【KBR2022】移籍、大敗、歓喜、そして決勝戦〜その1〜
2023/1/8
恐らく8月の時点ではなんでもない日曜になるはずだった。
僕はその日、大三元の個室、KBRの配信対局会場にいた。
そうぞう+ωの一員として、Mリーガー鈴木優プロの解説で、さらには最強戦2022ファイナル決勝進出者である友添プロと牌を交えようというのだ。
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ここにたどり着いたことは奇跡である。その経緯を記録したいと思う。
①チーム移籍
僕がKBRに初めて参加したのは、第2期(2019年)である。当時WWの大阪道場や豊中の健康マージャンで打数を重ね競技麻雀にハマりかけていた僕を、当時WW所属でとよまーのリチオさんが手を差し伸べてくださり、大三元BD'sとつなぎ合わせてくれた。
それから3年間、大三元のスタッフとしての活動を行っていた僕は大三元サンダーズと名前を変えたチームでKBRを戦った。
幸いにして個人成績は良かったのだが、なかなかチームの成績はついてこなかった。所詮個人競技と思っていた僕の中では、チームが負ける悔しさよりも個人成績を残せている安堵感が上回っていたのだろうか。
「今年も負けちゃったけど、個人の成績は良かったしなあ…」
そんな気持ちがどこかにあったのだろう。
参戦3期目の2021年、縁あって僕は時々そうぞう+ωの練習会に参加させてもらっていた。最高位戦ルールが打てる機会も少ないし、練習にもなるし…僕にとっては本当にありがたい話だった。
そして2022年。大三元スタッフとしての活動を終え新たな職に就いていた僕は大三元サンダーズからそうぞう+ωへと移籍した。
②レギュラーシーズン、大敗
そうぞう+ωは2021シーズンにおいて決勝進出を果たし、3位入賞したチームである。練習会等で知った顔のメンバーが決勝配信で打つ姿を見るのは楽しくもあったが、どちらかというと悔しい気持ちが上回っていた。
そうぞう+ωの持ち味は何と言ってもチーム力である。
チーム戦といえども実際に打つ麻雀自体は個人競技だし、目の前の相手、手牌と向き合っていくことに変わりはない。どちらかというとそれまではこの意識が強かった。
しかし、そうぞうの決勝配信をそうぞうメンバーと観戦していたのだが、その一打一打に一喜一憂するメンバーを見ていると、実際そうではないのかもしれないな、と思い始めていた。自分の独りよがりな感情で打つ一打を止めてくれたり、逆に押す動機をくれたり、そういう面もあるんだなと思った。
移籍に際しては、チームの監督である三月カントクから面接、いや、尋問を受けた。
Q.そうぞうに加入する理由は?
A.決勝に行きたいから。
Q.そうぞうを見て、何故決勝に行けると思うの?(こんなんやで?と言ってた気がする)
A.決勝にいけるだけのチーム力があると思うから。
→加入。
そして4月、そうぞう+ωの一員としてKBR2022開幕を迎えた。
開幕節の自身2戦目でトップを獲ったものの、これがチーム初トップ。3戦目でラスを引き、個人マイナス。チームも大きく出遅れる結果となった。
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1節ぐらいは正直どうってことはない。
しかし…2節目もややポイントを減らすとブロック最下位に。3節目にはさらに大きなマイナスを重ねてしまう。個人的にも1,2戦目にどうすることもできないラスを引き、3戦目に意地だけのトップを獲ったものの、厳しいなあ…という印象だった。
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4節目こそチームは初の節プラスとなったが個人はまたも貢献できず。そして厳しい立場のまま迎えた最終節。
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3,4でもう心は折れていた。ストレスを吐きに抜け番でカラオケに行くという始末。
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最終戦はテンパイ2回、他家の当たり牌が押し寄せて我慢するしかない状態でツモられ続けるだけの8100点持ちラス。悔しいという感情すら消え失せていた。腕章を机に叩き付けていたのをチームメイトに目撃されていたらしい(後日談)のだがそれすら覚えていない。
結果、チームは5節で▲484.6の7位。2ndステージは勝ち上がり枠の少ないNEXT2ブロックに進むこととなった。
幸いにしてマイナスポイントは半分になるためチャンスはあるのだが、あまりにもマイナスが大きく半分になっても決勝直通の1位までは約250pt、最後の望みを賭けるサバイバルステージ進出ボーダーの3位までですら約220pt差があるという状況だった。
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しかしやるしかない。
ここからそうぞう+ωの底力を見ることになる。
その②へつづく
(画像は雀サクッチャンネル・関西バトルロイヤルツイッターより引用)