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夜明けがやってきた

私は今までとんでもなく母に甘えてしまっていたな、と気付いた。

最近、同棲を始めて多少なりとも自分で家事をやってみているが、朝10時始業・夜8時9時くらいの終業という生活スタイルで過ごしている中で、お弁当を作ったりご飯の用意や風呂など済ませると、寝るに至るまでは、12時くらいまでにはなってしまう。

平日はクタクタに働いてからの掃除・洗濯などは出来ないでいる。
休日まとめてやるか、週数日リモート勤務もしている彼氏さんにお任せすることになってしまう。

夏から今の職場にお世話になり始めて、季節はいつの間にか秋になってきた。
数ヶ月経ってみて振り返りをしてみたいと思った先、やはり母の存在は大きかったな、としみじみ思う。
とても良くしてくれて、ちゃんとこれから恩返ししていかないとなぁと思うのだが、まぁ、本人にはこういう事は言わない。恥ずかしいので。

そして、そう思えるくらい、今の私には精神的な落ち着きが出てきたのではないかと観察している。
ちょっと前、双極性障害と診断されてこの数年はメンタルが不安定で、母にも当たってしまっていたかと記憶している。
同時に私は恋愛体質気味なので、コロコロ変わる交際相手にも依存してしまっていた。この頃、付き合って数ヶ月から一年くらいかの交際期間のスパンを繰り返していたかと思う。
SNSなり元同僚なり、数人付き合うに至るが
今思えば、双極性障害だと診断されてメンタルが不安定だった私に振り回されていたかと思う。
今元気が無い、気分じゃないと言ってたかと思えば、飲み行きたい!となったり。
付き合い始めてすぐ相手の家に入り浸ってしまったり。
まぁ、ダメダメな女ってことだ。
付き合うのは順当に行けるが、別れ際はちょっと下手くそなところがあり、たまに揉めたりもしたこともあったが、別れた相手のことをそんな考えても仕方ないので終わった事はそれはそれで、というだけ。

そんなダメダメな娘を持った母はさぞかし、大変だっただろうと思う。
そして、今更気付いたが私は結構騙されやすいらしい。
初めて付き合った人が二十代前半の同じバイト先のバイトリーダーみたいな人だったのが、当時私は高校生だった。
本当にお互い好きで付き合ったのでやましい事は何もないのだが、今から考えてみるとなかなか大胆な事してるよな、とも思うし、
あの時、母が渋い顔していたのがようやくわかってきた。

その人と付き合っていた当時、私の家族の仲は亀裂が入っており、私も家に帰りたくなかった。父親がいる家に居たくなかった。
交際相手と過ごす時間を増やしていくようになり、家に近寄らないようになった。
その当時の母はちゃんと帰ってこい!と怒っていたように思い返す。
それも当然なことだ。

だが、その生活も私が17歳になった時に終わる。
母と二人で家を出ることにした。
夜逃げならぬ、昼逃げをして最低限の持てるものだけ持って自転車で何往復かして荷物を運び出した。
それを手伝ってくれた友人には今でも感謝している。

母は、その当時父によって、性格からメンタルやらズタズタにされていたので、立ち向かう気力もなかった。
私が唯一言えたのは「一緒にこの家から出よう」だけだった。

そして、昼逃げを実行して平和な家庭からリスタートした。母と二人の猫たちと。

色々あったが、家事のことはあまりやらずたまに洗濯するくらいの、怠け者の私が同棲を始めた事によって、多少なりとも成長はさせないといけない。薬の力もあって今は精神的には安定気味なのが救いだ。
しかし、先の生活スタイルに育児が足されたら、働いていける気はしない。
育児する事になるなら、やるしかないのだが。

世の中の子育て世代の皆さんを、本当に尊敬する。
偉い。
私なんて自分のことだけで精一杯なのに。
まぁ、妊娠・出産はおいおい考えるとして。

ひとまず、母に感謝していこうキャンペーンを発足させたいのと。
なんか、プレゼント買いたいな。
あとは獺祭リクエスト来ているので、獺祭を買って献上しにいく事も計画中。
母の仕事の忙しさが終わり次第。

今度は彼氏さんも連れて実家に行こうと思ってる。
初めて紹介する。
BGMにハッピーサマーウェディングでも流しながら行こうかな。

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