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オミクロン株上陸で国際物流はどうなる?

はじめに

皆さん、こんばんは。今現在(2021年12月1日 午後10時10分)オミクロン株 国内感染者数2例目のニュースをみております。

オミクロン株のニュース報道前、先週の時点では「この年の瀬になってやっと通常モードになるかも?」と思っていた矢先の出来事。

もちろん「オミクロン株」のことがよくわかっていない時点であーでもない、こーでもない、と考えても仕方ないです。

しかし、株もそうですが「経済」とは先行きをいち早く織り込んで動くもの。

万が一オミクロン株が蔓延し、再び緊急事態宣言!なんてことがあるかもしれません。そこで少しだけ貿易輸送、特に航空業界がどうなるかを書いてみようと思います。

このニュースが気になりました

このnoteをまとめるきっかけはこのニュースが気になったからです。

この記事に先立つ11月29日 岸田総理は官邸で「全世界を対象とした外国人の新規入国を原則停止する。オミクロン株の情報が収集できるまでの異例の措置だ」と述べています。

これを受けての措置と思います。この記事をみて僕は「まずいことになった」と思いました。

僕は先週こんなツイートをしています。

日本発の航空輸送における花形は「半導体」「自動車関連」仕向地は「北米」「アジア」です。

コロナ禍では貨物需要があるものの、コロナ感染者発生による、航空機の乗員不足、空港港湾施設の人員確保難などで思うように行かず。

また、人の往来が全くなくなったため、各航空会社の「減便」も重なり、輸送力が大幅にダウンしました。

やっとこの10月になってから上記のツイートに見るように、明るい兆しがありそれは日々の仕事でも実感していました。

それを裏付けるように上記に掲げた「サムスンの新工場建設」など明るいニュースも入り始めていたのです。

そしてオミクロン株は見つかった

そしてオミクロン株脅威論が囁かれるようになり、NY市場、東京市場、まず投資家がそれにいち早く反応。

そうこうしているうちに、国内2例目の感染者確認に至りました。

そして「国際線新規予約停止措置」まずいことになりつつあります。


これからどうなる?

この二つの資料をご覧ください。

成田空港会社発 今年2021年10月とコロナ前 2018年10月両方の成田空港での航空機離発着利用回数です。

旅客便と貨物便の離発着回数を統計資料で見てみましょう。

コロナ前の2018年10月 旅客便 15,166回 / 貨物便 1,985回 旅客便は貨物便の「約7.6倍」の離発着回数でした。

一方現在 2021年10月 旅客便 4,510回 / 貨物便 4,434回 なんとほぼ同数です。本来は圧倒的に旅客便の方が多いのです。離発着総数も激減していますね。

成田空港を利用した旅客数に至っては、2018年10月 3,605,392人 / 2021年10月 535,851人 なんと!

コロナ前の14.8%の旅客数となっております。85.2%ダウンです。

航空貨物は旅客便の下部貨物室で運ぶことがほとんどなのです。今現在航空貨物で運べる能力がいかに減少してるかがお分かりいただけたと思います。

おわりに

これほどのインパクトがあるんですね。よくわかりました。

今回政府が取った措置「出入国停止」と「国際線予約停止」が旅客数の減少や貨物輸送能力に影響するかが理解出来ましたでしょうか?

今現在、世界的な年末商戦やアフターコロナを先取りしようとする「経済回復軌道」に乗りかけていました。僕ら物流業界も恩恵にあずかれるかなと。オミクロン株の出現はそんな雰囲気を一瞬にして破壊!アフターコロナの脅威となりかねないことですね。

景気とは株式や金融市場もさる事ながら「人の往来」と「現物商品」の両方も活発化しないと実現しません。なので実物のやり取りに欠かせないのが物流事業です。

どうかオミクロン株がワクチンで封じ込まれ兆しの見えたアフターコロナの流れを止めないでほしいと願って止みません。

先ほど見た旅客数や航空機の離発着回数がコロナ前の水準に戻ってこそ景気の本格的に回復したと言えるでしょう。

投資で言うと「航空輸送」「海上輸送」「物流関連」「航空機メーカー」などは様子を見た方がいいかもですね。

ちょっと専門的なお話になりましが、今日はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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