私が服を好きになった理由
さて、何から話し始めましょう。
最近買ったのは、サンローランのLOVEバッグ。最後に買った靴はセルジオロッシの白いハイヒール、ドゥーズィエムクラスで。今日はバーニーズで買ったラグ&ボーンのジーパンにニューヨークで買ったブレスレット、Gショック、シフォン素材のリボンがついた黒いニット帽を被っています。
なんて話をすると、まるで服にお金をかけている人のよう。胡散臭くて気持ち悪い!
私は庶民です。一般人です。ただの消費者。そんな私にとって服とは多くの場合「戦闘服」です。好きも何も、外に出るために、今日一日を生き抜くため、敵(上司、取引先、顧客・・・)と闘い心平和に過ごすために、時に見栄を張るために、居心地よく暮らし快適な人生を送るために必要な物なのです。
寒さを凌ぐために身に付ける服もあるでしょう。ビーチで身に付けるラッシュガード。その他にもデート、ビジネス、休日用。そしてそれを身につける理由は流行っているから、季節を感じるためとか、安売りしていたから。理由は何にせよ、人は、基本的に服を身に付けます。
では私は?
「戦闘服」です。ユニクロでもZARAでも、ハイブランドでも何でも。今の自分を内面的にも外見的にもレベルアップさせ、パワーを得るためです。だから、体型に合っていない自分を魅力的に見せない服は絶対に絶対に絶対に身に付けません。着ません。分かるかな。セーラームーンと一緒ですよ。ムーンプリズムパワーメイクアップ!って。服は私にとってアレ、です。変身せずに戦う仮面ライダー、見たことあります?
そう。女という性の私にとっては服とは、化粧も髪型も靴もアクセサリーもバッグも含め、見た目を着飾ること、整えることは、視覚情報を多く用いる人類において社会に参加し自己表現し他者とコミュニケーションするための手段。なんちゃって。どうせなら弱っちぃ雑魚キャラじゃなく、ラスボスにはなれないとしても今よりもう少しマシな自分に見せたいのです。今よりもう少しマシな自分になりたいのです。今よりもう少しマシな自分は、きっとハッピーでラッキーで楽しそうだから。
少し話は変わりますが、先日、20代の後輩がコリドー街デビューをしました。私はよく知らないけれど、1時間あそこにいて誰からも声を掛けられないと、女として終わっていると言われているそうですね。何それ。一先ず私が可愛い後輩に言ったのは、「膝の頭は出していけ」です。人間、分かりやすものが好きでしょ?
じゃなかったら、シャネルのマークがついていないバッグ等誰が買います、誰が持ちます。私たちは服を身に付けることでパワーを得て生きています。だから、戦闘服。鼓動と同じ、生きるのに必要。
それは、私が私らしく生きるのに必要だからです。
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