手相を描くということ
様々な手相学関連の文献を読んでいると、手相は神の訓示であると思わせる文章に出くわします。
手相学を深めるために読み漁ったPalmistryという洋書には、至るところに
「手に書かれていることは神様からのギフトである」
という表現が出てきます。
東洋手相の本には、手相家の心得として
人の手を見るときには、心を落ち着け精神を集中して真摯な気持ちでみるべきである。なぜならば天から与えられた事柄を代弁するからである。
と記されていました。
手相学に限らず、古代から伝承されてきたすべての占術は人為的なものというよりも神聖なるものだと思えるのです。
占星術は・・・というと、ホラリー占星術を教えていただいている先生の著書にも
西洋占星術は祈りの形態が備わっている。私がジョン先生に教えられた最初の一言は「Pray!(祈りなさい)」であった。(中略)この天の芸術への敬なる気持ちから生じる信仰心であって・・・
と書かれています。(引用:Kuni. kawachi 著「星の階梯I天空の神秘」)
今日は、手相を書くと本当に運気が上がるのか?の疑問に答えたいと思います。
手相家はメッセンジャー
この記事でご紹介したように、生まれたその日から手には手相が刻まれています
私たちがこの地球上に”おぎゃー”と産まれたその瞬間に、この肉体を使って上手に人生を生きるため神様が与えてくれた能力が手に刻まれているということです。
手相家は、神様からのメッセージを代弁するメッセンジャーなのかもしれませんね。
神様からのギフトとは?
以前、生徒さんが、短所ばかり集めた手相本を持ってきたことがあります。読んでいてかなり落ち込みます。
手相は、神様からのギフトだとすると、「悪い相」などというものはある訳がありません。ギフトってもらって嬉しいものですからね。
けれど、このギフトはクリスマスプレゼントのように手放しで嬉しい代物ではありません。いかに素晴らしいギフトであっても、それを使って生きるということが私たち人間がすべきこと。
素晴らしいプレゼントをくれた神様へのお返しが、自分らしい人生を歩んでいる姿を見せることなのかもしれませんね。
上手に生きる
左右の手には、この人生で使うべき能力、資質、可能性が刻まれています。
だから、誰一人として同じ手はありません。
運や性格の良し悪しをみるものではなく、一人ひとりが与えられた人生を歩むためのマニュアルであり、生きる力そのものです。
では、どんな風に活用すればいいのでしょうか?
「あなたはおしゃべり上手」と手が教えてくれていたら「話す」ことを仕事や日々の生活で使えばいいということ。
それなのに、黙ってじっと座っていなさい!と言われたらどうでしょう?辛いですね。「話す」ことを活かしていけば、どんどん自分の可能性を伸ばしていくことが出来るのです。
「あなたは勘が鋭い」資質を持っていることがわかったら、「直感」を活かせばよいでしょう。
「勘」とは、物事を直感的に捉え、判断する事が出来る能力です。直感的に閃いたことを素直に活かす事が大事!と手が教えてくれているのにも拘らず、「あーでもない、こーでもない」と頭でっかちになり、理屈を優先していたら、チャンスを逃してしまうかもしれません。
人は努力をすれば、出来るようになる動物です。でも、元々与えられたギフト(才能や可能性)を伸ばすことに注力したほうが、才能開花への近道になるのではないでしょうか。
手相を書いて運気アップ?
巷では「良い手相の作り方」であったり、「運気が上がる手相の書き方」なる本も出版されているようです。
手相を書いて運を上げましょう!
ということを聞いたことがありませんか?
私も以前、イベントで手相をもてもらった時に、金色のペンで手に書かれたことがあります(^_^;)
でもそれは・・・
神を冒涜する行為
です!
上述したように、手に記されていることは全て神様がなされた技。そこに私欲で線を書き込むとは何事ぞ!ということです。
手相を書いて運を上げるなどという他力本願的な生き方は言語道断です!
手相を描くだけではなく、指の体操をすると良い手相が作られるという説もあります。
親指を手のひら側にいれて握りしめると金星丘が膨らみ生命力ができる
親指と小指をくっつける体操をすると若年の運命線が出て運気が上がる
人差し指と薬指をくっつける体操をすると晩年の運命線が濃くなる
本当なの???笑
手相は単なるシワではありません。手のひらの線や印は、脳の反射であり、意識を変えないと変わりません!
ただ、私は個人的に、手を描くことは全て悪いとは思っていません。(指の体操は大いに疑問ですが・・・)良いと言われる線が出るように頑張ろう!と思うリマインド(マインドチェンジのキッカケ)として描くことは有りかと思います。
まとめ〜自分らしく生きる
できないことを頑張ろうとすることは間違いではありません。けれど、そこには大きな努力が必要です。頑張っても思うようにできないと、私ってダメなんだ・・・とくよくよ悩んだり、凹んだり、不安になることが多くなるでしょう。すると、ネガティブ線(悪相)が出てきます。
自分が得意なことを上手に使えば、周りからの評価も上がり、私って凄い!・・・と自信に繋がります。すると、良い線(良相)が出てきます。
生まれつき悪相をもって生まれた者はいない。生きながら悪相を作る。
生まれつき悪い相を持って生まれてくる人はいません。ネガティブな思いグセ、こだわり、酷使、心配や不安などの悪相は、生きながら意識で作り上げられるもの。
悪相を作らないためには、自分に与えられたギフトが何かを知ること。
そして、その上手な使い方を理解することが大切です。
あなたは、神様からのギフトを上手に使っていますか?