![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173609067/rectangle_large_type_2_d8a295e34538319655d21c1886f1e405.png?width=1200)
SWOT分析
まだ、1次試験も合格できていませんが、いちおう2次試験向けの勉強もしています。
そのひとつが、「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識(同友館)」の読み込みです。
この本では事例ごとに、その事例で基本となるタームについて、2次試験で活用できることを想定して解説されていたりします。その内容は、1次試験の企業経営理論に出てくる知識が実際の活用例として示されていているので、理解を深めてくれるものになっています。
今、事例Ⅱのところを勉強中なのですが、最初に事例Ⅱでは何からとっかるのか…という大枠戦略として、SWOT分析の必要性が説かれています。
『SWOT』
企業が戦略を策定する上で、最初になすべき分析として当たり前になっている分析手法ですね。
本書では、このような記載があります。
強みを機会に投入する方向性を企業の進むべき方向性と考え、弱みを克服できるか、脅威を避けることができるかを考えながら最終的な企業ビジョンを導きましょう。
その分析の活用方法についても、感覚的にわかっているつもりでしたし、その理解はここでの解説を読んでも間違っていませんでした。
ただ、きちんとどのように活用して、事例Ⅱの解答に生かしていくのかを読んでいる中で、あらためてSWOT分析の必要性と重要性を実感しました。
まず、直接的に強みを問われる場合…
Q. B社の競争優位性はどこにあると思われるか?
A. B社は早期より顧客台帳を作成して顧客との関係性を強化しており、固定客を確保していることが競争優位性である。
少しひねられた場合…
Q. B社はなぜレストラン事業へ進出しなかったのか?
A. B社のこれまでの最大の成長要因は、早期より顧客との深い信頼関係を築き、多くのリピーターに支えられていた点にある。【強みを示す】
レストラン事業へ進出してもそのリピーターの集客が見込めず、既存顧客との強い関係を活かせないため、進出しなかった。【強みと機会との関係から説明】
現状分析でなく、今後の展開における活用…
Q. B社は会員カードを発行すべきかどうか迷っている、助言せよ。
A. 会員カードを発行すべきである。B社は今後地域住民をメインターゲットとして、強みであるカスタマイズ商品を提供することで、安定した売上を実現し、大手との競争を回避できる。そのため、地域住民とのより深い関係を築くことができる会員カードは有効と考えられる。【強みの商品を地理的に優位な地元顧客層に訴求する戦略を示す例】
これまでも仕事でSWOT分析をしたり、他人へのアドバイスなのでも利用を促したりしてきました。
が、概念は理解しているつもりでも、実際にSWOT分析の活用方策を明確に意識して、実効性のある活用にまでいたっていたかというと怪しかったかも…という気がします。
2次試験でSWOT分析を的確に行なって、それを有効に活用できるようにならないといけないな…と思いました。
また、診断士になってからも、基本中の基本であるSWOT分析を的確に使っていくことが重要だとも思った次第です。