対話を紡いで現在地を知る
教頭という仕事は、ほんとコミュ力が必要。
校長、教員、事務職員…、子どもに、保護者に、教育委員会もかぁ。
いろんな人とコミュニケーションしながら、問題解決を図っていかなければいかないのです。
今回の記事は、とある生徒Aくんと対話を紡いだお話を書き残しておきます。
1.チャンクダウンで具体を語ってもらう
Aくんは、今週は低空飛行の週みたいで、朝から保健室で沈んでいます。
その情報が入ってきたので、さっそくAくんとおしゃべりしに保健室へ。
詳しいことは、ここでは書けないのですが、ざっくり言うと、いろんなことが不安なんです。
私はどうしたら良いか?どういう聞き方をすれば良いのか?
まず、私のしたことは、チャンクダウンでした。
彼は、漠然とした不安を語るので、それは、具体的には何を指すのか、質問して、その不安を細かく分割していきます。
細かく具体的になると、自分が今、困っていることは、こんなことだったのか!?ということが分かってきます。
意外と大したことなかった、と思えることもあるでしょうし、
思い込みだったかも?というような思い直しもおこるでしょう。
2.チャンクアップで自分を語れる言葉を授ける
チャンクダウンで彼の心を少しほぐせたなぁと感じたら、今度はチャンクアップをしてみます。
彼は、まだ若いが故に、自分のことを語れる言葉をまだ十分持ち合わせていません。
そこで、私が、「それは、つまり、こういうことかい?」と語ってあげるのです。
すると、彼は、自分のことを客観的に語れる言葉を手に入れることができるのです。
3.対話を通して現在地を知ってもらう
つまり、私がAくんとの対話で目指したことは、彼の今の現在地を知ってもらいたかったのです。
ただ不安で、自分がどこにいるか分からない中をさまよっているだけなら、その闇から自分で抜け出せる道が見えないのです。
自分が今、何に悩んでいるのか?そして、それはつまり、こういうことかということが分かれば、
それはつまり、自分の現在地が分かれば、闇から自分で抜け出せる道を探ることができるのです。
というわけで、今回の記事は、とあるAくんと対話を通して、現在地を知ることの大切さについて書いてみました。
これはなにも子どもとの対話だけでなく、大人ともそうなんです。おんなじなんです。
結局、深い悩みにある人は、自分の現在地を見ることが難しいんです。
誰かがそばにいて、一緒に伴走してあげることで、対話を通して現在地を見せてあげることができるのです。
同じように悩んでいる人がそばにいる人のお役に少しでも立てれば幸いです。
今日も、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
では、また。
了
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