コーヒーと健康11 薬になったコーヒー成分(4)
こんにちは。
医薬品になったコーヒー成分の
最後です。
【5】その他の医薬品
コーヒーを飲んだとき、体内でできる物質が
医薬品になっている例があります。
・カフェインからできるテオフィリンは
ぜんそくの薬です。
・クロロゲン酸からできるフェルラ酸は、
医薬品γ-オリザノール(生活習慣病の予防や改善、
脳の働きの改善などの効果がある)からできる
有効成分と同じです。
・メチルピラジンからできるピラジンカルボン酸は
抗結核薬ピラジナミドの活性化体と同じです。
・2.5-ジメチルピラジンからできる
5-メチルピラジンカルボン酸は
高脂血しょうの治療薬アシピモックスの
活性化体と同じです。
世界各地でさまざまなコーヒー成分が
医薬品として承認されています。
それらの効能はコーヒーの疫学研究で
明らかにされた効能と同じではありませんが、
示唆に富んでいます。
例えば種々のメイラード反応産物の化学構造は、
医薬品に最も多くみられる化学構造の
種類と類似しています。
これからも、コーヒー由来の新薬が
できる可能性があるのです。
コーヒーの健康によい成分について
4回にわたってみてきました。
専門用語がたくさん出てきて、
馴染みのない言葉で戸惑ったり
しましたが、
コーヒー成分が
血液、神経系に作用し、
健康にも寄与することが
分かりました。
さらにコーヒーの良い面を
知ることができました!