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教室の灯を消して、畑の朝日へ

新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせるハタセンです。マーケティングや農業経営について学んだことを、日々1500〜2000文字で書いています。いつもご愛読ありがとうございます。

さて、とうとうこの日が終わってしまいました。

そう。今日で、私の教員生活が終わったのです。

北海道へ家族で移住して早10年。
移住前の兵庫県時代と合わせて、計27年の教師人生でした。

○兵庫県時代17年間
養護学校(特別支援学校)3年間

小学校担任(うち3年間難聴学級担任)9年間

教育行政3年間

小学校担任2年間

○北海道時代10年間
小学校担任6年間

小学校教頭2年間

中学校教頭2年間

農家になるために・・・退職

これまでに出会った子どもたちは、およそ800人。
こんなにも多くの子どもの人生の一部になっていたと思うと、なかなか感慨深いものがあります。

思い出は数えきれないほどたくさんあります。
そして、その多くは、食べることに関係していたように思います。

私は食べることが大好きで、受け持ってきた子どもたちとは、いろいろなものを作って食べてきました。
ホットケーキやプリン、ゼリーといったスイーツ系。
たこ焼きや焼きそば、カレーライスといったご飯系。

なかでも忘れられないのは、大根や白菜、じゃがいもなどを育て、それを収穫して料理したことです。
とれた大根でたくわんを作り、かまどで炊いたご飯でおにぎりにして食べたこと。
育てた紫蘇ともらった梅で、梅干しを付け、やっぱりかまどで炊いたご飯と、他の収穫した野菜で豚汁を作って食べたこともありました。

私たちの体は、食べたものによって作られる。
だから、口に入れるものは、何からできて、どんなふうに料理されているのか、それをわかって食べてほしい。
そんなことをいつも子どもたちに伝えてきました。
そして、育てることは嬉しい。料理することは楽しい。みんなで食べることはかけがえのないこと。そういうことを実感してほしい。
これが、私が教師として一番やりたかったことかもしれません。

そして、こういう原体験が私の第2の人生を農業へと向かわせたのでしょう。

果物や野菜を育てることにもっと人生の時間を使いたい。
その作物が、どんなふうに生長していくのか。
どんな美味しさがあって、より美味しく食べるためにはどうしたらいいのか。
それを食べることで、どんなふうに自分の体に作用するのか。
これらをもっと多くの人に知ってもらうことに人生の時間を使いたい。

27年間の教師生活を満喫し、新たにやりたいことに残りの人生の時間を注ぐことができる。本当に幸せなことです。

私は、これまで、多くの人に支えられてここまでやってくることができました。
一緒に成長してきた子どもたち、たくさんの協力をくれた保護者たち、共に働いてきた同僚たち、多くの学びや気づきを与えてくれたサークルやゼミの仲間たち、そして何より、仕事に専念させてくれた妻や家族。
これまで本当にありがとうございました。
本当に幸せな教師人生でした。

この感謝の心を忘れずに、新天地、北海道厚真町でがんばります。
新たな経験、人との出会い。
もちろん不安もありますが、それを超える楽しみ、ワクワクもあります。
どうぞみなさん、あたたかく見守っていただけると嬉しいです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

では、また明日。

他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。

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