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久々に会おうとした友達が、ホームレスになっていたら

結婚した
転職した
事故った
離婚した
しばらく振りの友人との会話で、ええっ!?っと驚く近況はいろいろあると思うけれど。
「ホームレスになった」
なんてパワーワードはそうそうないだろう。
少なくとも私には、人生ではじめてのことで。
そんな衝撃的な連絡をくれたのは、漫画家の内田かずひろさんだった。

漫画家 内田かずひろ と聞くと、世の知名度的には、誰?しらない。という人も多いことと思う。
一般的に漫画家と聞くと、雑誌で連載しているストーリー漫画の作者や、アニメ・ドラマ・映画の原作者が思い浮かぶ。
そういったカテゴリーで脳内検索すると「しらない」となってしまうが、じつは案外みんな「しっている」のが、内田かずひろさんだ。

1994年から、フジテレビ系のポンキッキーズで放送されたアニメ『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』

ゲームソフトにもなったので、そちらで記憶されている方もいるだろう。

この中で登場する『怪人トンカラトン』

『さっちゃんのうわさ』のさっちゃん

当時の子供たちを震撼させ、トラウマ回と今でも語られる2つのエピソード。そのキャラクターデザインを担当したのが内田さんだ。

漫画で有名なのは、1996年から朝日新聞で連載されていた『ロダンのココロ』
見出しに日付が入っていて、文字はひらがなとカタカナだけの特徴的な漫画だ。

ロダンシリーズは週刊朝日や週刊誌AERA、web上のAERA-net.jpにも連載されていた。
2016年には日本文芸社から、これまでと少し毛色の異なるメンタルケア的『ロダンのココロ いろはのきもちクリニック』も刊行。

2010年にはTVCMで、ロダンのキャラが石原良純さんと共演していた。
タウンページ、動物病院・獣医師編

石原良純さん(実写)とアニメの合成で、ロダンに登場するおじょうさんに、動物病院を探すならと良純さんがタウンページをオススメする内容だった。言われてみればそんなCMあったなぁ。と、思い出すものはないだろうか。

内田さんは漫画家と名乗っているが、漫画以外のお仕事も多いのだ。

絵本の自著もあれば、

挿絵や

作画を担当したもの

学習絵本もたくさんあるし、

小学生向けのドリルもある。

一般書店では購入出来ない、幼稚園で配布される月刊誌の読み物や絵本にも描いていた。
子供に読み聞かせていたお話が、工作の切り取り線やのりしろ線が、片隅の小さな絵が、内田さんだったかもしれない。

また、専門学校で留学生に絵を教えながらつくった『日本に来て ビックリしたとき かるた』はTwitterで話題にもなった。

しらないようで実は「しっている」、それが内田かずひろさんだ。

そんな内田かずひろさんの最新刊は、歌人・作家の枡野浩一さんとの共著で出版された『みんなふつうで、みんなへん。』

その原画展が現在、新宿で開催されている。

マンガ家デビュー30周年+1(ワン)
■内田かずひろ個展■
『みんなふつうで、みんなへん。』
期間:2021年2月17日(水)~2月25日(木)
時間:11:00~19:00
場所:コーヒー&ギャラリー ゑいじう
住所:東京都新宿区荒木町22−38
電話:03-3356-0098

ホームレスになったお話は、ご本人のnoteやネットニュース、新聞でも知ることができる。が、彼の作品や人柄にご興味があれば、是非足を運んでほしい。
作品やグッズのあたたかさを直接感じていただければ、きっと応援したくなる。昔から変わらない、なにがあっても憎めないひと。そんな内田かずひろさんの魅力あふれる個展になっています。

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