「時薬(ときぐすり)」では治せないものもある。
つらいことや困難なことがあっても、時間がたつことによって解消されることを「時薬」と言います。
そういえば、子育てはずいぶんラクになったな。これが「時薬」か。
娘が小さかったころ、夜泣きに悩んだ時期がありました。
夜中に突然泣き出してしまう娘。
悩んで、原因が何かいろいろ調べて、アレコレ試行錯誤して。それでも全然おさまらなかったのに。
気づけば、娘が夜泣きをしていたことすら忘れていました。
「時薬」が癒してくれたのでしょうね。
私が今抱えている不満や悩み、苦悩も、いつの日か「たいしたことじゃなかったな」と、思える日が来るのでしょう。
しかし!
「時薬」がきかないことだってあります。
むしろ時間がたつことで悪化することも。
それは、ブヨに刺された私の足!
昨年の夏、ブヨに足を数か所刺されました。
刺されたと気づいたときにはブヨの姿はなく、足から血がツツツ~と流れていました。
そして間もなく、強烈なかゆみが。
あれから8か月。
私の足はまったくよくなりません。
それどころか、患部は黒く硬くふくれあがり「痒疹」となり果ててしまいました。
毎日毎日、かゆい。かゆい。かゆい!
寝ていてもかゆくて起きてしまう。
かゆみに耐えられず、ついに先日皮膚科を受診しました。
「あらあら~、これはかゆかったでしょう」
皮膚科の先生に優しくされて、私はようやくこのかゆみから解放されるのだと察しました。
なぜもっと早く受診しなかったのか。
放っておけば治ると思っていたんです。
ホラ、「時薬」って言うでしょう?
しかし、ブヨに刺された足は時薬ではどうにもならない。
皮膚科で処方された飲み薬と塗り薬で、かゆみはだいぶマシになりました。
ただ、完治には相当根気よくケアしなくてはならないらしく。
ブヨに刺された私の足は、飲み薬、塗り薬を根気よく続けて治していく。そのためには時薬のチカラも借りなければならないですね。