大人の女が美しい すみませ〜〜ん編
土日の銀座は歩行者天国が出ている。整備されまっすぐ伸びた中央通り。それは小さいけれど開放的で気持ちよい。いつも以上に旅行者、買い物客で賑わっている。
私は今、休日の昼下がり、何もすることがなくただただぼんやりと銀座4丁目のみゆき館にいる。
みゆき館は和栗のモンブランが有名だ。調べたところ今年の新栗は9月10日からだという。これは食べにいかねば、と、取り敢えずで銀座に出て来た。わざわざケーキのために、という気持ちもあるけれどそれほどまでに私を虜にするモンブラン。昔はチョコレートケーキが好きだったのに。私も大人になったものだ。
少し前に、セブンイレブンのモンブランにハマった。これも美味しい。恋人から勧められたものだ。一時期、毎日のように食べていた。モンブランは季節を感じることが出来る。美味しいだけではない。
ところで喫茶店でも飲食店でも、「すみませ〜〜ん」と大声で店員を呼ぶ人がいるけれど、アレは好ましくない。特に静かな喫茶店でアレをされるとなんだか居酒屋にでもいるようで不快な気持ちになる。騒がしい。手を上げて静かに待つのがいい。気が付かない場合もあるけれど、それでも静かに待つ方が優雅でいい。お食事だもの、焦りたくはない。
声といえば、私の恋人は大体鼻声だ。鼻声のキュートな声だ。その恋人、電車の中での話し声が少しばかり大きい。先日気になって言ったところしょげていた。鼻声なのに声が通るものだから、静かな車両内で私はいつも冷や冷やしていた。
よほどお祭りか競り以外、大声というのは美しくない。出来得る限り、優雅に発声したいものだ。