やまだまさかつ(畑会、東京キャリアファーム)
前回は「なぜ農業業界にマーケティングが浸透しないのか」のお話をしました。 今回は、農業マーケティングの可能性について探っていきたいと思います。 マーケティングは、いろんな視点で語ることができますが、今回あまり語られることのない本質的な視点からお話してみます。 今回のテーマは、マズローの5段階欲求節をベースにして説明すると分かりやすいため、こちらの考え方を説明しながら、お話をしていきます。 マズローの5段階欲求説とは まずはマズローの5段階欲求から解説してみます。 マズロー
今回は久しぶりに農業経営に関するお話をします。 農業経営の中でも重要度は高いけれども、軽視されがちなマーケティングについてです。 農業に関わり始めるころから、マーケティングのことも調べていました。 しかし 農業の生産技術の知識は巷には溢れているけれど、農業の販売戦略やマーケティングは、調べても不思議となかなか見つけられませんでした。 農業のマーケティングの知識が存在しないのならば、 一般的なマーケティングの知識を農業に応用すればいい! と、そんなことを考えていました。
うちの畑が過去最大の自然災害の被害を受ける 9月19日、八王子市小比企町周辺で局地的に雹(ひょう)と強烈な突風(竜巻?)が発生。 小比企町の農作物が壊滅的な被害を受けた。 小比企町の私が管理している畑も大きな被害を受けた。 狭い範囲のため、あまり報道されてないが、過去最大でダントツの被害。 オクラ、ナス、モロヘイヤ、空心菜、ツルムラサキの夏野菜はボロボロ。 春から育てていた里芋、サツマイモの葉もズタズタ。 秋冬に向けてまいた種の芽と苗が折れまくり。 そして、強烈な突風で
【前回と前々回の説明】 農業法人苗目さんは 行政や補助金などのサポートがほとんど無い状態で農業公園の運営が、なぜできているのか。 また事業性の低いと思われる環境保全の活動が、なぜできているのか。 その基盤には、しっかりとした事業戦略があると感じました。 今回は、社会活動を支えるためのビジネスの部分について掘り下げたいと思います。 私の分析として2の大きな戦略があると感じました。 ※以下は、私が井上さんから聞いた話をもとに考察した話となります。 井上さんが直接、お話したことで
【前回の続きの説明】 千葉県鴨川市で農業公園の事例視察に。 農地でありながら建物が立てられており子どもたちが遊べる空間が作られていました。 【SOIL TO SOUL FARM PARK】 ただ、この農業公園は無償で利用できており 収入源は、主にクラウドファンディングや寄付によるものが大きいそうです。 それなのに、持続可能な状態で進められているのはなぜなのか。 その点について、深掘りしたいと思います。 引き続き 農業法人【農地所有適格法人】 苗目(なえめ)の 代表の井
先日、千葉県鴨川市で農業公園の事例に見学に行きました! 行った理由として 私たち(一般社団法人 畑会)が関わっている多摩市農業公園プロジェクトがあり、今後の運営の参考になればと思い行ってきました。 今回、行ってきたのがこちら。 【SOIL TO SOUL FARM PARK】 SOILは土、SOULは魂の意味。 「農業を通して、自然を通じて、子供たちの心を育てる場所づくりをみんなで」とありました。 こちらの場所の運営は 農業法人【農地所有適格法人】 苗目(なえめ)さん
先日、八王子市で農福連携している「エシカルベジタブル」さんへ訪問しました。 立ちあげたのは、代表の渡辺章子さん。 農を通じて、就労移行支援や自立支援を行っている事業所で、立ち上げてちょうど3年目になります。 現場に訪問し、お話を聞かせていただきました。 渡辺さんは、私が研修事業「東京キャリアファーム」を立ち上げた時の第1号の研修生でもあります。 私が教えたことは、ほとんど無いですが(笑)。 あれよあれよという間に、法人を立ち上げ、八王子市認定農業者になり、農地を借りて活動さ
東京都八王子市に東京農業アカデミー 八王子研修農場(以下、東京農業アカデミー)があります。 先日、複数の議員の方と一緒に視察に伺うことになりました。 東京の新規就農増加の流れを受けて 全国には「農業大学校」という農家になりたい人のための研修機関が存在します。農業大学校は全国のほとんどの都道府県に設置されています。 しかし、農業大学校は東京には存在しておらず、東京で新規就農をするという発想自体が無かった時代がありました。 そこから2009年に東京で初の新規就農者、井垣さん
東京都小金井市に、東京都が進めている初の都民農園があります。 今回は、こちらの農園に訪問させていただきました。 もともとこちらの都民農園は、知り合いの農家さんや農業関係者などが関わっていることは知っていたのですが、私自身は今回、初訪問でした。 訪問のきっかけは、私の研修事業の研修生がこの都民農園のスタッフであったこと。 上司の方を紹介したいということで伺いました。 とてもありがたい縁です。 こちらの都民農園は武蔵小金井駅の目の前にあります。 駅から近すぎてビックリしまし
先日、東京都立川市にある公益財団法人東京都農林水産振興財団が運営している「東京都農林総合研究センター」へ視察に行きました。 東京都の外郭団体である公益財団法人「東京都農林水産振興財団」の施設であり、研究成果を担い手育成や経営基盤の強化、森林循環、農林業の収益性、高付加価値を生み出す畜産や漁業、都民への食と緑の生活向上など幅広く目指しています。 事業は、「農業振興、畜産」・「水産資源拡大」「森林循環と林業振興」「試験研究」 の4分類に分かれています。 組織や部署、プロジェクト
先日、日野市のコミュニティガーデン「せせらぎ農園」に行ってきました。 そのコミュニティガーデンでは、日野市民が中心となり農地を活かしながら生ごみを減らす活動をされています。 以前の日野市は、一人当たりの不燃ごみの排出量が多摩地区でもワースト1位になり、全国平均の2倍以上と厳しい状態でした。 その後、日野市が市民とともに「ごみ改革」をすることで、今では一人当たりのごみの排出量が全国1位になるほどの変革を見せることに。 その成果の背景には、この「せせらぎ農園」が大きく寄与して
東京では農に触れたいという人が増え続けています。 コロナ禍には、その傾向が顕著になっていましたが、コロナ禍が終わった後も、ブームとして終わることはなく、確実に増えているのを感じています。 その理由として 一般的社団 畑会 (ハタカイ)では、サラリーマンなど一般の方に向けた農に関わる道を探すための研修【東京キャリアファーム】を立ち上げて5期を迎えていることからも実感しています。 ほとんど募集などかけず、検索で上がることも少ないにも関わらず 毎年10名前後の方が入っていただ
こんにちは!今回は私たちのお仕事も紹介したいと思います。 経営や農地の一般論は話しますが、自分達の事業の説明などの具体的な事例を交えながら、これから書いてみたいと思います。 東京都八王子市小比企町には東京でも有数の大きな牧場があります。 それが磯沼ミルクファーム。 この牧場では、100頭近い乳牛が飼育されており ホルスタインやジャージー以外にも6品種の牛がいる珍しい牧場。 また直売所やカフェが併設されており、放牧場を眺めながら乳製品、加工品の販売、アイスクリームなどが食べ
農ライフスタイル実践研究所の山田です! 前回の農に2つの世界があるという話の続きです。 前編 https://note.com/tab_lab/n/n3c0c81f314b3 では、どういう世界があるかというと 僕自身の言葉で表すと 【産業としての農】と【ライフスタイルとしての農】の2つに大別できると思っています。 さらに細かく分類はできるのですが、今回はこの2つの分類について話してみたいと思います。 まずざっくりとキーワードごとで分類してみると 【産業としての農】 経
農ライフスタイル実践研究所の山田です! さて、復帰して最初のブログ記事を書いていきたいと思います。 一番はじめに書きたかったこと。 それは・・ 【農業には2つの世界観がある】ということです! ちょっと書いてみます。 これは私がやっている研修の最初の方に話す とても大事な内容でもあります。 僕は10年以上、農家さんと関わり 農業をいろんな視点から調べていたのですが 途中から、話が かみ合わないところがチラホラでてきました。 例えば、これから農業は盛り上がっていく!稼げ
畑会の山田です!ブログ再開にあたり自己紹介をします! 本名は山田正勝(まさかつ)。出身は福岡。 ※農業系議員の山田正彦氏や勝彦氏とはまったく関係ありませんw 大学時代に八王子に移り住み、大学卒業後は自衛隊で4年間勤務。 その後は、住み慣れた八王子にいながら都心でサラリーマン生活をしていました。 農業に関わるきっかけになったのは、3・11の地震。 食糧・物流・インフラが麻痺し、多くの方が亡くなる悲しい震災。 いかに自分達が無力であり、この社会が脆弱かを感じる機会になりま