第35話:新春対談スペシャル!カウンセリングって何?
教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。
今年度からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。
2025年一発目に行われた教師スキル研究会1月10日に行われた定例会のアフタートークをお届けする番組です。
主催の小林さんに今日のゼミのことを聞いています。
今回は、新春スペシャル対談会を行いました。 昔から小林さんと交流のあるスクールカウンセラーの鈴木さんをゲストにお迎えして、カウンセリングのことや担任学のことについて話をしています。気になった方は、ぜひ、聞き耳を・・・
スクールカウンセラーの役割と「担任学入門」:教育現場で活かすカウンセリングと実践
2025年最初の教師スキル研究会定例会では、特別ゲストとしてスクールカウンセラーの鈴木さんをお迎えし、小林昭文さんとの対談会が開催されました。
鈴木さんと小林さんは、埼玉県の高校で教員をされていた頃から長い付き合いがあり、特に教育相談やカウンセリング分野で深い関係を築いてこられました。
今回の対談では、カウンセリングの役割や方法、そして小林さんの著書『担任学入門』の活用法について話が展開されました。
カウンセリング、コーチング、ティーチングの違い
対談の中でまず注目されたのは、「カウンセリングとは何か?」という基本的なテーマでした。小林さんは、カウンセリング、コーチング、ティーチングの違いを次のように説明しました。
• ティーチング:知識や技能の基礎を持たない人を標準レベル以上に引き上げること。
• コーチング:標準以上の人をさらに高いレベルに導くプロセス。
• カウンセリング:意識や元気が標準以下になっている人を元に戻し、最終的にはパフォーマンスを向上させる支援。
カウンセリングには、相手の状態を的確に見極める力が求められます。特に、精神疾患を抱えている場合は通常のカウンセリングでは対応できないため、専門医への橋渡しが必要です。
このような判断が、カウンセラーや教員の大切な役割だと強調されました。
スクールカウンセラーの理想と現状
鈴木さんは、現在複数の学校を巡回しながらスクールカウンセラーとして活動されています。
本来、スクールカウンセラーは生徒の直接支援だけでなく、教員がカウンセリング技法を学び、生徒指導の幅を広げるサポートをする役割があります。しかし、現実的には「困った生徒をカウンセラーに任せっきりにする」という状況も多いとのこと。
小林さんは、教員とカウンセラーがもっと協働できる環境作りの必要性を指摘しました。
『担任学入門』の活用と研修のアイデア
小林さんの著書『担任学入門』は、担任スキルを体系的にまとめた一冊です。クラス運営を「開く」「育てる」「支える」「守る」の4段階に分け、それぞれに応じた具体的なスキルを提案しています。鈴木さんは、この本を学校研修で活用し、実際に「座席表作り」や「ロールプレイ」を実践したとのこと。これにより、教員が具体的な行動を体験し、生徒への接し方を学ぶ機会が得られたそうです。
また、小林さんは短時間で行える研修プログラムやワークシートを開発する構想を語り、現場で実践しやすい形式の研修が今後も広がることを期待しています。
教師スキル研究会の活動紹介
教師スキル研究会では、毎月4回の定例会を通じてさまざまなテーマに取り組んでいます。参加者同士で本を読み合う「アクティブブックダイアローグ」や、授業動画をもとにした議論など、教員のスキル向上を目指した多彩な活動が行われています。初月は無料で参加できるので、興味のある方はぜひ一度覗いてみてください!
これまでのアフタートークの記事は、こちらにあります。
教師スキル研究会は、初月参加無料となっていますので、どうぞお気軽にご参加ください。
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