人を変えたければ、喜んで協力させよう
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつあなたとも共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
これまでの記事はここにまとめています。
今回は、「人を変える9原則」の9番目について書いていきます。
人を変える9原則の最後、そしていよいよ30原則の最後の原則のご紹介になります。
今回の記事では、「人を変えたければ、喜んで協力させよう」 について紹介します。
1.喜んで協力してもらう
人々が喜んで協力するためには、彼らの動機を理解し、それに応じたアプローチが必要です。
この章で、カーネギーさんは、2つの事例を通して、その必要性について紹介してくれていました。
・ギュンター・シュミットの事例:
西ドイツのギュンター・シュミットは、食料品店の管理者として、陳列棚の商品に正札をつける方針を徹底させるための方法を模索していました。
彼は、従業員に新しい責任と肩書きを与えることで、彼らの協力を得ることができました。
この例から、人々は新しい責任や肩書きによって、自分の役割や価値を再認識し、より一生懸命に取り組むことができることがわかります。
・フェリエの息子ジェフへのアプローチ:
フェリエは、息子のジェフに落ちている梨を拾う仕事を頼む際、金銭的報酬を提示することで、ジェフの協力を得ることができました。
この仕事を嫌がっていたジェフが、進んで行うようになったのです。
この例から、適切な報酬やインセンティブは、人々の行動を促進する強力な動機となることがわかります。
2. 喜んで協力してもらうための方法
喜んで協力してもらうためのアプローチ方法はいろいろあります。
その具体例が本章にはいくつかありましたので、まとめてみましょう。
①肩書きや権威を与える:
人間は、自分の役割や価値を認識することで、より一生懸命に取り組むことができます。
新しい責任や肩書きを与えることで、その人の協力を得ることができるでしょう。
②金銭的インセンティブを提供する:
適切な報酬やインセンティブ(行動を促す「刺激・動機・励み・誘因」)は、人々の行動を促進する強力な動機となります。
特に、その報酬が期待以上の場合、協力の意欲はさらに高まるでしょう。
③感謝の気持ちを先に伝える:
人間は、自分の行動や努力が認識され、感謝されることを求めています。
協力を求める前に、その人の過去の努力や成果を評価し、感謝の気持ちを伝えることで、より喜んで協力してもらえるでしょう。
3. 人を変える必要が生じた場合の考慮点
他人の行動や態度を変えることは容易ではありません。しかし、以下の点を考慮することで、その確率を高めることができます。
大きく次の4点にまとめてみます。
相手の利益を最優先に考える:
協力を求める際、相手の利益を最優先に考えることが重要です。相手がどのような利益を得ることができるのか、明確に伝えることで、協力の意欲を引き出すことができます。誠実であること:
人々は、誠実な人との関係を求めています。約束を守り、相手の利益を考慮することで、信頼関係を築くことができます。相手の立場に立って考えること:
自分自身がその立場だった場合、どのような行動や態度を取るかを考えることで、相手の気持ちや考えを理解することができます。協力のメリットを明確に伝えること:
協力のメリットや報酬を明確に伝えることで、相手の協力の意欲を引き出すことができます。
4. まとめ|人を変えたければ、喜んで協力させよう
今回の記事では、人を変える原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part4 9章
から紹介しました。
人に変わって欲しいと思う場合、「喜んで協力させる」ことは、他人との関係をより良好にするための鍵となる部分です。
この原則を実践することで、相手が喜んで協力する関係を築くことができるでしょう。
日常生活やビジネスの場面での人間関係の構築に、この原則を活用してみてください。
人を変える原則9:人を変えたければ、喜んで協力させよう
了
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
読んでいただいたら、うれしいです。
「初めまして」の方はこちらからお願いします。
「スキ」や「フォロー」をいただけますと、とっても喜びます。
今週一番多く読んでいただいている記事はこちらです。