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コーチングstudy⑨|境界線を引いて捉え直す
ハニーベリー☆ハスカップ農家で新規就農を目指して、研修中の元教員ハタセンです。
コーチングを本格的に学び始めて8ヶ月。
セッション数が60回を越えました。
練習にお付き合いくださっている皆さん、ありがとうございます。
好きなチーズは、ブッラータです。
はちみつをつけて食べるのがオススメです。
いつもご愛読ありがとうございます。
教員から農家へとキャリアチェンジをして、9ヶ月が経ちました。
ハスカップ専業農家をしながら、加工品販売、カフェ経営、ECコンサルタントなど複業での生きる道を模索しています。
そして、複業の一つとして、農家の方や教員の方へのコーチング業を行いたいと、現在、本格的にコーチングを習っております。
講師は、ニューヨーク在住のコージローさん。
一緒に学ぶのは、カタール在住のソーヤさん、日本在住のムサシさん、アヤさん。
なんとも国際的な学びの場となっています。
これまでに、学んできたことをマガジンにまとめています。
こんなふうに8回学んできました。
今回の記事では中級講座第4講での学びについて、書き残しておこうと思います。
今回の学びは、次のとおり。
1.この課題はだれのもの?(境界線という概念)
①境界線とは何か?
ここでいう境界線とは、アドラー心理学で有名なあの「課題の分離」という考え方です。
「境界線」とは、自分と他者の間にある目に見えない線のことです。この線は、誰がどの課題に責任を持つべきかを明確にし、自立した関係を築くための基盤となります。
特にコーチングでは、クライアントが「自分の課題」と「他者の課題」を区別することが重要です。自分が解決すべき課題に集中することで、他者の行動や評価に振り回されず、本来の目標達成に向けて力を発揮できるのです。
コーチングにおいて、この境界線を意識することで、クライアントが見えている事象を捉え直すことができます。
捉え直しができることで、その事柄の先にある良き未来が変わったり、そこまでの道のりや解決手段も変わってくることがあります。
②なぜ境界線が必要なのか?
境界線が必要なのは、私たちが自立しながら他者との健全な関係を築くためです。境界線を意識しないと、他者の問題に過剰に介入したり、逆に他者からの期待に振り回されたりしてしまいます。
これでは、どちらも本来の役割や目標を見失い、ストレスが増えるばかりです。
例えば、家族や職場で「相手がこうすべき」と思いすぎると、無意識にプレッシャーを与えたり、関係がぎくしゃくすることがあります。
一方、境界線を意識することで、自分の課題に集中し、相手の課題を尊重する姿勢が生まれます。その結果、互いの成長を支え合える関係が築けるのです。
③コーチングセッション中にはっきり置いておきたい境界線
セッション中に、この境界線をはっきりさせておく必要があります。
この境界線がぼやけてしまうと、クライアントは自分の課題に向き合わずに、他者を責めることに終始してしまうかもしれません。
コーチは、クライアントが自分の課題に責任をもつためのサポートをすることが大切であり、決してクライアントの課題に介入しすぎないことが大切です。
クライアントが自身の潜在意識と対話し、何かに気がついて、行動するかどうかはあくまでクライアントの課題です。コーチが境界線を超えてしまうと、過度にクライアントの問題解決・問題消滅にシャカリキになり、燃え尽きてしまうおそれまであります。
④過保護は子どもの課題を取り上げてしまう
境界線を踏み越えてしまうことのわかりやすい例えに、過保護をあげてみましょう。
過保護とは、親が子どもの課題を取り上げてしまうことで、子ども自身が自分の課題に向き合う機会を奪ってしまう行為です。
例えば、子どもが学校で友達とトラブルになったとき、親が代わりに解決策を提示しすぎると、子どもは自分で問題を解決する力を身につけられなくなります。これは、子どもが自立するチャンスを奪い、結果的に親も子どももストレスを感じる結果を招きます。
メキシコ出身の作家ドン・ミゲル・ルイスが書いた『四つの約束』は、メキシコの古代トルテカ文明の叡智に基づき、現代人が心の自由と幸福を得るために守るべきシンプルなルールを説いた書籍です。
四つの約束とは、人生をより良い方向に導くための4つの約束(行動指針)です。
1. 自分の言葉を慎重に選ぶ
2. 何事も個人的には受け取らない
3. 思い込みをしない
4. 常にベストを尽くす
2つめの「何事も個人的には受け取らない」という教えを親子関係に当てはめると、親が子どもの問題に過剰に反応してしまうのは、「子どもが失敗する=自分が悪い親だ」と無意識に合意してしまうからだと言えるでしょう。
しかし、そうした瞬間に「毒」が親自身に回り込み、親も子どもも苦しむ「地獄の夢」にとらわれてしまうのです。
境界線を守ることで、親は子どもの課題を尊重し、子どもに自分自身で解決策を見つける力を与えることができます。これは冷たさではなく、むしろ子どもの成長を信じる愛情の表れです。
何事も個人的に受け取らないことで、親子関係に健全な距離を保ちながら、互いに自立した人生を歩む助けとなるのです。
こうしたことは、親子関係だけに限らず、多くの人間関係の問題の参考になるでしょう。
2.境界線をコーチングに生かす用法
①まず境界線を引く
第4講では、3つの事例について考えました。
それぞれに、境界線を引く(課題の分離)として、それぞれの課題はなんでしょうか?
みなさんも、ぜひ考えてみてください。
子どもが勉強しない。親の課題は?子どもの課題は?
浮気されたことを踏まえてどう行動するか?自分の課題は?相手の課題は?
年上の部下に指示を出すと、気に食わない顔をする。自分の課題は?相手の課題は?
さて、いかがでしょうか?
境界線を引く目的は、他人(夫婦や親子であっても他人)の人生を尊重して、自分が今やるべきことに集中することです。
境界線を超えて、他人の人生を尊重できない、自分が今やるべきことに集中できないとすれば、それはお互いにとって不幸なことに違いありません。
課題には、必ず持ち主がいます。そのままにしておいては、誰かが困ることになるのです。その誰かとは誰でしょうか?
勉強をしないで困るのは、子ども自身です。
では、親の今やるべきことは、勉強の大切さやその意味を子どもに教えてあげることではないでしょうか。強制して勉強させるのは、それはただの介入です。
浮気されたことをどう受け止めて、許すかどうか、別れるかどうかの判断を下すことは、自分の課題です。他人は解決してくれません。
一方、どう説明し、許しを乞うか、責任をとるかは、浮気した相手の課題であり、それに介入しても(相手に謝らせる、浮気相手に報復するなど)問題はこじれるだけでしょう。
年下の上司の指示を受け入れるかどうか、気に食わない顔をするのか、喜んでひきうけるのかは、部下の課題です。
同時に、断ったり、気に食わない表情をして、上司から評判を落とすことになるかもしれないリスクも負わなければなりません。
年上の部下に指示を出す年下の上司は、意外と気を使うものです。しかし、仕事をスムーズに行うために、マインドを変えていくのは上司の課題であり、そこから生じる仕事の成否の責任を追うのも上司です。
いずれの例題においても、課題の所在を明らかにして、境界線を明確にし、他人の人生を尊重し、自分が今やるべきことに集中することで、問題は解決・解消に向けていい方向に進み始めることでしょう。
②その後はどうする?
コーチングセッション中に、コーチはクライアントが抱えている問題に対して、境界線を引くための質問をしていきます。
境界線を引き、クライアントが抱える人間関係の課題において、自分は自分の課題、相手は相手の課題として捉えることができたとしましょう。
問題は、その後です。
クライアントがもし、境界線を踏み越えて、相手の領域に自分の責任を取りに行っていると自覚できた時、解決法は大きく動いていきます。
その時、クライアントは、相手の立場で考えてみることをしています。
そして、相手の立場でこの課題をみた時、境界線を意識した自分の行動はどのようにすればいいかに目を向け始めます。
それとともに、相手に対して、リスペクトや感謝の気持ちが湧いてくるでしょう。
コーチのサポートを受けながら、クライアントがこのような思考になった時、問題が解消される。
つまり、クライアントが悩んでいた人間関係の問題などなかったことに気がつけるのです。
いかがでしたか?
コーチングって、本当に奥が深いですよね。
言うは易し。
実際に私がコーチングセッションで、クライアントに対してこのような問題解消思考をサポートできるようになるには、まだまだ経験が足りません。
そこで、「Hataのオンラインコーチング」という事業を立ち上げ、修行中の今は1コイン(500円)でのコーチングセッションをお届けしています。
これまでに、23人の方とのべ68回のコーチングセッションをさせていただきました。
その体験を通して今感じていることは、「コーチングをもっと日常に」ということです。
・じっくり考えてみたいことがある
・自分とじっくり対話したい
・やりたいことがある
・目標をきちんと設定したい
・うまくいかないことがある…etc
日々の忙しさの中で、自分と向き合う時間、後回しになっていませんか?
すべての人のすぐそばにコーチングがあって、対話を通して、その人の潜在意識にアクセスし、新しい気づきや目標を言語化できる。
それがもっと日常にあってもいいのに、と思うのです。
「そうだよね。私もコーチングを受けてみたいなぁ」と思われる方は、どうぞ私に練習をさせてください。
ご新規の方も、ぜひお待ちしています。
「いいよ!協力してやるよ!」とおっしゃっていただける方は、コメント欄で教えてください。
日程調整させていただければと思います。
よろしくお願いします!
いつも最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
次回も、新たな発見を一緒に楽しみましょうね!
了
他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。
読んでいただいたら、うれしいです。
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