コーヒーと健康⑤よい味・悪い味とは??
こんにちは。
少し化学的にコーヒーを見てみよう
という記事です。
(1)溶解性
コーヒーの粉を湯で抽出するとき、
薬理作用成分はどんな挙動をするのか?
詳細は想像の域を出ませんが、
一部のコーヒー専門家が
抽出の原理としている2つの
コンセプトが示唆に富んでいます。
コンセプト1
よい味の成分は低温の水にも溶けやすく、
高い濃度の水溶液にも溶ける
コンセプト2
悪い味の成分は、低温の水には溶けにくく、
コーヒー粉に吸着して
低い濃度の水溶液にしか溶け出さない
極めて大雑把ですが、
健康にとって好ましい作用を示す薬理作用成分は
「よい味」の成分に含まれます。
逆に、好ましくない作用を示すものは
「悪い味」の成分の場合が多いのです。
従って、健康によいコーヒーを抽出するには
比較的低温の湯を、少なめに
使ってドリップする方法が優れています。
(2)好ましくない成分とは?
最も好ましくない成分とは、
発がん性物質
です。
国際がん研究機関(IARC)の
リスク一覧表によると、
コーヒーそのものの発がん性は、
グループ2B
「ヒトに対する発がん性(膀胱がんのみ)が疑われる」
に属しています。
コーヒーには、グループ1
「ヒトに対する発がん性が認めらる」
という成分はありませんし、
実際にコーヒーで膀胱がんになった
という症例もありません。
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ということで、
体に悪い(と認められる)成分というのは、
コーヒーには入っていない
ということが分かりました。
ただ、体によい薬理作用については、
低温で、濃い濃度のコーヒー液に
抽出しやすいんですね。
というと、
体によい(体に悪い・・・はないですよ)
コーヒーの淹れ方としての理想は、
「コーヒー抽出最終段階の
低濃度の部分はカット!!」
ですね。
つまり、
・コーヒーの粉を2倍程度にする
・抽出終盤あたりで、ドリッパーを外す
・高濃度のコーヒーにお湯を足して定量にする
この淹れ方が、良さそうですね。
ただ、粉を2倍にするなど、
実際的ではないかもしれません。
「健康的には、そんな淹れ方もあるよ!」
という、
選択肢の1つ
としてもよさそうですね。
今日はこの辺りで。
また次回に😊