見出し画像

蓮貝ねむりのAIに対する考えをQ&A形式でまとめた

初めに

2024年11月15日からXの規約が改定され、投稿したコンテンツがAIの学習に利用されるとのことで(このことについては、私は専門家ではないのでよく分かりません)、ユーザーのあいだで大騒ぎになっています。そこで、私自身がいちクリエイターとして生成AIに対してどのような考えを持っているかを書こうと思いました。なお私は、音楽、イラスト、デザイン、詩、短歌などの創作を行っていますが、(詩や短歌を文章に含めると)これら全てのジャンルにAIが進出している状況です。

Q & A

Q.Xの規約変更についてどう考えますか?

A.規約については知識がないのでよく分かりません。私自身はAIに学習されることに拒否感はないので、現時点では何も対処しません。

Q.AI学習は悪だと思いますか?

A.学習そのものは本来的には悪ではないと思いますが、悪い使い方をする人は大勢います。悪い使い方をされるため(日本における銃のように)規制されるべきという主張は、倫理的な立場からはあり得えると考えますが、今後の社会の発展を考えれば不可能だしするべきではないとも考えています。また、自由に学習をさせないように規制を掛けると、学習可能なリソースを独占するのは大企業だけになるため、そういった規制もするべきではないと考えています。

Q.何が問題だと思いますか?

A.パクったパクられたの問題に限るなら、例えば、学習元とそっくりな絵を出力させ、それが”生成”されたことを盾にしてフリー画像のように扱うといったことが挙げられます。

Q.作風を真似るのはありですか?

A.作風はアイデアであり、アイデアを真似ることには何の問題もありません。作風を私物化しようとするイラスト界隈の思想には賛同できません。

Q.生成AIにプロンプトを入力するだけのコンテンツ生成は創作だと思いますか?

A.基本的には創作だと思いません。創作は思念を独自性を持って表現することだと考えており、「リンゴ 絵」などの単純なプロンプトはそれを満たさないためです。

Q.人間と生成AIは同じだと思いますか?

A.動作原理などを知れば明らかに同じではないことが分かります。生成AIは物事を総体的に理解することはできませんし(例えば画像生成AIはリンゴの絵が描けますが、リンゴは甘くて、木に実り、切ると断面が白い、などといったことを理解しているわけではありません)、また人間が想像するような概念で物事の特徴を捉えているわけでもなく、ましてや意識や、主体的に行為を選択する能力が備わっているとは到底言えません。生成AIは責任の取れる行為主体ではありません。生成AIの学習や生成に伴う責任やその善悪は、それを使う人や作る人に帰属します。なので、「人間も学習をして学習元を真似る。よって生成AIが学習して学習元を真似ることも容認される」といった主張は誤りだと考えます。

AIについてちゃんと学ぼう

この記事を書くにあたって私も色々と調べ、考えが変わったところもあります。特にAIの技術的側面についてある程度理解することは、倫理的な判断をするうえでも重要だと感じました。以下に参考にした資料のURLを載せておくので、読んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

https://mdsc.kyushu-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/f2ff747d5721a10c9dbd17d133856487.pdf


いいなと思ったら応援しよう!