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心がこわれてしまう前に

ある人から職場のパワハラについて相談を受けました。

とってもセンシティブな話ですので、具体的にはお伝えしにくいのですが、イメージしやすいようにがんばって書いていきます。

あなたなら、どうするでしょうか?


1.パワハラで心が壊れてしまう

とある学校のお話。

この学校のバレー部は二人体制。ベテランと2年目。いずれもバレー経験のある男性教員。

ベテラン男性教員は、体育教員で一見強面なものの、生徒からは慕われる存在でした。
でも、この2年目教員に対しては、違いました。

とにかく厳しい。
気に食わないことがあると、2年目教員を呼びつけ、しかる。
生徒の前であろうと関係ありません。
生徒が帰った後でも、なお叱責は続いたそうです。

こんなことが続いてどのくらいなのかは、定かではありませんが、少なくとも半年以上は立つようです。

2年目教員はそれほどまでに叱られなければならないほどの非があったのでしょうか?
大人になってから、それほどまでに叱られるなんて、なかなかないことには違いありません。

さて、そんなある日、事件はおきました。
それは、放課後の職員室で起こりました。
あることでベテラン教員の怒りをかってしまったこの2年目教員が、ベテラン教員に話をしたいと、別室へ促したところ、お説教がその場で始まってしまったのです。

職員室には、他の教員も、管理職もいたそうです。
しかし、その叱責は止まることはなかったそうです。
2年目教員は、思いました。
目の前で起こっているパワハラを誰も止めてはくれないのかと。

2.心が壊れてしまう時

「心が壊れる」というのは比喩的な表現で、正確な医学的な定義が存在するわけではありません。しかし、人々が精神的に過度なストレスやトラウマにさらされた時、心のバランスが崩れることが考えられます。以下は、心が壊れてしまうと感じるような状態や状況の一部です:

1. **過度なストレス**: 仕事、家庭、人間関係などの過度なストレスが継続的に続くと、精神的な健康が損なわれるリスクが高まります。

2. **トラウマ体験**: 急な死、災害、事故、暴力、虐待など、心的外傷を引き起こすような出来事に直面したとき。

3. **うつ病**: うつ病の症状が強くなると、日常生活が困難になることがあります。

4. **心の障害**: 統合失調症や双極性障害などの精神障害が進行すると、現実を認識するのが難しくなることがあります。

5. **薬物やアルコールの乱用**: 薬物やアルコールの過度な摂取は、精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

6. **孤立**: 長期間の社会的孤立や対人関係の欠如は、精神的な健康に影響を及ぼすことが知られています。

7. **持続的な健康問題**: 重い病気や持続的な痛みに直面している場合、それが精神的な健康に影響を及ぼすことがあります。

これらの状況や状態がすべての人に同じ影響を及ぼすわけではありません。また、「心が壊れる」と感じる人が実際に精神的な疾患を持っているわけでもありません。しかし、もし心が壊れそうに感じる場合は、専門家や信頼できる人に相談することが重要です。

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ただでさえ、教員は、精神労働者といわれるほど、過剰なストレスにさらされることがあります。
それに加えて、今回のようなケースの場合、トラウマ体験や職員室での孤立といったような心に強いストレスを与えてしまうような場合、やがて心は壊れてしまうでしょう。

心が壊れてしまったら、また以前のように立ち直るのには、相当の時間がかかると聞いたことがあります。

この2年目教員は、一刻も早くこの脅威から距離をとるべきです。

3.新たなパワハラが起こる

これだけでは終わりません。

この後、2年目教員は管理職と相談の上、バレー部から外れることにしました。
また、今年度末をもって、教員もやめてしまおうと密かに考えています。

ここまで追い詰めてしまっているにも関わらず、またもや事件が起こります。

管理職からこんなお願いがされます。
バレー部の顧問をやめるのは、近日中にある試合の引率を終えてからにしてくれないか、と…
しかも、2年目教員が心を病みかけていることを、ベテラン教員にはまだ知らせていないと言うのです。

こんなことがあって良いのでしょうか?
ベテラン教員が、またもやこの2年目教員に対して強くでるようなことがあれば、今度こそ確実に心を壊してしまうようなことになりはしないでしょうか?

そこまでのリスクを背負って、2年目教員は本当に引率をしなければならないのでしょうか?

このようなことを2年目教員にお願いすること自体が、もはや新たなパワハラと言わざるを得ないでしょう。


今回の記事は、少し重たくなってしまいましたが、どうしても整理しておきたかった話でした。

この2年目教員は、引率など放っておくべきだと思います。
一刻も早く、このベテラン教員との距離をとるべきです。
そして、医療の門を叩くべきです。
そして、専門的な治療を受け、しばらくの間お休みした方が良いかもしれません。

まだお若いですから、新しい道に進むのもいいでしょう。
教員という道を望むのであれば、新しい環境でやり直した方がいいかもしれません。

この2年目教員のことを直接的に救うことは、私にとっては難しいことですが、この未来ある若者のことを案じて止みません。

この記事が、心を痛めている誰かのお役に立てれば、嬉しいです。

今日も、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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