ひとが中心である事業で行っている「面談」と「助け合いの仕組み」
こんにちは。はたこらの長内です。
これまでのnoteでは「しごとコンビニ」の仕組みと特徴、導入実績、導入のスケジュールなどをお話ししてきました。
より「しごとコンビニ」についてイメージを持ってもらうために、「しごとコンビニ」で行っていることの具体例や、導入した地域の方の声など、具体的な事例を用いてお伝えしていこうと思います。
そこで今回は、過去にお話ししていた「しごとコンビニの仕組みと特徴」をより掘り下げてお話しします。まだ、過去記事を読まれていない方は、ぜひご覧ください。
ひとが中心である”しごとコンビニ”で最も大事な「面談」
しごとコンビニの仕組みと特徴(前編)でもお話ししましたが、しごとコンビニの最大の特徴は「人を起点とした事業設計」です。
まち・ひと・しごと創生法が施行されてから10年。ひとが先か、しごとが先かという議論はありますが、しごとコンビニではひとを中心に進めてきました。
ひとを中心に進めるうえで、最も大事なこととして「面談」があります。「面談」では、住民さん一人一人に寄り添い、それぞれの「望む生き方」や「大切にしたい人やコトやモノ」を知ることからスタート。まずは、それらを理解し応援することから始めます。
具体的には、学歴・職歴・資格など履歴書に書いていることだけではなく「やっていると時間を忘れること」「今までで一番大変だったこと」など、その方がやってきたことやなぜそう考えたのかの背景を知るようにします。
加えて「◯年後にどうなりたいか」「理想の暮らしはどういったものか」などを聞くことで、その方の「望む生き方」や「大切にしたい人やコトやモノ」を知るきっかけとなります。
しかし、みなさんが簡単に言葉にできるわけではありません。
そこで、しごとコンビニの教育を受けた運営スタッフさんが、住民さんに寄り添い、想いを引き出しながら「面談」を行います。しごとコンビニでの「面談」を行うことで、住民さんご自身が自分のことを知るきっかけになったと言ってくださることもあります。
こうして「面談」を通して知った「望む生き方」や「大切にしたい人やコトやモノ」を元に、「したい」と思える仕事の選択肢をつくったり、「したい・できそう」を「できる」に変える勉強会・体験会を企画していきます。
このようなことから、しごとコンビニでは「面談」を大切にしています。
”お互い様”の精神で「助け合う仕組み」
もう1つ、しごとコンビニが大事にしていることとして、”お互い様”の精神で助け合う仕組みがあります。
しごとコンビニでサポートしたいのは、時間や年齢、体調等何かしらの制限があって働きたいけど働けていない方々です。例えば、高齢者、介護をしている方、子育てをしているお母さん、体調に不安のある方など。
このような方々が「働きたいけど、働けない」と思う理由の1つに、"急に働けなくなると迷惑がかかるからやめておこう"があります。「子どもが急に熱を出したから行けない」「体調がすぐれないので病院に行きたい」「介護をしている母の通院に付き添いたい」など、理由はさまざま。
事前にわかるものであればよいですが、急にわかるものもあり、それらを理由に働かない選択肢を取る方がいることも事実です。
そこで、しごとコンビニでは助け合いの仕組みとして、1人でできるお仕事でもあえて複数人に委託をするようにしています。そうすることで、心理的・物理的負担を減らし"もしも"の時も他の方でカバーできるようにしています。
その対応には LINE WORKS を用いており、おしごと毎のグループで連絡を取り合えるようにしています。この仕組みのおかげで、急に働けなくなると迷惑がかかると思っていた方も安心して働けるようになっています。
ちなみに、このような LINE WORKS の使い方をすることで、
第1回 LINE WOKS 新しいワークスタイル大賞
つなぐ、人としごと部門
を受賞することができました。よかったら、受賞動画もご覧ください。
今回は「面談」と「助け合いの仕組み」について、お話ししました。様々な工夫を行うことで、しごとコンビニで働くひと=生涯活躍できるひとを増やしていっています。
次回は今回の記事にも出てきた「勉強会や体験会」について、働きやすくするために行っている「仕事の分解」を具体的にお話しします。
次回もお楽しみに。
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