目指せ!新規就農17|目指すべき農業を見つける
現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
毎朝聞いている大阪でミニトマトを栽培されているとまたろうさんのvoicyで、先日、とっても興味深い放送をされていました。
この回は、特別会で、Voicy「農家の学校」パーソナリティーの高津佐さんとの対談会でした。
高津佐さんは、農家向けのコンサルやオンラインスクールなどされている、いわば農業経営のプロ。
新規就農に向けて、一番勉強になったのが、こちらの話。
私が新規就農して生産していこうとしているハスカップは、嗜好品に当たります。
苫小牧周辺が含まれる勇払原野に暮らす人々は、古くからハスカップを食べる食文化があり、7月には、苫小牧市内のスーパーで普通に売られています。
つまり、大衆嗜好品に分類されるわけです。
しかしながら、新規就農者にとって、この大衆嗜好品で勝負するのは、かなりハードルが高いです。満足に食べていけるだけの稼ぎを得ようとするのは、かなり難しい。
高津佐さんも大衆嗜好品はお勧めしないと話されています。
自分で値段を決めることが難しいし、農業生産の工夫が考慮されないルートになり、輸入品の果物とも価格競争することになり、全くお勧めできないのだそうです。
つまり、私が目指すハスカップ農家として生き残っていくためのただ一つの道は、ハスカップの価値を高め、高級嗜好品としての地位を獲得することに他なりません。
他のハスカップと差別化をはかり、自分で価格を決められる売り方を見つけなければなりません。
ただし、人口減や日本全体が貧しくなっていく可能性がある未来において、この高級嗜好品を購入できるだけのお客様の数も、当然少なくなっていくことも予想されます。
高級嗜好品の地位をねらう農家同士の競争・消耗戦にもなりかねません。
う〜ん、話を聞けば聞くほど、考えれば考えるほど、自分が暗雲立ち込める世界に飛び込んでいこうとしているのだなぁと感じてきています。
でも、「やっぱり、や〜めた」とは思えないのが、自分でも不思議なくらいです。
教員としての安定な道を捨てて、「バカなの?」とは自分でも分かっているのですが…
高津佐さんの農家の学校 by Voicyを聞いて、農業におけるマーケティングについて学んでいこうと思います。
了
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で17記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴
17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園
22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?
26.腹を決める
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。
また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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