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人を説得するには、誤りを指摘せず、敬意を払おう!
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則 (←今回の記事はココ)
4.人を変える9原則
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の2つ目について書いていきます。
相手が間違っていることを話していると気づいたとき、あなたはどうしますか?
勇気を出して、その間違いを指摘したのに、相手があらためてくれるかと思いきや、なんだかいやーな空気になったことありませんか?
そもそも、相手の間違いを、何のために指摘するのだーーー相手の同意を得るために?とんでもない!相手は、自分の知能、判断、誇り、自尊心に平手打ちを食らわされているのだ。
当然打ち返してくる。考えを変えようなどと思うわけがない。どれだけプラトンやカントの論理を説いて聞かせても相手の意見は変わらないーーー傷つけられたのは、論理ではなく、感情なのだから。
なるほど。そりゃあ、相手も戦闘態勢に入ってしまうのもわかりますね。
わざわざ敵を作らずに、相手に納得してもらいたい。
そんな私とあなたへ。
さっそく見ていきましょう。
1.人を納得させるには、外交的手段が必要
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「教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる」
「人にものを教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」
相手が間違っていると思った時には、それが事実であろうとなかろうと、それを指摘してはいけません。
「それは、違うね。◯◯が正解だよ。」
「では、そのわけを説明しましょう---」
なーんて、得意げに言ってはなりません。
相手に伝わるのは、親切心でもなんでもなく、ただ、
「私は、あなたよりも賢い。賢い私が、愚かなあなたに、ひとつものを教えてあげましょう」
とでも捉えられかねません。
気持ちよく人を納得させるには、それなりのスキル、外交的手段が必要なのです。
2.間違いに気づいたら、こう言ってみよう
カーネギー氏は、こんなふうに言ってみては?と提案してくれています。
「実は、そんなふうには考えていなかったのですがーーーおそらく私の間違いでしょう。私はよく間違います。間違っていたましたら改めたいと思いますので、一つ事実をよく考えてみましょう」
つまり、「私が間違っていると思うのだけれど…」と切り出すことで、相手側も気を許して、素直になりやすいというのです。
「おそらく私の間違いでしょう」と言って、面倒の起きる心配は絶対にない。むしろ、それで議論が収まり、相手も、こちらこちらに負けず寛大で公正な態度をとりたいと思うようになり、自分も間違っているかもしれないと反省する。
こちらが率直に間違いを指摘することで、相手は自分の意見に固執してしまう可能性があります。
相手に意固地にならせないために、「私が間違ってるかも…」と言うわけです。
相手の立場になってみると、私にも経験がありますが、間違いを指摘された時に、その正誤がどうであれ、意地になって反論をしてしまったことがありました(あとで猛省することになるのですが…)。
間違いを指摘されることで脅かされるもの、それがカーネギー氏の指摘する「危機に瀕した自尊心ー自己重要感」なのです。
なるほど、相手の自己重要感を高めることの大切さは、これまでの章にも何度も出てきていましたね。
3.まとめ|人を説得するには、誤りを指摘せず、敬意を払おう!
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今回の記事では、人を説得する原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 2章
から紹介しました。
相手が言っていることが間違っていると気がついた時、私たちがするべきことでは、それを指摘することではありませんでした。
「おそらく私の間違いでしょう」と切り出すことで、相手の自己重要感を低めることを避けることが大切でした。
少なくとも「なるほど、そういう場合もあるだろうけど、この場合はこうかもしれないね。」ぐらいの意見を述べるぐらいに留めておくことをお勧めします。
紀元前2200年の昔、エジプト王アクトイが彼の王子を、「人を納得させるには、外交的であれ」と諭している。
つまり、相手が誰であろうと、口論をしてはいけない。相手の間違いを指摘して怒らせるようなことはせず、いささか外交的手法を用いよということだ。
人を説得するための秘訣。「誤りを指摘せず、敬意を払う」こと。
了
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