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New York, New York ❾ 僕らの作戦

僕らは目論んでいる。何をって、憧れのニューヨークに移住することを、だ。

いろいろと現実的に考えている。

家を手放すことは出来ないから、3ヶ月なり半年分の日本の家の家賃を用意すること。

(余談だけれど、知人はニューヨークと日本を行ったり来たり1年くらい繰り返した。その時、日本の家を引き払ったという。なので日本に帰って来るたび友人宅を転々とし、時には外での生活をしていたとか。男の子だからいいかもしれないけれど、流石にその勇気はない)

年金とか保険料の支払いとか。そして何より、あちらでの生活費。基本的に働くことは出来ないから貯金を切り崩すしかない。住むところはアパートを借りるかシェアするか。Airbnbなんて手もある。今一番濃厚なのは、友達と一緒に移住し女子寮に入ることだ。そういう施設があることは、私が憧れる渡辺葉さんの著書「やっぱり、ニューヨーク暮らし。」で知った。女性専用で24時間ガードマンがいて、料金の中には朝夕の食事代が含まれているらしい。これは魅力的だ。

しかしまぁそもそも何故そんなに憧れるのだろう。フランスでもアフリカでも中国でもトルコでもチュニジアでもフィンランドでもインドない。私はどうしてそんなにニューヨークで暮らしたいのか。

正直、大した理由などない。ただ、気張らず自分らしく過ごせる気がして。実際、昨年の滞在はとても快適だった。居心地がよかった。ニューヨークは私を受け容れてくれた。憧れのニューヨーク。その憧れを実現したい。何をしたいか何が出来るか。未知だからこそ知りたいのだ。

そんなわけで僕らは目論んでいる。4年後、ニューヨークへの移住を。

そうだね、最低3ヶ月。可能なら半年でもいい。欲を言えば1年。そうすれば全ての季節を満喫出来る。生きるって楽しむことだろう。それを実現したいだけ。実現させるのだ。夢は夢のままで終わらない。とてもシンプルなこと。

これは僕らの人生における作戦だ。

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