人を変えたければ、心からほめよう
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつあなたとも共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
これまでの記事はここにまとめています。
今回は、「人を変える9原則」の6番目について書いていきます。
今回の記事では、「人に変わって欲しければ、わずかなことでもほめる」 について紹介します。
1.ほめ言葉をおしまずに注ぐ
ほめ言葉が大切であるということは、おそらく多くの人が知っていることでしょう。
子どもに対するさまざまな教育書だけでなく、社会人教育のための啓発本のあちらこちらに、似たような言葉が書かれています。
それはつまり、そうなっていない現実や、知っていても実際に行うことが難しい状況があることを物語っているのかもしれません。
しかしながら、ほめ言葉が人間の成長において有効であるということは人間の本質としても、歴史的な事実としても、絶対的な真理であることには違いありません。
カーネギー氏のこの著書の中に紹介されている人を動かす原則の中にも、言葉やシュチュエーションを少しずつ変えながら、何度も登場する大切な原則となっています。
この章では、
という三人の偉大な成功者が紹介されていました。
「誰やねん!」と突っ込みたくなるほど古い話ではありますが、大切なのは、彼らの成功のかげには、人生で出会うべき人と、彼らが放ったほめ言葉の影響が多分にあるということです。
2.ほめることの効能は科学的にも立証
カーネギー氏が根拠としている、スキナー教育の時代からさらに、科学的にも解明が進み、ほめ言葉の効能が、脳科学的に見ても明らかになっています。
それは、脳の報酬系と呼ばれるシステムです。
ほめられることで、何らかの欲求が満たされれば、その報酬系のシステムが活性化され、脳内にドーパミンという物質が放出されます。
このドーパミンが、頭の中に強い幸福感で満たしてくれることがわかっています。
つまり、簡単にいうと、人間は、この幸福感をほしいがために、やる気を引き起こし、ほめられるきっかけとなった動作を繰り返し行うようになり、どんどん卓越していくということになるのです。
「なんだ、人間って単純な生き物なのね」ということになりますが、ほめ方一つでこの効果がいかようにも変わってくるという意味では、人間はやっぱり複雑なのかもしれません。
3.まとめ|人に変わって欲しければ、心からほめよう
今回の記事では、人を変える原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part4 6章
から紹介しました。
この章の中でカーネギー氏は、「人を変えようとして、相手の心の中に隠された宝物の存在に気づかせることができたら、単にその人を変えるだけでなく、別人を誕生させることすらできる」と述べています。
つまり、当人でさえ気がついていない能力を、ほめることによって活性化させることで、その人の人生を大きく変えることになるかもしれない。
ほめ言葉の可能性を強く感じました。
人を変える原則6:わずかなことでもおしみなく心からほめる
了
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