東洋的思想と占術
卒業生の中に鍼灸師さんが数名います。東洋的思想や医療について会話を交わしながらレッスンを進めていました。
もともと、日本の手相学は西洋から伝えられているため、今まで西洋の思想一辺倒だったのですが、少しずつ東洋的考え方について関心を持って取り組むようになりました。
"未病”という言葉を聞いたことはありますか?
"未病”とは、中国最古の医学書”黄帝内經”で始めて登場した言葉だそう。
私は医学者ではないので、詳しくは語れませんが、西洋医学の色合いが強い現代医学は、既病に対するものだと思われます。
手相学と健康運
HASTA手相学総合講座(認定カウンセラー養成講座)では、手を読む基本を学んだ後の中級コースで、様々な相談内容に対応するカウンセリング技法を学んでいただいています。
一般的に手相は”占い”という範疇から抜けられません。
実際に、”運勢”を問うお客様が多いので、運勢と関連づけた対応は避けることができません。
今日は、運勢の一つ健康運についてお話ししたいと思います。
手相学の医学的意義
無欲恬淡とは、淡白で欲がなく執着しない様
欲や執着が心身を蝕む原因かもしれないということです
また黄帝内経によると、己を知り、自然に感謝して、万物の生生流転に合わせて暮らしていくことが「自然の摂理」とされているそうです。
己(自分)を知り、持って生まれた資質を使って自然に生きることが、心身にストレスのない生き方です。
けれど、人は社会生活(家庭生活)を営む上で、我慢したり、こだわりを持ったり・・・知らず識らずのうちに自分を酷使してしまうものです。
手相学とストレスチェック
自分の状態を客観的に教えてくれるのが、自分自身の左右の手です。
人にはそれぞれ、心に基準があって、もともと、頑張り屋さんやが我慢強い気質を生まれ持った人がいます。
頑張ることや忍耐することは美徳かもしれません。(特に日本においては)
けれど、自分を酷使しすぎると体や心が破綻してしまうことがあるでしょう。
何故ならば、どんな心の基準を持っていても、皆同じ人間。
身体の機能は同じだからです。
今年出版した著書”すごい手相学”の106ページ~では、手を見てあなた自身のストレスチェックができるポイントを紹介しています。
これがストレスの原因なの?と
自分では気づいていない自分の”心の基準”を発見できるかもしれませんよ。
良妻賢母の相
「すごい手相学」で紹介しているストレスを測るチェックポイントの一つ”良妻賢母の相”。
感情線の先端が人差し指と中指の間に
きっちりと入っている相を”良妻賢母の相”と言います。
”良妻賢母”といえば、聞こえがいいですね。
けれど、感情線は、対人関係を示す線です。
その線が良妻賢母ということは、
人前では、良き妻良き母であるよう振る舞う対人関係のくせを持っているということ。
ずっと優等生であり続けることは大変だと思いませんか?
受験生であれば、どこから見ても非の打ち所のない受験生として振る舞おうとします。たがを緩められないのです。
本人は、気づいていなくても、知らず識らずのうちに、小さなストレスが積み重なり、不登校になってしまった中学生の相談を受けたことがあります。
健康運を自分で引き寄せる
未病とは病気(病原体)は体内にあるのに
症状が体表面に出ていない状態である
心が悲鳴をあげる前に、自分の心の基準を知って対処することで、病気を未然に防ぐことができるかもしれません。
心のストレスは肉体と直結しています。検査などで目に見える病原体がなくても、身体の不調を感じたら、その原因は、目には見えない心に病原体があるのかも。
長年蓄積された心の病原体が、肉体に悪さをする前に、心の悲鳴に気がついて手当てしてあげてください。
自然のままの生活を楽しめば長寿を全うできる
手相カウンセリングで、健康運を尋ねられたときには、身体の反射区で手全体を
観察することもあります。けれど、それよりも大切なのは、本人が気づいていないストレスの原因となる心の基準を左右の手から分析して伝えることです。
どんな風に意識を変えれば良いか
どこをどう怠ければいいのか(笑)
そんなことをアドバイスしています。
▼ HASTA手相学研究所ホームページ
▼ HASTA手相学スクール
*HASTA手相学総合講座では、手を読む技術の根本を教授しています
▼ 寺島みさお著書
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