人に好かれるには、良き聞き手になろう
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人に好かれる6原則」の4つ目について書いていきます。
前回の記事までは、人に好かれたければ、名前を覚えようということについて書きました。
今回は、話し上手になるよりも良き聞き手になろういうことについて書いていきます。
良き友が欲しい、私とあなたへ。
さっそく見ていきましょう。
1.自分の話に心を奪われた聞き手に人は心を寄せる
自分の話を一生懸命に聞いてくれる人に、人は自然と好感を抱くものです。
そのため、相手に好かれようとして自分の話を一生懸命に話すことは、全くの逆効果です。
相手の話すことを、終始相手の身になって聞くことが、相手の関心を自分に寄せるための本当に有効な手段となります。
私は、教頭という職業柄、さまざまな立場の人からお話を聞かせていただく機会が多くあります。
校長、職員、生徒、保護者、近隣地域の人々、教育委員会…。
時には、相談という体をとりながら、不平・不満の声を聞かされることもよくあります。
ある時、学校の対応について、保護者から苦情のお電話をいただきました。
その方のお怒りも分からない訳ではありませんが、誤解もあり、学校の方針を理解していただく必要がありました。
私がしたことは、説明ではなく、相手の言い分をひたすらに傾聴したことです。
すると、不思議なもので、1時間ほど話を聞いている間に、最初は強い口調だったのが、だんだんに落ち着いたトーンになってくれました。
最後には、私の説明も聞き入れてくれて、お互いに感謝の言葉で電話を終えることができました。
もしこの時、私が自分の言い分を説明することから始めていたら、こうはうまくいかなかったと思います。
まずは、相手の言い分を終始相手の身になって聞いたことで、私にも関心を寄せてくれるようになり、こちらの言い分も聞き入れてくれたのだと思います。
2.聞くことで相手の自己重要感を高める
先ほどの保護者の方は、学校の対応に不服を感じ、自分の子どもを守るための正当な意見を言いたかったにすぎません。
でも、本当は、自分の保護者としての重要感を得たかったのかもしれません。
つまり、自分の言い分を聞いてくれたという自己の重要感を得ることができたため、その方の不満が解消でき、こちらの言い分も受け入れてくれたというわけです。
カーネギー氏は、本書の中で、こうした聞き手にまわることの大切さを教えてくれるエピソードをいくつか紹介してくれています。
・欠陥商品の返品トラブルで、危うく上客を失いそうになったデパート店員
・料金不払いや罵詈雑言を浴びせかける手に負えない客に対応する電話交換手
・売掛金についての苦情を伝えにきた顧客に応じた社長
・感銘を受けた書籍の著書に手紙を書き、実際に会いに行き話を聞いた少年(その後アメリカ屈指の雑誌編集者となった)
・奴隷解放宣言を発表することに迷いを感じていたリンカーンに呼ばれた友人
これらのエピソードでは、いずれも話を聞くことに徹したことで問題を解決したばかりか、その後も親交を深めていきました。
それは、話を聞くことで相手の自己重要感を高めた結果なのでしょう。
まとめ|話し上手は聞き上手
今回の記事では、人に好かれる原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part2 4章
から紹介しました。
相手の話すことを、終始相手の身になって聞くことが、相手の関心を自分に寄せることができます。
それは、話を聞くことで相手の自己重要感を高めることができるからです。
カーネギー氏は、人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、
を守ればよいと語ります。
つまり、人に好かれるためには、これらと反対のことをすればよろしい。
人に好かれるための秘訣。「聞き手にまわる」こと。
了
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