コーチングstudy③|コーチの条件
ハニーベリー☆ハスカップ農家で新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせている元教員のハタセンです。
最近は、長文記事の毎日投稿はお休みしていますが、マーケティングや農業経営、あなたに役立つ情報について、1500〜2000文字で書き貯めています。
好きな虹は、端っこから端っこまで全部見える虹です。
いつもご愛読ありがとうございます。
さて、2024年のチャレンジの一つでもあった
「コーチングを学び、10人の方にコーチングの良さを体感してもらう」に進捗がありました。
5月10日よりコーチング初級講座がスタートしました。
1回目のコーチングの学びはこんな感じ。
そして、2回目の学びは、こんな感じ。
講師は、ニューヨーク在住のコージローさん。
一緒に学ぶのは、カタール在住のソーヤさん、日本在住のムサシさん。
なんとも国際的な学びの場となっています。
私の都合に合わせてくれて、夕方18時15分〜20時15分で行いましたが、ニューヨークは朝の5時15分、カタールはお昼の12時15分だそうです。
もう1ヶ月も前になりますが(ハスカップの出荷作業で記事作成がなかなかできなかった〜)、6月14日に、初級講座第3回目がありました。
学んだことは、大きく2つ。
1.ゴールに導くコーチの条件
コーチングのゴールとして掲げられているのがこの3つ
①目標と行動が決まる
コーチングの第一の目標は、クライアントが明確な目標を設定し、それを達成するための具体的な行動計画を立てることです。多くの人は、漠然とした願望や夢を持っていますが、それを実現可能な目標に落とし込み、実際の行動に移すことに難しさを感じています。
だから、コーチは力を発揮して、クライアントの内面にある本当の望みや可能性を引き出すお手伝いをするのです。
そして、その望みを明確な目標として言語化し、具体的に測定可能な形にする必要があります。
例えば、「もっと健康になりたい」という漠然とした願望であれば、「3ヶ月以内に5キロ減量し、週に3回30分のジョギングを習慣化する」といった具体的な目標にまで落とし込むのがいいでしょう。
さらに、その目標を達成するための行動計画を共有考えます。障害となりそうな要因を予測し、それを乗り越えるための戦略を立てることもサポートします。
②良い状態になるヒントを得る
第二の目標は、クライアントが最高のパフォーマンスを発揮できる「良い状態」でいられるためのヒントをコーチングによって見出すことです。
コーチは、クライアントが過去の経験や充実感を感じた経験を掘り下げ、その時の心理状態や行動パターンをていねいに聴いていきます。
そこから、クライアントが「良い状態」になるための個人的なトリガーやテクニックのヒントになるものを見つけます。
例えば、朝の瞑想が集中力を高める、感謝の日記をつけることで心理状態を維持できる、といったことが分かるかもしれません。
③価値観や自分らしさについての指針を得る
第三の目標は、クライアント自身の価値観を明確にし、真の自分らしさを発見することです。これは安全な幸福感と充実感に直結する重要な要素です。
コーチングセッションを通じて、クライアントには本当に大切にしていることや、心からの情熱を感じる仕組みを深く内省してもらいます。
コーチは、クライアントの言動や選択の背後にある価値観を受け入れ、それを言語化することを助けます。
また、クライアントの強みや才能、独自の性格を引き出す、それを活かす方法を一緒に考えます。
これら3つのゴールは相互に関連しており、一体となってクライアントの成長と自己実現を助けます。
実際のコーチングセッションでは、これら3つのうちどれか一つでも満たしている状態になれるように進めていきます。
コーチングは、これらのゴールを達成するための「気づき」と「行動」を促進するプロセスなのです。
2.コーチ中核の3条件
クライアントをこれらのゴールに導くために、コーチ中核の3条件として、
が挙げられます。
①受容
受容とは、クライアントに「何を言っても、何を感じても大丈夫」と思って楽しむ環境を作り出すことです。
コーチは、クライアントの言葉、感情、行動をありのままに受け入れ、評価や判断、分析を加えずに聴く姿勢を持つ必要があります。
それは、クライアントが自由に自己表現できる安全な空間を生み出すために大切なことです。
例えば、クライアントが「自分は能力が足りない」と言った場合、コーチは「そんなことはありませんよ」とすぐに否定したり、「なぜそう思うのですか?」と分析を始めたりするのではなく、まずはその感情をそのまま受け止めます。
受容的な態度によって、クライアントは自分の弱点、失敗、恐れ、不安なども包み隠さず話すことができるようになるでしょう。
これは自己探求や成長にとって非常に重要な心理的安全性の土台となります。
受容は、コーチとクライアントの信頼関係を築く基盤となり、効果的なコーチングセッションを可能にするための大切な条件の一つです。
②共感的理解
共感的理解とは、クライアントの内面を、あたかも自分自身のように理解しようと努める姿勢です。
しかし、これは単に「わかりました」と言っても表面的に共感を示すものではありません。むしろ、クライアントの経験や感情を本当に理解したいという謙虚な態度で接するために、「わからないから教えて欲しい」ということまでもクライアントに伝えなければならない時もあります。
例えば、クライアントが仕事でのストレスを感じる場合、コーチは次のようなアプローチをとります。
「その状況がどのようなものか、もう少し詳しく教えていただけますか?」 「現時点でどのような感情を抱いたのか、私にはまだ十分理解できていません。」
このアプローチにより、コーチはクライアントの症状を自分の枠組みで解釈するのではなく、クライアント独自の視点から理解しようとすることにつながります。つまり、本当の意味での共感をしようというコーチの姿勢の表れでもあります。
共感的理解の姿勢は、クライアントに「自分は本当に理解されている」という感覚をもたらします。これにより、クライアントはより安心して自己開示を行い、自己理解を深めることができるでしょう。
また、この姿勢はコーチ自身の先入観や思い込みを排除し、クライアントのいる世界を感じようとすることにもつながります。
コーチは常に「わからない」という謙虚さを持ち続けることで、クライアントの新たな側面や可能性を発見することができるのです。
共感的理解は、クライアントとコーチの間に深い信頼関係を築くことであり、より効果的なコーチングを可能にする要素の一つです。
③自己一致
自己一致とは、コーチの内面と外面が調和している状態を指します。
具体的には
これら4つの要素が一致し、重なり合っている状態を想像します。
つまり、コーチの思考、言葉、感情、行動が一貫性を持ち、矛盾なく統合されている状態です。
自己一致を達成するためには、無理にコーチの役割を演じるのではなく、ありのままの自分でいることが重要です。自然体で接することで、クライアントとの間に真の信頼関係を築くことができるのです。
自己一致は固定的なものではなく、コーチ自身も常に成長し続ける過程にあります。自己認識を深め、自己理解を高めることで、より高度な自己一致が可能になるでしょう。
コーチ自身も自分の人生に積極的にチャレンジし、新しい経験を重ねることは、自己一致の質を高める上で重要です。
自己一致は、コーチとクライアントの双方に良い影響を与え、コーチング全体の質を高める重要な要素です。
3.コーチングの三原則を支えるスキル
これら3条件を支えるコーチングスキルとして
の2つを学びました。
①インタラクティブスキル
インタラクティブスキルは、コーチとクライアントの双方向のコミュニケーションを促進するための重要なスキルです。
このスキルは、以下のような多様な聴き方を意識します。
背景を探る聴き方
「もう少し詳しく教えて」
「というのは?」
探究する聴き方
「どうしてそう思ったの?」
「具体的には?」
展開する聴き方
「他には?」
俯瞰を促す聴き方
「言ってみてどう?」
「どんなことに気づきましたか?」
「しっくりきましたか?」
これらの聴き方を適切に使用することで、クライアントの思考を深め、新たな気づきを促すことができます。
②エンパシーシェアリング
エンパシーシェアリングは、クライアントへの深い理解と共感を示すスキルです。
クライアントの内面の想像
クライアントの考え、感情、意思を深く理解しようと努める
自己の経験との照合
クライアントの経験に類似した自身の経験を思い出し、共感の基盤とする
勇気づけ
理解と共感に基づいて、クライアントを励まし、前向きな姿勢を支援する
エンパシーシェアリングを通じて、コーチはクライアントとの信頼関係を深め、より効果的なサポートを提供することができるでしょう。
4.クライアントがビジョンを描けない原因
コーチングを行っている時に、クライアントがビジョンを描けずに、コーチングがさまよってしまうことが起こり得ます。
目的がないまま、ただ走り出してしまっては、ゴールにたどり着くことは難しいでしょう。
その原因とは何なのか?
特に原因1についてもう少し詳しく考えてみると
コーチングでは、
①キャリアについて
②現在の仕事内容
③仕事への取り組み方
④人間関係
⑤心や身体の問題
⑥プライベートの問題
などが、テーマとして考えられます。
クライアントが今回のコーチングセッションで、どのテーマについて話したいのか、セッション開始段階で共通理解しておく必要があります。
この問いにより、クライアントとコーチがセッションのテーマ・ゴールを共通理解し、ようやく一緒に走り出せるのです。
5.目標達成を強化する方法
コーチングの第一の目標は、クライアントが明確な目標を設定し、それを達成するための具体的な行動計画を立てることでした。
セッション終盤、具体的な行動計画を立てるところまでたどり着いたら、ほっと一安心なのですが、実はそれだけでは不十分です。
その行動計画において、障害というものが必ずつきまといます。
つまり、予想される障害についての対策にまで思考をめぐらせておく必要があります。
ここまでできて、クライアントが実際に行動を始めた時に、安心して最後まで走り続けることができるはずです。
今回の記事では、コーチング講座3回目の概要についてまとめてみました。
今回学んだことにより、これまでに学んだライフスキルコーチングや6ステップコーチングに深みが出て、型通りには行かない場合にも臨機応変に対応することができます。
次回までに自分に課したこととして、より多くの場数を踏むこと。
そこで、Facebookでおつながりのある方々にお願いして、コーチングの練習相手を募集しました。
たくさんの方にご協力をいただき、セッションを行うことができました。
予想通り、習った通りに、型通りに進んだセッションなどありませんでした。
しかし、場数を踏めば踏むほど、いろいろなスキルをつなげて、いわばオリジナルのコーチングとは言えども、コーチングのゴールに迫ることができているように思います。
この記事を読んで、自分もコーチングを受けてみたいなぁ、コーチングしてみたいなぁと思った方は、いいねやフォローをいただけると、嬉しいです!
いつも最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。次回も、新たな発見を一緒に楽しみましょうね!
了
他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。
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