人を変えたければ、激励しよう
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつあなたとも共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
これまでの記事はここにまとめています。
今回は、「人を変える9原則」の8番目について書いていきます。
今回の記事では、「人に変わって欲しければ、激励する」 について紹介します。
1.向上心が大事にされれば、人は動き出す
小学校で、教員をしていたころ、実にさまざまな個性にあふれる子どもたちと出会いました。
目立つのは、やんちゃで、活発で、元気すぎる子どもたちですが、その一方で、静かに、おとなしく、暗い感じさえもする子どもたちもいるのです。
以前の勤務校で、小学校2年生の担任をしていたときにであった、さえこちゃん(仮名)もそんな子の一人でした。
春の運動会にむけて、表現運動(ダンス)の練習をしていたとき、子どもたちの前で見本をみせながらも、いつもそのさえこちゃんのことを目の端において、気にしていました。
自信無げで、体の動きが小さくて、なんとなくぎこちない感じがします。
でも、一生懸命なんです。決して手をぬいたり、サボったり、休んだりする様子はまったく見られません。
そんながんばりをお母さんにも知ってもらいたくって、お電話で学校の様子を伝えました。
すると、家でも曲をかけてもらって、その日に学校で習ったパートを練習しいているというのです。もう感激しました。
そこで、お家と学校で連携したほめほめ作戦を実行することにしたのでした。
それだけ練習しているのですから、少しずつ上手になっていくのは当然で、それを見逃さず、ほめまくり、励まし続けました。お家でもそのようにしてもらったのです。
すると、みるみるダンスに自信をもち、周りの友達からも認められるようになりました。
一週間ほど前の彼女とは別人のようです。自信にあふれたダンス。表情が明るくなり、素敵な笑顔も見せてくれるほどの余裕も見られるようにました。
もちろん、運動会でも大成功!
その時の彼女の笑顔は、今でも忘れられません。
まさに、「激励」が彼女を変えたのです!
2.激励は、成功を促すためのパワフルなツール
激励は、成功を促すために非常に効果的なツールです。
カーネギーさんがこの本で何度も伝えている「自己重要感」を高め、モチベーションを高めるためには、他者からの激励やポジティブなフィードバックを必要なのです。
激励の効能は次のとおりです。
①激励は人々の自己成長を促進します
他者から認められることや称賛を受けることで、人は自信を深め、新たなチャレンジや目標に取り組む意欲を高めることができます。
個人の能力や努力を評価し、それを励ますことで、彼らが成長し、自己実現するための自信を持つ手助けをしてくれます。
②激励はモチベーションを向上させます
人は成功や達成感を経験することで、より一層の努力や継続的な取り組みにつながります。
目標達成への道のりでの進歩や成果を称賛することによって、人々のモチベーションを高めてくれます。成功体験や前向きなフィードバックが、困難に立ち向かう勇気を与え、自己重要感を大事にしてくれます。
③激励は組織やチームの結束力を高める効果があります
チームのメンバーがお互いを励まし合い、成果を共有することで、協力と連帯感が生まれます。リーダーが激励を通じてチームメンバーをサポートすることは、共通の目標に向かって進む意欲を高め、協力関係を構築することにとても有効です。
④激励は単純な褒め言葉だけではありません
激励は、適切な形で行われる必要があります。具体的な賞賛や感謝の言葉、個別に対応したフィードバックは、より効果的な激励を生み出すでしょう。また、激励は継続的でなければなりません。一度だけではなく、定期的に激励することで、人々のモチベーションを持続させることができます。
激励は、成功を促すために絶大な力を持っています。相手の成長を支援し、モチベーションを高めるために、激励を意識的に活用しましょう。
3.まとめ|人を変えたければ、激励しよう
今回の記事では、人を変える原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part4 8章
から紹介しました。
人に変わって欲しいと思う場合、激励は非常に有効な手段です。
人は自己重要感を高め、モチベーションを向上させるために、他者からの激励やポジティブなフィードバックを必要としています。
激励は、個人の自己成長を促進し、彼らが自信を持って新たなチャレンジに取り組むことを手助けしてくれることでしょう。
また、激励は個人やチームの成功に寄与するだけでなく、組織の結束力を高めることにも効果もあります。リーダーや上司がメンバーを励まし、成功を称賛することで、チームの協力関係や連帯感が生まれます。
共通の目標に向かって進む意欲を高め、成果を共有する文化を醸成するのにもきっと役立ってくれることでしょう。
人を変える原則6:人に変わって欲しければ、激励する
了
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