見出し画像

「ときめき」に素直でいることが、私を強くしてくれる【前半】|女子大生100人インタビュー#8

これまでの様々な経験が積み重なって、言語化できないような自分の好みの軸がはっきりしている方だと思います。好きなものは好きだし、心に触れないものは触れない。それを言語化するのは難しいですが、確実に私が何かを選択する際に大切にしていることです。

HATACHI Communityが運営する女子大生100人インタビュー、8人目は「ときめき」を自分の軸として捉え、アクションを起こしている女子大生にインタビューしました!

画像1

|魚住晴香さん
名古屋大学3年
*1999年生まれ/愛知県出身
*大切にしている価値観:直感を信じること、心のときめきに素直でいること


|自分に正直で生きたいと思えた時

今はまだ20年くらいしか生きていないですが、自分の人生で何が一番誇れるというか良かったことは、運がいいことだと感じています。その1つとして、小さい頃から尊敬できる大人に何人も会う機会がありました。中でも、私の今のパーソナリティを一番形作ってくれているのが小学校2年生から中学校3年生まで通っていた塾の先生です。勉強をしにいく場所であったにも関わらず、その先生は私たちにいつも大切なことを教えてくれていました。それは「勉強だけしても大した人間にならないから勉強以外のところでいかに教養や感性を磨くのかが大事なんだよ」ということでした。その先生自体もエネルギッシュな人生を歩まれていて、お茶の師範の資格も持ち自宅にある茶室ではお茶会を小学生や中学生の私たちに開いてくれました。そこでは、年齢に関わらず対等に「日本人としてある程度、文化の素養や知識は持っていた方が良いよ」と襖の入り方、お茶の飲み方などを教えてくださって、小学生の時から文化に触れ合う機会をくれたのがその塾の先生でした。

実は本来すごく人の目を気にするタイプで、小学校1年生の時に友達の作り方に失敗し打ち砕かれてしまった経験があります。そのため小さい頃から、人に好かれているのか嫌われているのかをすごく気にしていました。

そんな中で先生から私の中で大切にしたい言葉を貰った時がありました。中学校3年生になり塾を卒業する際に、先生にお茶の部屋に呼ばれた時のことです。その時に先生に言われたのは

「もうちょっと自分の好きに、正直に生きた方がいいよ。あなたは人の目を気にしすぎているんだよ。誰かに好かれようとして自分に目を向けてくれない人たちに時間と労力を使うよりも、ありのままの自分を好きになってくれる人にいっぱい感謝の気持ちを伝える。そういう風に時間を使う方がきっと人生は何倍も楽しくなるんじゃない?」

実際に言われた時は人の目を気にしすぎていることにさえ、私自身が気づいていない状態でした。でもそう言われた時にすごく自分の中で腑に落ちた感覚がありました。先生に声を掛けてもらってから、この言葉は一生大事にしていきたいと思うようになりました。

もし先生にこの言葉をもらえていなかったら、今私が大切にしている「ときめき」なんて言葉は当時の自分だったら絶対に言わずに、「どうしたら他の人から認めてもらえるのか」を無意識のうちに考えてしまっていたと思います。この経験は私に、もっと自分の感性や価値観に正直に自信を持っていきてもいいのかなと思えるきっかけをくれました。今でも、本当に悩んだ時はいつもその先生のところに行き相談をしていて、恩師と呼べる存在です。

ここから私は、他人がどう思うかよりも自分がどう思うか、元々の性格もあると思いますが思ったことははっきり言うようになりました。その上、思ったよりもそれを受け入れてくれる人がいて、私の内側で閉じ込めていたものを出してもいいんだ、もっと自分のことを発信してもいいんだという気づきを得ることができました。それ以上に、どうやったら私の言いたいことが相手に伝わるんだろう、どうやったら自分のときめきやワクワクに気づけるんだろう、と自分の好奇心に任せて色々やっていくようになったきっかけでもあります。


|言語化できない「心」に触れるものを選択する

大学に入った今は、色んなことに興味を持ちすぎるくらいに「これもやってみたい!」「あれもやってみたい!」と短期間で様々な新しい世界に触れる経験をたくさんしている気がします。ある意味ずっと続けていることがあまりなくてそれが自分にとっての課題かな、とも今は感じています。それでも、今までやってきたことは失敗だと思うことがほとんどありません。それはこれまでの自分の経験ややってきたことが全て今の自分に繋がっていると思うからです。例えば、TEDxという団体で活動していた際も、まだ右も左もわからない状態で、こういう場所面白いと思って、実際に営業や当日の司会を担当したり、その先にある人との繋がりを通して、「やってよかった」と感じています。

これまでTEDxを含めて、何かをやるかどうかは直感で決めています。

画像2

TEDxNagoyaで司会を務めた時の様子

一方で、物に限らず打算的に考えて、色々やったことの方がうまくいかないこともありました。そこには「将来に役立ちそう」とか先の要素ばかりを考え、自分の直感ではない軸や、本質ではない部分が作用している気がします。そういったものを選択しようとしても、やっぱり私はそこに合わせられるほど素直な人間ではなくて、違和感があると飲み込めないタイプです。その選択をしたこと自体が間違いだったとは全く思っていなくて、この経験から自分が何が好きなのか、どういうことを大事にしているのか、何に違和感を持っているのかということは聞かれた時に答えられるようになったかなと思います。あえて自分のストライクゾーンではない方向性を選んだとしても、違和感を持ったら自分の方向性を変えることにあまり厭わないようにしています。

これまでの様々な経験が積み重なって、言語化できないような自分の好みの軸がはっきりしている方だと思います。好きなものは好きだし、心に触れないものは触れない。それを言語化するのは難しいですが、確実に私が何かを選択する際に大切にしていることです。ですが、これはあくまで自分の感性の話なので、他人が好きなもの、大切にしているものは、自分の直感に関わらず素直に受け入れるように心がけています。

|ウズベキスタンで出会った新たなときめき

私の直感は、物にときめくことが圧倒的に多く、大学1年生の夏に行ったウズベキスタンの雑貨の虜になりました。

当時は、ウズベキスタンは私にとって未知の国で、イスラム教で中央アジアで、と正直最初はウズベキスタンと聞いた時に、「すっごくその国行ってみたい!」というよりは「ん?どこ!?」からのスタートでした。実際に調べたら本当に綺麗なところで、自分の感性にドンピシャな国でした。現地に行ったら真っ青な空にイスラムチックな青の映える建物に雑貨がブワーーーと売られていて風景含めて「こんな素敵なものがあるのか!」とすごく思って、日本にいたら絶対に見ることのできない景色だと感じました。その中でも、特に雑貨に私はときめきまくって買いまくって雑貨爆買い女とあだ名をつけられて帰ってきたくらいに、「こんなに可愛いんだ雑貨!」と思った瞬間でした。

その後、大学2年生で参加した東海学生AWARDでは海外雑貨に関するプロジェクトを企画しました。今はコロナでできなくなっていますが、やはりここでも自分の心がときめくかどうかを大事にしています。実際に取り組んだこととしては、海外に行って自分の目で見て雑貨を作っている人たちの思いを聞いて、日本に持ち帰り体験を通して雑貨を売る、というものです。

画像3

国際問題に関心を向けることや社会を知ろうとするのは大事ですが、今の既存の教育のやり方ではどうしても「世界では貧しい子供達がいる。教育を受けられない子達がいる」という風に、その人たちに手を差し伸ばすべきであるし、もちろん大切なことではありますが、PAINに訴えるだけではどうしても自分がすり減ってしまう感じがします。きっとそこには自分がもらうものがあるけれど、その一方で自分の好きや直感をエネルギー源にしないと物事は続かないと、これまでの経験から私は考えています。そこで、海外に目を向ける入り口として、海外の雑貨はそんなにハードルが高くなくて可愛い・綺麗・素敵など、人のワクワクやときめきに訴えかけられるものなのかなと思い、このプロジェクトを始めました。

・・・・・
今回の女子大生インタビューは前半と後半に分けて、お届けしたいと思います!後半は、実際にプロジェクトを立ち上げて感じたこと、そして彼女にとって「ときめき」「ワクワク」は一体どのようなものなのかをお伝えします。
・・・・・

|この記事を運営するHATACHI Community について

画像4

「私たちの言葉をもって話そう。私たちのこと。」

20歳を生きる全ての女の子へ、
人には様々な物語があり、その中にはたくさんの選択や決断があります。
特に20歳前後の私たちにとっては選択肢がたくさんあり、それを広げる事業もたくさんあることが当たり前のようになってきています。

一方で、選択肢がたくさんあったとしても
その先には絶対に自分が選ばなくてはいけない時がきます。

その時に必要になるのが、「様々な選択肢の中から自分の納得する選択を選ぶ力」だと考えています。選ぶ力を身につけるためには自分自身と向き合う時間が必要です。自分が納得する選択肢は何か、もしかしたら今の選択肢の中にはないのかもしれない。

私は何がしたいのか、どうありたいのか、それに対して不安なことや悩んでいること、たくさんあるのではないでしょうか。その時にこのインタビュー記事がその一助になるのではないかと考えています。

このインタビューでは”女の子”と一括りにせず
1人ひとりがありたい姿を素直に言葉にできるように、
私たちの言葉をもって伝える場を提供していきます。

Hatachi Communityは女子大生の多様性やグラデーションを発信していく
みなさんのためのプラットフォームです。
.
.
.
そしてこの記事が一つの”贈り物”として、
女の子の今日の一歩を後押しできますように。

.
.
.

インタビュー/編集
HATACHI Community代表 かなつな ななみ
各SNSでも情報発信中▶︎FaceBookInstagram



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?