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「はたけ会議2023」の募集をはじめます。

はたけ会議、4年目となる「はたけ会議2023年」のメンバー募集を開始します。

今年で4年目となるはたけ会議。

名古屋で飲食店を営む"toricafe"の岡田シェフと、知多半島で農家をしている、"とるたべる"のスギヤマの二人で運営をしています。

岡田シェフの
「なんか、名古屋の畑でおもろいことしたいから手伝ってよ。」

に対して、スギヤマの
「イイっすね、やりましょう!」

という、"無茶ぶり""安請け合い"からスタートしたこのはたけ会議。

"おもろいこと"にしか興味を持てない変態シェフ
"安請け合い"だけが特技のイエスマン杉山

もともと、自らが運営するイタリアンレストラン"toricafe"で「Seed to Table」を実現させるために、岡田シェフが単独ではじめた畑。

"シェフ"としてフルタイムで働くかたわら、アイドルタイムなどのスキマ時間を使い、「暑さ、寒さ」や「草とり」という自然の猛威と闘い続ける中で

「これはみんなでやったほうが絶対おもろい」

と、畑のおもろさ(しんどさ)を共有するべく、農園メンバーを集めての再出発。

多くのメンバーさんたちに恵まれ、今年で4年目となります。

1年目はいろいろが初めて。運営のふたりの中だけでも意見が食い違って衝突したりの試行錯誤だらけ。

メンバーさんたちの理解も進み、運営の方向性が見えてきた2年目。

いろいろなことが自走し始め、「はたけ会議」というコミュニティが色濃く活動が始まりだした3年目。

そして4年目。今期はもっともっと遠くの景色を見ながら、足元もきっちり整えていこう、という1年になりそうです。

*はたけ会議とは?

はたけ会議の最大の特徴のひとつは、農園を"みんなで運営する"という部分。規定の区画を借りて、野菜づくりをする、いわゆる「貸し農園」とは違ったかたちになります。

はたけ会議は、その体裁こそ「畑作業」なのですが、「野菜づくり」はその活動の一環に過ぎません。

もちろん、畝作りから始まって、時には耕うん機をつかったり、ビニールマルチを張ったり、野菜の苗を定植したり、種まきをしたり、水やりをしたり。基本的な野菜づくりの活動は行います。

耕うん機の使い方をレクチャー

2022年では、三重県のいなべで活躍するHATAKEYAさんのオンライン基礎講座などの受講も行いました。

toricafeでのオンライン勉強会

畑でも実際にプチ講座があったり、メンバー専用のInstagramのプライベートグループをつくって、種のまき方や、水やりの仕方、土作りや畝の手入れなどについての共有も進めています。

https://www.instagram.com/hatake.kaigi/

いわゆる一般的な「野菜づくり」に関わるそれぞれの作業はあるのですが、なかなか他にはない取り組みとして

・自分たちで畑を新たに借りて、開拓し、手作業で種をまいて育てた小麦で、メンバーであるパン屋さんと一緒にパンを焼いて食べる(通称:小麦会議)

開墾から種まき、刈り取りがんばった。
刈り取りした小麦
それを使って焼いたカンパーニュ

・畑でとれた野菜とスパイス、プレミアム保美豚のバラ肉半頭分を使ってのカレー、タンドリーチキン、チャイをつくって、ナチュールワインや自然酒と一緒に楽しむ(通称:ナマステ会議)

エキスたっぷりのカレー
自家製タンドリーチキン
最高のはたけ時間

自分たちで無農薬でもち米を100kgつくって、それをあられに加工して販売する(通称:もち米会議)その稲わらでしめ縄のワークショップを開催して、オリジナルのしめ縄つくる、とか

稲架掛けを前に達成感に浸る男性チーム
2期では餅つきもやりました
しめ縄づくり

自分たちでじゃがいもを育てて、ポテトチップスを160袋つくって販売する
とか

ポテチになりました!
じゃがいもの収穫

自分たちでそばを栽培して脱穀してそば打ちしたりとか

そばのお花
脱穀したそばの実

自分たちで大豆つくって、脱穀して味噌づくりする、とか

大豆の脱穀
大豆畑

自分たちで落花生つくって、ピーナッツバターつくる、とか

落花生畑

お店に届いたカルガモをみんなで捌いてBBQする、とか

羽根をむしるところから

なんというか、いわゆる「野菜づくり」とは一線を画す取り組みをしています。

*はたけ会議が大切にしていること

これらのはたけ会議の活動のすべては
「おもろいことをしたい」
のひとつに行き着きます。

自分たちの「好き」や「やってみたい」という、ピュアな感情を原動力に、ただただ直向きに、目の前の材料に向き合い、感謝し、調理していきます。

もはや「はたけ」というものは、野菜づくりのためではなく、ただただ”きっかけ”であって、「野菜をつくりたい」という気持ち以上に、「みんなで真剣に楽しみたい」という目的のために「はたけ」がある状態になっています。

「はたけ」という場所は、どれだけでも自分たちの想いを受け止めてくれる場所で、どこまででも目の前のものへの追求ができます。「食べる」ということ、そしてそれを生み出す「土」や「種」。私たちの生活と畑との「循環」。

どれも、日常の中でせわしなく生きていると、なんとなく通り過ぎてしまう、いわゆる「あたりまえ」の物事。それを「当たり前じゃなかったんだ」と気づくところから、感謝や尊敬、畏怖、愛情などの日常では代えがたい感情が生まれてきます。

「野菜づくりをしたい」という部分を何歩も何歩も乗り越えて、はたけ会議では目の前のものに向き合っていきます。

*みんなのもの

はたけ会議への参加に、少し「ハードルの高さ」を感じることがあるかもしれません。もしかしたら、少し"重い"かもしれない。強めに書いている部分もあります。覚悟もあるので。

こんな話を聞いてしまうと、ちょっと腰が引けてしまうかもしれない。「私や家族に、そこまでできるのかな」なんて。

でも、はたけ会議での最大、最高に大切なことは「みんなで」「おもろいこと」。ただただ、その景色を共有して、一緒に眺めて、笑顔で笑ってられればそれで十分だったりもします。

運営のひとりであるぼくなんかは、まさに、「そんなみんなを見ているのが大好き」なタイプで、はたけ会議メンバーもそんな人が多いように感じています。自分がなにかする、というよりも、「楽しい人たちと一緒にいられる時間が好き」というような。

ぼく自身が岡田シェフと一緒にいるのはまさにここが理由です。

なので、ほとんど活動に参加できない方でも、みんなで転んで泥だらけになっているメンバーたちの活動を「いいね」できれば、それで十分かな、とも思ってもいます。(※本当は、そんな「私なんて」の殻をぼくらと一緒に破っていって欲しいな、という気持ちが強いのは内緒です。)

*子どもたちにも

ぼくにも3歳の息子と、1歳の娘がいます。やっぱりなんだかいろいろを、意図的に、受動的に楽しまさせられ、この"快適な社会"に飼い慣らされていく人生になっていきそうな危機感を抱いたりします。「与えられること」ばかりに慣れていくような。

やっぱり「生きるチカラ」みたいのはつけていってもらいたい。言ってみると月並みな言い方になってしまいますが「サバイバル力」ということになるのだと思います。

知っていてほしい。食べることの尊さや、種をまき、芽が出る喜びを。風を感じ、虫や草たちから自然の営みを感じてほしい。土によごれ、すりむきながら、究極にアナログな世界を。

頭ばかりが先行しがちなこの世の中で、しっかりと「肉体」というわずらわしくも崇高なもちものを、存分に発揮してほしい。

ぼくもそんな思いで、子どもを畑に連れていきます。本人たちは思うようには受け取りませんが、そんなことはどうだっていいんです。そんな機会が、つねに横に存在していてくれさえすれば。機会がないこと。それが一番の怖さです。はたけ会議はつねに、"きっかけ""機会"でありたいと考えています。

それはもちろん”オトナ”なみなさまにも当てはまると思っています。

"RIDE BIKES BUILD HOPE"

*ご参加お待ちしております

今年も、たくさんのことに挑戦してくいく予定です。一緒に笑い合ってくれる仲間たちに出会えることを、運営、メンバーともに楽しみにお待ちしております!悩んでいる方はぜひ見学からでもご一緒ください。

以下、はたけ会議第四期の募集詳細です。

*はたけ会議の内容

月に2回の全体作業日

毎月、第二土曜日と第四土曜日に全体作業日があり、この集まりがメインの活動になります。2023.2月〜2024.2月末までが第四期となります。夏場は若干開始時間が早くなりますが、基本的に9時〜12時ころをメインに活動しています。

みんなよく慣れてきているので、各々が好きな時間帯に来て、遊んで、帰っていく、もしくは夜になっても全然帰ろうとしない、という"お好きにどうぞパターン"になっていくのが毎年です。(そのまま夜も飲んで泊まっていくパターンまで存在します。)

基本的には畑の全体手入れとなります。除草や畝立て、苗の植え付けや種まき、収穫などの作業がメインとなります。

ぼくが農家なので、基本的な作業方法などはお伝えしますが、1期からいるメンバーさんたちは、かなり作業内容もわかってくれているので、みなさんで一緒に作業していただく形になります。

わからないことなどはぼくの方に積極的に聞いていただけると助かります。”教えてあげる”というよりは、”一緒に調べながら試していく”スタンスになります。

年に数回のイベント

その時々の運営やメンバーさんたちの気分で、イベントも開催されます。決起集会をやってみたり、「ただおいしいお酒を飲みたい会」があったり、お餅つきや、忘年会、シェフが教えるお料理教室なども開催されました。鳥や豚の内臓を捌いたり、畑でカレーを食べたり。いろんな世界が待っています。

鹿肉のBBQ

先進農家さんや、一流クラフトマンの現場見学、勉強会

なかなかとがった食材ばかりを扱うtoricafeならではのご縁で、普通ではいけないような生産者さんや、クラフトマンの現場に見学に行きます。

Fattoria AL FIOREの目黒さんとワインセラーを訪ねて
"ガッテン農法"の三浦さん

オンライングループへのご参加

FacebookグループとLINEのメンバー限定のオープンチャットで、日々の作業内容や、みなさんの疑問点、苗を育てる進捗について確認しあっています。わからないことや、「畑を見てきたよ!」などをぜひみんなで共有しましょう。

会費について

料金は1世帯につき
・55000円/年間(税込)

とさせていただいております。世帯料金となりますので、ご家族の方1グループがこの価格でのご参加が可能となります。

月々約4千円ほど。一般的な貸し農園は、10平方メートルで1万円の年会費と、月々約5000円が相場。はたけ会議ではその20倍もの面積がある中で、近郊ではたけをやろうと思うとかなりお値打ちにさせてもらっています。シェフと農家の共同運営であり、ここの運営での利益を求めておらず、これからの農と食のあり方に投資する形なので、この価格で提供できています。

現金、銀行振込、クレジット払いが可能です。
※年間会員の中途返金は原則お受けできません。
※これ以外に、イベントなどにかかる料金や食材費、視察先での昼食代などは別途かかります。随時ご連絡いたします。

学生割引

今年から学生枠を取り入れます。
15歳以上の学生は
・33000円/年間(税込)

友だち(学生に限る※学生以外の友人の場合は、別途参加費をお願いいたします。)を1人までなら連れてきてもらっても大丈夫。

もしかしたら、若さに頼って、思いっきり耕してもらったり、荷物運んでもらったり、SNS運用や写真を任せたりなんてこともありそうです。一緒に”畑のコミュニティ運営”を楽しめたらうれしいです。

見学について

ご見学につきましては、基本的に事前に運営者、もしくはメンバーの方にご連絡の上、全体作業日の日にお越しください。参加希望の方の一回目の見学は無料、2回目以降は有料となります。

【運営メールアドレス】
杉山直生
info.torutaberu@gmail.com

オンライン会員

はたけ会議では、未来の食について真剣に考えてくださるメンバーを広く集めていきます。畑で作業をすることだけが目的なのではなく、みなでともに食に対して考えていくことを重要視しています。より良い未来の食へ取り組む仲間として、ぜひ一緒にご参加ください。Facebookグループへのご招待や、会員限定でのイベントにご参加いただけます。月額3000円/人となります。

お申し込みはこちらから


*お会いできることを楽しみにしております。

はたけ会議は、都市近郊型のシェア農園でありながら、自律分散型な未来への挑戦的なコミュニティであることも強く感じています。運営が何かを渡すのではなく、参加してくださるみなさまが、自分たちでこの環境からいろいろを受け取り、生み出していく。

ほんとに、目指している関係性は、「先生と生徒」のような一方通行型ではなくて、まさに「部活仲間」。いろんな大変さや、達成感を共有しながら、終わったあとにみんなでハイタッチかますような、そんな仲間たちと、最高の未来を見に行けたら、と思っています。

ぜひ一緒にこれからのぼくらの未来を見に行きましょう。未来はぼくらの手の中に。お待ちしております!

はたけ会議
杉山直生

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