第18話：荒れたクラスをどう支えるか？

2024年10月14日 19:28

教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。

今年の4月からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。

10月11日（土）早朝6時からは、サブゼミがありました。
今回の定例会は、教育なんでも相談会。ゼミ生からのお悩みに、ゼミ生どうしで考えたり、小林さんからのアドバイスを受けます。

今回のお悩みは３つ。
①勤務校の低学年のクラス。少し荒れが始まり、心配している。どのようなサポートができるか。
②校内である事件が起こり、まだやった人は見つかっていない。どこまで踏み込めばいいか？
③家庭学習の必要性について、校内で推進していく立場にあるが、どのようにすればいいか？

３つとも濃い内容で1時間のサブゼミでは時間が十分でなかったかもしれません。
このstand.fmアフタートークで補足説明を小林さんからしてもらっています。

気になった方は、ぜひ、聞き耳を・・・

教育なんでも相談会レポート：教師たちのリアルな悩みに迫る

今回は「教育なんでも相談会」で話し合われた3つの相談内容について、要約しながらお伝えします。
教育の現場で日々奮闘する先生方のリアルな悩みを共有し、皆さんの気づきにつながればと思います。

最初の相談内容は、低学年のクラスで起きている問題に対して、担任の先生が適切に対処できていないのでは？という悩みでした。
担任スキルが不足していると、教室の運営や生徒対応に問題が生じることがあります。

小林さんは、まずは周囲の教職員や管理職に協力を仰ぎながら、どんなサポートができるのかを探ることが重要だと指摘します。
現場の先生や校長・教頭先生に、サポートが必要な点について質問し、自分ができることを提案する姿勢が大切です。

また、教室環境も重要で、特に小学校では張り紙やゴミが多く、子どもたちの集中力を妨げることがあるため、環境を整えることも効果的です。

次に、校内で起こった事件に対して、どこまで踏み込んで対応すべきかという相談でした。
やった人が見つかっていない状態で、どのように進めるべきかが不安だという声がありました

事件対応には、管理職が全職員に状況を明確に伝えることが必要です。
何が起きていて、どのように対応しているのかをはっきりさせることで、現場の教員たちの不安が軽減されます。

また、直接的に管理職に対して「どうなっていますか？私にできることはありますか？」と質問をすることで、情報を共有しやすくなり、協力し合う体制が整います。

最後の相談は、家庭学習の推進について。宿題ではなく、自分で自主的に学ぶ力を育てる方法についての話題が出ました。

小林さんは、「パブロフの犬」や「オペラント条件付け」の理論を引き合いに出し、ご褒美や罰を使う指示型の学習は短期的には有効でも、長期的な自主的学びにはつながらないと指摘します。

むしろ、成功体験を積ませることが大事で、自分で計画を立てて勉強する仕組みを作ることが効果的だそうです。親も子どもの前で本を読むなど、学びのモデルを示すことが重要です。

これらの3つの相談内容は、教育現場で働く先生方の共通の悩みと言えるかもしれません。それぞれに共通するのは、「環境を整えること」と「協力を仰ぎながら進めること」。
今後の教育に活かしていきたいですね。

ぜひ、皆さんの現場でも活用できそうなアイデアがあれば、試してみてください！

これまでのアフタートークの記事は、こちらにあります。

次回は10月18日（金）21時に定例会があります。
フリートーク会となっています。
まだ内容は未定ですが、きっと興味深い会になると思います。
初月無料となっていますので、どうぞお気軽にご参加ください。

また、時期も内容も決まってはいませんが、小林さんの新刊発売記念イベントとして、教師スキル研究会で企画をしているところです。
この会は、どなたにでもご参加いただける会を予定しています。
決まりましたら、お知らせします。

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