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目指せ!新規就農62|意味変の意味するもの

ハニーベリー☆ハスカップ農家で新規就農を目指して、研修6ヶ月目のハタセンです。前職は教員でした。
マーケティングや農業経営など、その他あなたに役立つ情報を、1500〜2000文字で書き貯めています。

苦手なことは、サウナのあとの水風呂です。
いつもご愛読ありがとうございます。

西野亮廣全国講演会in札幌に参加してきました。
農作業の強力な相棒の一つがvoicy。中でもキングコング西野亮廣さんの放送を特に楽しみに聞いています。
私が以前暮らしていた兵庫県川西市のご出身ということで、勝手に愛着も湧いています。
その西野さんに、札幌でお会いできると知って、すぐに申し込んでおいたのです。

西野さんの巧みな話術はもとより、モチベーションのお話やマーケティングのお話など、とっても学びの多い2時間でした。

特にここでアウトプットしておきたいのはこの2つ。


1.プロならモチベーションなんかにたよらず、淡々と仕事をしろ!

「モチベーション上がんないから仕事が進まねーな」
「いい仕事しようと思ったらモチベーションが必要だよね」

このセリフを何度吐いたことか。
前職の教員の時にも、子どもたちの、先生たちのモチベーションをいかにあげるか、ということを考えていたことがあります。

しかしながら、この「モチベーション」という言葉が日本で使われるようになったのは、比較的最近のことだそうです。

2002年の日韓ワールドカップが、この言葉の普及に大きな影響を与えました。この大会で日本代表選手たちが「モチベーション」という言葉を頻繁に使用したことがきっかけとなり、一般の人々の間でも急速に浸透し始めました。
それ以前は、「モチベーション」に相当する日本語として、「やる気」「意欲」「動機づけ」などの言葉が主に使われていました。しかし、ワールドカップ以降、カタカナ語の「モチベーション」が日常会話やビジネスシーンで広く使われるようになりました。
この言葉の普及は、グローバル化の進展や外来語の受容が進んだ日本社会の変化も反映していると言えるでしょう。2002年以降、「モチベーション」は特にビジネスの分野で重要な概念として定着し、従業員の意欲向上や組織マネジメントの文脈で頻繁に用いられるようになりました。

perplexity

しかしです。
そもそも
モチベーションが上がる→仕事に意欲的になる
という構図は思い違いのようです。

感情というのは、先にあるものではなく、ある行動を受けて、あとから湧き上がってくるものです。
例えば、何か腹立たしいことがあってから、「はらたつー!」となるわけで、何もないのにいきなり怒っていた人がいたとすれば、その人には近寄らない方がいいでしょう。

つまり、モチベーションを上げるためには、何か先に行動が必要なのです。
モチベーションがないと動けないというのは思い込みに過ぎなかったのです。

モチベーションが上がるためには、次のような過程を経ます。

行動→いい結果→モチベーション

西野さんはこんな例を示してくれました。

行動:歌舞伎俳優の子どもに、無理やり練習させる

いい結果:初舞台で、拍手喝采を受ける

モチベーション:嬉しい!もっとやりたい!

行動:もっと練習する

いい結果:大舞台に出演し、成功する

・・・・(歌舞伎俳優として大成)

つまり、ここで大切なことは、モチベーションを上げたい人には、周りの人よりも勝てそうな環境で、まずは1勝をあげるということ。
モチベーションは、いい結果の副作用だったのです。

また、こんな思い込みもあります。
世の中で大成している人を見かけて、
「あの人が今ではあんなに成功しているのは、きっと子どものころからモチベーションが大きかったにちがいない」
というものです。
これも思い込み。最初のモチベーションが大きいから、大きな結果が出ているわけではありません。

大谷翔平は、野球を始めた当初からモチベーションがとてつもなく大きかったのかというとそうではないでしょう。

必要なのは、「野球を始める」というきっかけです。
このきっかけで、最初の1勝をあげ、モチベーションの種のようなものが生まれたのです。
そう、モチベーションは、
きっかけ→行動→いい結果→モチベーション→努力→いい結果→モチベーション・・・
というループにはまることによって、どんどん大きく成長していくのです。

そして、このモチベーションには脳内ホルモン ドーパミンが欠かせません。
ドーパミンは、中毒、依存症を引き起こすほど強力なもので、人は、このドーパミンには抗えないのです。

行動→いい結果 がドーパミンをどばどば放出して、モチベーションが向上する。
つまり、私たちは、このドーパミンの出る仕組みをうまく操ってこそ、やがては大きな成功につながっていくのかもしれません。

この仕組みを知ってしまっては、
「モチベーションが出ないから、仕事したくない」
は通用しません。

「プロなら、さっさと行動しろ!」です。

2.いいもの作って、見つけてもらえれば勝ち!ではない!

これまでは、
「いいものを作っていさえすれば売れる」
と思われていました。
そんなことはないと気づきます。
作っても、世間に見つけてもらわなければ、売れないのです。
「いいものを作って、見つけてもらえれば勝ち!」
だから、広告を出したり、SNSで発信したりします。
そして、評判が出て売れ始め、「やったね!」と思います。

かくいう私も、ハスカップというものの価値が、あまりにも世間にしられていないので、それを喚起するために、発信活動をがんばっているところです。

しかし、それでは、まだうまくいかないのです。
売れ始め、ある程度の軌道には乗るでしょう。
でも、大ヒットしたのに、いつの間にか見なくなった商品ってありませんか?

あれだけ流行った、タピオカドリンク。
あちこちにタピオカ専門店ができたくらいです。
確かに美味しかった。いい商品でした。しかも、知らない人はいないくらいにまで世間に広まりました。
しかし、今ではどうでしょう?

西野さんは、
「評判で集約するとやがては終わってしまうが、仕組みで集客すると続く」
と言います。

バレンタインデーがいい例です。
あの時期になると、いろいろなお店でチョコを販売し、消費者もなんとなくチョコを買わないとなという気分になってしまいます。
これが、仕組みで販売するということ。

ひるがえって、ハスカップを販売するための仕組みづくりとはどういうものが考えられるでしょうか?

ハスカップにも実は、「ハスカップの日」というものが毎年7月7日につくられています。
ちょうど、収穫シーズン真っ只中で、一番美味しい季節です。
そう、ハスカップは、6月下旬から7月中旬くらいまでのおよそ3週間ほどしか、とることができません。
この時期になると、苫小牧、千歳周辺の人は、いてもたってもいられず、厚真町に押し寄せて、ハスカップをとったり、買ったりしてくれます。
この人たちには、ハスカップ文化という仕組みがあるのです。

全国の人にも
「あー、だんだん暑くなってきたなぁ。ハスカップの季節だなぁ」
と思ってもらえるような仕組みづくり。
これからの課題です。

西野さんは最後に重要なヒントを教えてくれました。
それが、意味変です。
あきないように食べ続けられるために味に変化をつけること、それが味変。

意味変とは、その製品の意味を変えて、複数の意味を持たせることで飽きることなく買い続けてくれるということです。

たとえば、私も購入予約しましたが、西野さんは2025年のカレンダーのイラストを自身が描き、販売を始めました。

このカレンダーは、カレンダーとしての意味よりも、よりインテリアとしての意味を見出そうとしています。
つまり、カレンダーであるならば、年末までが販売期間になってしまいますが、インテリアとしてならば、それ以降もお客さんは買ってくれることでしょう。
このカレンダーは、お部屋のインテリアとしての意味を持たせるための、つくりになっているのです。

ひるがえって、ハスカップの意味変とは???
これを先ほどの仕組みづくりにかけあわせることで、何かが生まれそうです。

もし、いいアイデアが生まれたら、ぜひ、コメント欄で教えてください!
一緒にハスカップを販売しましょう!

そうそう、講演会後のツーショット写真撮影会で、ハスカップジャム&シロップを西野さんに手渡しできました。食べていただけるとうれしいなぁ。

この勢いで、西野さんのサロンにも入っちゃいました^_^


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もうすぐ、ハスカップジャム&シロップをオンラインショップで販売開始します!

ちなみに農園のインスタグラムはこちらです。
現在の畑の様子をお知らせしたり、販売開始予定なども配信しています。

いつも最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
次回も、新たな発見を一緒に楽しみましょうね!

他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。

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YouTubeチャンネル「農村日和」で北海道移住話をしています。

同じく、「おうちでかんたんチーズづくり」で農園のハスカップジャムがちらっと登場しています!


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