手のひらの真ん中に出現したに三角印
市販されている手相占いの本には、手のひらに現れる印について吉相・凶相を含め、様々な解説が掲載されています。「開運を表すサイン」が出ていたら嬉しいですが、「災難や事故の暗示」が自分の手のひらに見つかったら、心配で仕方ないですね。
この記事を書くにあたり、手のひらの印について市販の手相占いの本にはどんな風に記してあるのか・・・とパラパラめくっていたら、私の手に「スキがあり誘惑されやすい相」なる線が出ていました(笑)
根拠がどこにあるかは不明ですけれど、面白いネーミングをするものです。
今日のテーマは、手のひらの真ん中に現れた三角印についてです。お付き合いください。
手のひらの真ん中は火星平原
西洋手相術の世界では、手のひらの真ん中は「丘」と呼ばれる膨らみと区別して「火星平原」。膨らんでいないので平原。英語ではfieldと表記されています。
日本で市販されている手相占いの本では説明を割愛しているものもあるのですが、手元にある本に記されている解説を紹介してみます。
火星平原は手のひらの窪み。血色がよくなだらかなくぼみであれば、温和な性質と安定した運気を表します。(仙乙恵美花氏著「よくわかる手相」より)
私が一番最初に師事した唯一の手相の先生の本です。手相教室でも同様に習いました。
火星原は人生に打ち勝てるかどうか、人生の勝利者になれるかどうかを示します。肉づきがあれば、体力や気力が充実しており生活力が旺盛です。(田口二州氏著「手相占い辞典」より)
火星平原は窪んでいるので肉づきが良いかどうかどうやって観るんだろう?という疑問が残りますが、人生の勝利者という表記は一理ありです。
手のひらの真ん中(火星平原)の真意とは
実は、手相占いの本をたくさん持っていたのですが、数冊のみ何かの参考に・・・と手元に残して、ほぼ捨ててしまいました。手相の勉強を始めた頃に記したマーカーの跡が残っているページもありますが、今となってはその箇所ですらあまり重要ではなかったと感じてもいます。
以前お話ししましたが、手相が本当に意味することを探求するために読み始めたのは洋書です。何といっても西洋手相術。もともとは日本語ではなかったはずですから。
海外の文献から得た「火星平原」に関する情報のいくつかをご紹介しましょう。
西洋手相術において、手のひらの真ん中はとても大切な場所です。
ここは、知性・感性の泉。別名「ディオゲネスのカップ」とも言われ、経験から学べば学ぶほどその泉は深くなります。
つまり、火星平原が窪んでいる人は、分別をわきまえた温和な人、経験から学んだ精神性が高い人〜上述の田口氏の言葉を借りると「人生の勝利者」とも言えます。
北欧神話をベースにした手相術では、ミーミルの泉(智慧の泉)。
東洋の易手相では、中宮が当てられています。
手のひらの真ん中は、窪んでいて張りがあるのが良い相とされ、自己の根源となる場所なのです。
そんな大切な場所に何らかの印が現れたら、ちょっと心配になりますね。
友人から送られてきた一枚の写真
先日、友人から「手のひらに三角が現れた!」と一枚の写真が送られてきました。
私:どこ?
友人:手のひらの真ん中らへん。知能線のところ!
私:これ?
友人:もっと大きい三角!
私:これ?
友人:もっと大きく!
私:これ?
友人:そうそう!それ!
私:これ・・・三角じゃないけど( ̄_ ̄ i)
友人が示した三角を構成している3本の線には、それぞれ意味がありますから。
手のひらに現れた三角印の真相
構成している線に意味がある場合は、そちらを優先して観るのが手相の鉄則です。
友人の手のひらの真ん中に出現した三角形は、運命線と跳ね上がった知能線、水星線ですので、三角形としてではなく、それぞれの線としてその意味することを鑑定することになります。
跳ね上がった知能線と水星線は、明らかに後天的に現れていることが推察されますから、ここ最近の思考状態の現れです。
現実的なことに頭をフル回転することが続いていないかとたずねたところ、図星でした(^-^)
手を読む基本は大局的に観ること
手全体を観察して、全体像と今の状態を捉えることから始まり、次のようなポイントを順番に考察していきます。
・左右の手全体の違いを観察
・4指と手のひらの状態を観察
・4指一本一本の状態を観察
・親指を観察
・基本線(知能線・感情線・生命線・運命線)を観察
細かい線や印ばかり追っていたのでは、手が教えてくれる真意を見失ってしまいます。
まとめ
以前、講座の生徒さんがコンビニのレジのところで売っていたという手相本を持ってきました。みんなでパラパラめくっていたら、「ハゲの相」というページを見つけて大笑いしたことがあります。
生徒さんの一人が、うちの会社の部長の手にはきっとある!なんて言っていましたけれど。(確かめたかどうかは不明です(笑))
手相占いの本には面白いネーミングの相がたくさんあります。
楽しんで読んでいる分には問題ないと思いますが、中には不安を煽るようなものもあります。
それらの様々な相は全く根拠がないとは言えませんが、手の線は頭を働かせれば働かせるほど増えるのです。あれこれ悩んでいる人、海千山千で知恵を絞って生きてきた人には、細かい線がたくさんあります。そんな人の手には「印」をたくさん見つけることができるでしょう。
意識で作られた細かい線は、前向きにシンプルに生活するようになると消えていきます。このことから、手のひらの小さな「印」は、決して運命を左右するような線ではないことがわかりますね。
小さな印に一喜一憂することなく、手全体が示してくれることを人生や生活の指針にすることが大切です。