首がもげそうだった。
そんなモリユイさんの歌はハートフルでエネルギーあって熱かった。
その後もライブは続き、あっこちゃんの出番は最後。トリである。
それまでライブを観つつ、頼んだクレープが40分くらい待ってようやく配膳され、入ってるベリー類が想像よりも酸っぱくて驚いたりしていた。
もちろんチラチラとあっこちゃんを視界に捉えることは忘れなかった()
そして、あっこちゃんが出番のために準備を始めた時に声を掛けられた。
モリユイさんのパフォーマンスの際にピアノを演奏していた方だった。
「accobinさんのファンですよね?気が付かなくてごめんなさい。私の席からよく見えるから、席を移動しませんか?」という気遣いとまごころと優しさ120%のお誘いだった。
accobin Tシャツを着て来て良かった。
Tシャツで分かったとも言われた(笑)
「え、え?いいんですか?」
「いいですよ!せっかくですから、ちゃんと見えるところで見ましょうよ」
「え、あ、ありがとうございます、お願いします…!」
と、私の席から見て向かい側の席へ移動した。
私は大きな円卓に居たのだが、演者を真横から見るような場所で手元や正面の顔は見えない。
(モリユイさんはハンドマイクで歌いながら動いてたから全身見えたけど)
移動したら、よく見えた。演者に対して斜め前くらいの角度。
その際モリユイさんとも一言ほど言葉を交わした。
「(チャットモンチーのくだり)めっちゃ分かるって聞いてました」と。
良い眺めだなぁと感謝しながら、茶をしばいたら、今度は観客の男性から声がかかる。
「え、お姉さん次の人のファン?なら、こっちおいでよ、僕の席いいよ。」と。
この方は演者のほぼど正面に位置する席の方である。
「いいから、いいから、おいで。」と言われるがまま、内心は歓喜乱舞で席へ行くと、ライブの合間に行われる演者のトークショーで使われるパイプ椅子がその男性の席の隣にあったので「こっちで大丈夫です!」と席に着いた。
流石にその男性を押し除けてまで座れはしない……。
しかし座ってから気が付いたが、そのパイプ椅子は男性の席よりも、演者ど正面である。
あっこちゃんと1m前後しか距離がなかった。
あっこちゃんからしても、さっきまで全然違う席にいた女ファン(オタク)が目の前に居るし、自分のグッズであるTシャツ着てるし、普段とは違う緊張のしかたをしたかもしれない…(そうでもないかもしれないが
あっこちゃんのライブはMCというかトーク多めで、近況というか「これまで何をしてきて、今は何をしているか」を語ったり、「ボーカルショーに来てしまったが、私自身はそこまで歌に自信は無くて、演奏する相棒のベースとセットの存在」と語っていた。
最初の曲が始まって直ぐに音源でもあるスマホが機材を載せてる台から落ちるハプニングもあったけど、それ以外は滞りなく進んだ。
自分の曲は「じっとりしている(盛り上がりには欠ける)」と言っていた…笑
他の演者さんらはアップテンポなノリの良い曲が多いので、そう思ったんだろうなぁ。
そして相変わらず「演奏中は何をしてても良い、普段は来ている子どもが騒ぐこともあるし、むしろ自由にそうしていて欲しい」と。
そこまで謙遜しなくても…と思うくらいだが、これが通常運転なので安心した(?
やった曲はchange、after crap、new rain、Heart beatsの4曲(確か)。
(間違えていたら申し訳ない)
ジン(ACCOZINE)やグッズの宣伝もあり、ジンを紹介している時に謎の使命感からカバンから持参したジンを取り出して控え目に掲げて宣伝した。
「おぉ!そう、これです、2冊だけ物販に持って来ました」と言っていただいた。
オタク、嬉しい(?
そんなこんなでラストのHeart beatsが終わり、ライブは終了。
そのあとは演者全員でトークショー。
・フルーツと付き合うとしたら、何がいいか?
・音楽を本格的に始めたキッカケ
などなど、ちょっと不思議な話題や、真剣な話を交えたトークで聞いていて楽しかった。
ちなみに、この時ど正面席から動けずいたので、トークショーの輪に入っているかのような状態だったw
オタク、変なとこに居てすんません……。
トークショー終わりがけに、観客交えて皆んなで乾杯だ!!とドリンクのオーダーを演者が取るという、なんか凄いことが起きて
「あっこちゃんは、このお姉さん(私)から注文取って〜」と声が掛かり「あ、そうやった!」と注文を取ってくれた
酒があまり得意ではない国のオタクなので、コーラをあっこちゃんにオーダーさせていただいた。
大変恐縮です。
ちなみに、あっこちゃんは出番までに半分も飲み切れなかった、でけぇジョッキのハイボールに入ってる氷が溶けて薄まったので、また同じでけぇジョッキのハイボールを周りに煽られながらオーダーしていた。
(正式名称はメガビッグハイボールらしい)
そうして乾杯して、お開き。
その後は各々自由にご歓談ということで、あっこちゃんにジンへサインを貰い、簡単に今後の予定を聞いて(渋谷でライブするってよ!秋には新曲予定だそうな!)
持っていなかったaccobinアクキーを買って、握手してもらった。
緊張していたのか、何なのか妙に体というか感覚がふわふわして何言ったかよく覚えてないが、あっこちゃんはにこやかに話を聞いてくれた。
お陰であっこちゃんの眩しい笑顔が頭から離れないぜ……!
本当に恐縮です。
そのあとはモリユイさんのジン付きCDを買ってサインと握手を賜り、会場を後にした。
まだCDは聴けてないが、ちゃんと聴いてみようと思う。
チャットモンチーイズムがあるかもしれない(どこに目と耳を付けようとしてんねん)。
これは蛇足なのだが駅まで行くのに、フラフラ歩いていたら酔っ払いの小汚いジジイに話しかけられたが、何言ってるのかよく分からず「はぁ?」とだけ言って、あとは無視して駅へ向かった。
なんやねん、良い気分を壊すんじゃねぇ〜〜
帰りの電車はハマスタから来たベイスターズファンと巨人ファンに混じって電車で帰った。
何故か途中で乗り換えをミスったことで最寄駅からのバスを逃したりもしたが、まぁそんなのはもうでもいいです。
と、オチに要らぬ話を入れたものの全体的に良き日でした。
とにかくオタク冥利に尽きますね…
推しを追いかけてると良いことありますね…
高橋久美子ことクミコンと話したら、ある意味コンプリートだよ(?
とにかく、行くって、楽しみだって約束したから渋谷も行くし、新曲も聴くぞ!!!
おわる。