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大人の女が美しい ハイヒール編
ミスターミニットにお直しに出していたマノロブラニクのメリージェーンを受け取って来た。エナメルの、美しい美しいメリージェーン。若干まだキツいが、これで少し履き慣らそうと思っている。
ところでshoe girlでも書いたけれど、私はブランド物のハイヒールにハマっていた時期がある。好きだ好きだ、大好きだ。そういう人は世の中にはごまんといるだろうし私よりもっと高級な靴をもっとたくさん持っている人は多いだろう。だからと言って比べることはない。だって、世の中にはハイヒール至上主義の女性は多いのだ。
ハイヒールの何がいいって、自分がちゃんとした大人になれた感じがたまらない。子供の頃、母のハイヒールをいたずらした時の心地。多くの人が経験しているだろう。大人に憧れ真似する気持ち。
そして背が高くなるのも気分がいい。10cmほど高くなるので景色が違う。満員電車も苦しくない。そして街行く人にほんの少しだけ優越感を持つ。10cm近くを履きこなせる私!見て!私のハイヒール、特別なの!いや、まさかこれがマウンティングか。自分を恥じる。すみません。でも気分がいいのです。
しかしヒールが細い靴を履くことのデメリットもある。ヒールが溝にハマること。ちょっとした隙間、工事現場や下水管の蓋のところにハマりヒールが剥ける。
でもこれ、私は案外好きだ。好きというのはおかしいけれど。傷が愛おしい。剥けたヒールはみっともないのでお直しに出さなくてはいけない。けれど剥けたヒールを見ると、やっと自分のものになった感じがして心地よい。私の足を守り、私と一体となってくれたハイヒール。その傷すら愛おしい。
いつか老いて腰が曲がってハイヒールを履けなくなる日まで。多少の痛みに我慢しつつ、外反母趾にならないようマッサージしつつ、私はハイヒールを履き続けるだろう。
ハイヒールは私の一部だ。女性という性が大好きになる瞬間。私はハイヒール至上主義だ。