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研修125日目|ジャムの値段、どうする?

ハニーベリー☆ハスカップ農家で新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせている元教員のハタセンです。
マーケティングや農業経営など、その他あなたに役立つ情報を、1500〜2000文字で書き貯めています。

今一番迷っていることは、来年夏公開のミュージカル「えんとつ町のプペル」のチケットを買おうか、娘の分も一緒に買おうかということです。
いつもご愛読ありがとうございます。

さて、このシリーズ「ハニーベリー☆ハスカップ農家への道」は久しぶりの投稿となりました。
研修がスタートして5ヶ月、125日目となっていました。

さて、このたび、今年の夏に収穫したハスカップを加工して、ジャムとシロップを作り、販売をスタートさせました。

畑嶋ハスカップ農園のオンラインショップの棚に予約販売という形で置いてあります。

今年から新たに始める加工販売ということで、ジャムとシロップの値付けに悩まされました。

他店舗を参考に調べてみますと、同量程度の商品で780円〜1180円くらいの幅があります。
一般的に、小売業では原価の2倍から3倍程度の価格設定が目安とされています。

私の作ったジャムは、原価がだいたい540円くらいかかっています。
つまり、

標準価格: 1,080円〜1,280円
この価格帯は、原価の2倍から2.4倍程度になり、一般的な小売りの利益率に近づきます。また、市場の類似商品の価格帯とも競争力があります。
プレミアム価格: 1,500円〜1,800円
高品質や希少性を強調する場合、この価格帯も検討できます。ただし、商品の特別な価値や品質を明確に伝える必要があります。

Perplexity

という価格設定が妥当なところでしょう。

ですが、今回は、初めての販売ということで、いろいろ実験してみたいという思いから、ジャムは700円、シロップは800円という価格設定にしています。

この価格設定の意図は、次のように整理できます。

①初回購入のハードルを下げる
初めてのお客様がお試しやすい価格設定にして、購入のハードルが下げ、お客さま獲得につなげたいという思いがあります。

②口コミやリピート購入の促進
お得感を感じたお客さまが、友人や家族に商品を勧めることで口コミが広がり、さらなる顧客獲得が期待しています。
また、まずはお得に買っていただき、商品に満足してもらえれば、リピート購入の可能性も高まります。

③市場での認知度向上
特別価格を設定することで、とにかくたくさん売れることが期待でき、商品を広く認知してもらうことができます。
これにより、ブランドの認知度が向上し、将来的な販売にプラスの影響を与えるのではないかというねらいがあります。

しかしながら、この価格設定では、長期には成り立たなくなります。
それは、次のような懸念点があるからです。

①利益率の低下
まずなんといっても、利益率が低くなります。
長期的には持続可能なビジネスモデルを構築するために、利益を確保する必要があります。
せっかくお客さまに満足いただいていても、続けられなければ意味がありません。

②価格の価値感の影響
特別価格を設定することで、通常価格が高いと感じられる可能性があります。
将来的には通常価格を設定しますから、その時に、お客さんには、その価値を理解してもらう必要があります。

というようなことをいろいろ悩んで、とりあえず実験的にジャム700円、シロップ800円、セット価格1400円という、いわば破格の値段設定にしてみました。

大手のジャムメーカーが販売する、いちごジャムやブルーベリージャムからするとそれでもなお、高い商品でしょう。
しかし、私たちがお届けするハスカップジャム&シロップは、ハスカップと砂糖、レモン果汁(ジャムのみ)だけで作られており、他の添加物を一切しようしていません。その分、いろいろ添加されているものよりもできあがりの量が減り、原価が上がってしまいます。
しかも、なんといってもハスカップは希少で高価な果実です。原料そのものが高いので、当然原価も高くなってしまいます。

しかしながら、その分、味もさることながら、健康価値が高く(ブルーベリーの3〜5倍)、目に優しく、老化防止にも高価的です。
ハスカップジャムにしかないその価値を、広くたくさんの人に知ってもらえたらなぁと思います。

食べ方もシンプルで、いつものトーストやヨーグルトに添えたり、シロップは牛乳や炭酸水で割って飲んだりと、手軽に美味しさと栄養が摂取できます。


今回は、ハスカップジャムとシロップの価格設定について、考えたことを書いてみました。
あらためて、こうして書いてみると、自分で言うのもなんですが、かなりお安い価格設定にしてしまいました。

後悔しているわけではありませんが、せっかくですから、多くの人にご購入いただき、ハスカップのもう一つの魅力を感じていただければと思います。

いつも最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

次回も、新たな発見を一緒に楽しみましょうね!

他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。

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