強い欲求を起こさせることに成功すれば、人は動く
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛え方が
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を動かす」3つ目の原則について書いていきます。
前回の記事では、人を動かすには、批判でも非難でもお世辞でもなく、心からの賛成と惜しみない賞賛が必要だと書きました。
今回は、人を動かす秘訣と釣りの秘訣は似ているということについて書いていきます。
「釣りって?何の関係があるの?」とツッコミを入れたあなたへ。
さっそく見ていきましょう。
1.人の行為は、何かを欲しがることから生まれる
あなたは、釣りをしたことがありますか?
経験がある方はもちろんご存知でしょうが、釣りをする時には、狙っている魚が何のエサを好むのか考えて、ミミズやらムシやらを針につけて、釣り糸を垂らすします。
その際、自分の好物を魚も好きだろうと、お寿司やらケーキをエサにしようとする人はいないはずです。
人を釣る(人を動かす)時もこの常識を利用すればいいと、カーネギー氏は言います。
さらに、とてもわかりやすい例を示してくれていました。
ある親子が子牛を小屋に入れようとしていました。
息子が前から引っ張り、父親が後ろから押して、無理やり子牛を動かそうとしますが、一向に動きません。
それもそのはず、親子にしても、子牛にしても、「動かしたい」「動きたくない」という自分の思いのことしか考えていなかったのですから。
ところが、見かねたお手伝いの女性がやってきて、子牛に自分の指を吸わせながら、小屋まで見事に導き入れたのです。
その女性は子牛が何を欲しがっているかを考え、乳を手に入れる方法を子牛に教えてやったにすぎません。
牛にせよ、人にせよ、ある対象を動かそうとするのなら、その対象の中に「こうしたい」という強い欲求を生じさせることから始めなくてはいけません。
その欲求がない中で、相手を動かすのは困難であり、不自然であるということです。
そのために必要なのは、自分の立場ではなく、相手の立場になって考えてみるということです。
2.相手の立場を理解し、物事を考える
人にお願いごとをするシーンはよくあります。
お願いとなれば、こちらの立場だけで考え、相手の都合は考えていない。なんてことはよくある話です。
相手との関係性や内容によっては、気軽に応じてくれることもあるでしょう。
ですが、関係性のない人へのお願いや、難しい案件の場合は、応じてくれる可能性は途端にひくくなります。
協力どころか敵愾心を抱かせてしまうことにもなりかねません。
そんなお願いをするときは、まず、相手の立場になって、
「どうすれば、そうしたくなる気持ちになるか?」
「この人は、何をほしがっているのか?のぞんでいるのか?」
ということを考えてみる必要があります。
その上で、自分の希望も添える。
つまり、お願いの焦点を自分ではなく、相手側に合わせることができれば、お互いwin-winの関係となり、話がスムーズに進むというわけです。
まとめ|強い欲求を起こさせることに成功すれば、人は動く
今回の記事では、人を動かす原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社
から紹介しました。
人が動くときには、何かを欲しがるという欲求が根底にあります。
ですから、人に動いてもらおうとするときには、その強い欲求を相手の心の中に生じさせることから始めなければなりません。
そのためには、相手の立場になって、考えてみること。
そして、その欲求を満たすという行動と、こちらの願いをうまく結びつけることができれば、交渉成立。
人は気持ちよく動いてくれることでしょう。
これで、人を動かす3原則がすべてそろいました。
①理解と寛容こそが人を動かす
②「自己重要感」を与えることこそ人を動かすたった一つの秘訣
③強い欲求を起こさせることに成功すれば、人は動く
なんか、できそうな気がしてきました(^^)
了
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