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『東大1冊目の参考書』を、東大卒塾長が自分を振り返りながら考えてみた

新型コロナウイルスが「新生活」にも大きな影響を与えています。それは大学入学を間近に控え、例年であれば希望に満ち溢れてわくわくしている新入生にとっても同じ。東大では新学期授業こそ(ほぼ)学事歴通り行うようですが、オンラインでの授業実施、入学式のオンライン配信(武道館での例年のがなくなるのは悲しいですね)、サークルの新歓活動やクラスのオリエンテーションなども全部中止という感じで、新入生にとってはなかなか馴染みづらいスタートになりそうです。

東大ではクラス制度があり、そのクラスでのオリエンや合宿(オリ合宿)などを通して履修相談、普段の生活についてやサークルの情報などいろいろなことを知り、大学に馴染んでいくようになっています。これがないとなるとせっかくの東大合格にもかかわらず様々な機会損失が起こりそうで、ちょっと心配しています。

さて、とはいえこればかりは仕方ないこと。こんなときだからこそ、「自分が1年生のときはどういうことを意識していたかな……」「どういうことに気をつけて過ごしていたかな……」「もっとこうすればよかった!」ということを発信させてもらいます。入学したのなんて5年も前ですが、一通り大学生活を走りきった身として、経験をもとにつらつら書いていきます。ぜひ新1年生に読んでもらって一種の体験談として参考にしてほしいですし、在校生も「いやそこは違うだろ」「確かにこれは大事」といったツッコミを積極的に入れてください。

ざっくりと「新入生に伝えたい7つのこと」といった具合にまとめましたので、項目ごとにみてもらえるとうれしいです。

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学業:1年目が勝負(1/7)

まずは「学業」について。よくTwitter界隈やインフルエンサー界隈では「大学の授業は無駄、勉強するよりいろんなことしよう」派と「大学きてるんだから勉強しようよ、1コマあたり◯円だよ受けなきゃもったいないよ」派が勢力を争っていますが、東大の界隈は概して「大学は学問をするところ」というところに立っています(それはそうなんですが)。

僕自身も「大学は学問をするところ」ということは大前提だと考えていますし、特に大学1年生の時期はどういう事情であれガッツリ授業を受けるべきだと思っています(当然でしょみたいなツッコミはなしでお願いします)。

ちなみに、大学生の授業出席率はだいたい8割平均くらいらしいですね。1年のときは9割以上出ていたはずなので、だんだん出席率が下がることを考えても、みんな(意外と?)授業には出ているようです。(出典: http://souken.shingakunet.com/career_g/2013/06/2013_hogosya_32.pdf )

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もちろん大学2年、3年と上がるにつれて授業のサボり方を覚えたり、純粋に学問以外にやりたいことが出てきたりということはありますし、それが悪いことだとは思いません。ただ、大学1年の時期は2つの理由で「ガッツリ学業にも打ち込む」ことをおすすめします。

1つ目は、自分の将来を探していくため。正直1年目は、まだ「何が興味あることかわからない」時期。東大はそういう人には寛容で、前期教養学部で多種多様な、かつ学問の基礎的なところをさらってくれます。こうした授業ひとつひとつから関心のあるところを拾っていくことで、「自分は本当はどこに関心があるのか」「この分野なら今後の生業にしていくと楽しそう」「この分野に貢献していきたい」という意識の芽を探すことができます。ここで特に見つからず、他の活動をしていてそちらに力を注ぎたい!となればそれはそれでいいことですし、無理に学問の道に進む必要はないわけですから、そうした点においても「とりあえず打ち込んでみる」ことは大事です。

「いやそもそも進む道決まってるよ、そんな勉強なんてしたくないよ」という人は、自分には関係ないだろうと思っているかも知れません。そういう人の中には「でも卒業はしたい」という人もいるでしょう。ガッツリ打ち込むべき理由の2つ目が実は、「大学生活における『単位取得』への取り組み方をつかむ」必要があるから、というところにあります。正直勉強したくない、という人であればなおさら、一番勉強に対してやる気も耐性もあるのは大学受験になるべく近い、大学1年生の時期です。言い方は悪いですが、その時期にきちんと大学のテスト勉強や単位取得のためのあれこれの感覚を掴んでおくことは、その後卒業までの勉強のペース配分を固めることに大きく寄与します。

註:個人的には授業に出ようが出まいがどうでもいいのではと思っているのですが(その人が決めることなので)、せめて理由を述べられる取捨選択であってほしいなとは思います。堕落的に大学に来なくなるのとなにか目的があってそちらに集中するために切っていくのは区別すべきです。

僕の例(文1フラ語)で言えば、大学1年時はなるべくSセメ、Aセメでほとんどの単位を取れるように前半に比較的詰め込んでいました。別に2年になって授業を受けたくない、というわけではなかったのですが、やる気のあるうちに多くとっておこう、というくらいのノリですね。

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(↑参考までに履修していた授業……)

キャップ制があったのでだいたい週12〜15コマ、多い日でも1日4コマでしたが特にSセメはほぼきちんと出席していました。ただ大学2年から徐々に授業出席が減り、大学3年からはゼミと消費者法の授業、初回授業、シケ対になっている授業以外はほぼ出ていなかったので、ほんとに「はじめだけ」は力を入れてやっていました。1年のときは駒場祭直前のどうしても体力的にしんどく準備も間に合わなかった政治2の授業以外は出席しました(あと2回くらい2限起きれなかったかも)。そこで法や政治に対する基本的な考え方、政治理論の基本中の基本、教育臨床心理学や統計の話などいろいろ聞いて、テストを乗り切っていたことは思考の深化と純粋な情報処理能力の維持に役立っています。

1年目からぐだぐだしてしまっていたらおそらく卒業できていなかったでしょう(笑)。

特に東大であれば、1年目がいちばんクラス内での関わりも多いため、この時期にがっつり勉強で頼れる関係を作っておくと、それ以外でも話し合える関係性を維持できます。議論相手がいるというのは大事なことです。


バイト:環境が大事(2/7)

バイトについては個々人によってその役割が大きく違うので細かいところには触れません。バイトで学費生活費を稼がないとまずい人もいれば、遊ぶお金を作れればOKな人もいて、こればかりはどうしようもないです。

ただ、バイトを選ぶときも「勤務環境」は大事にすべきです。

どうしてもバイトを選ぶと「ブラックかそうでないか」で見てしまいがちですが、それだけで見ていると視野が狭まってしまいます。ブラックというのも「時間外労働が長い・シフトの自由が利かない」というような本格的なもの(?)から「給与が安い・忙しい」というところまで個人によってばらつきが出てしまいますし、せっかく「自分の労働力・知識を提供して金銭を受け取る」ということをやるわけですからもう少し考えましょう。

僕について言うと、バイトは実はSセメはほぼやっていなくて、「なんとなくはじめたら辞められなさそう」「どう探せばいいんだろう」といったところですごく迷っていたように思います。それで先延ばしにしていたのですが、徐々にお金がなくなってきたので「流石に働こう」ということでとりあえず日雇いのバイトを休みの日にやっていました。

註:特に高校時代バイト禁止だった人とかだと、「そもそもバイトってどういうものなの?」的なところがわからず、あまり踏ん切りがつかないでとりあえずあとまわし、なんて人もいるんではないでしょうか。

17時〜22時でイベント会場解体のバイトとか、20時〜朝5時で設営のバイトとか、炎天下で東京ドームの巨人戦のクーポン配布とか、そのあたりをやってちまちま稼いでいました(でも月1〜3万くらい?)。そういう業者に登録しておけば暇なときに入れるので、それはそれでやりやすかった記憶があり、忙しくても比較的活用できそうな気がします(夜勤からの月曜2限ALESAムーブをかましたときは死にそうでしたが)。

夏は時間もでき、そろそろちゃんと働くかということで塾講師のバイトをスタートしました。これも後述しますが、今の生活や思考の源流にもなっているので、ほんとバイトはめぐり合わせだなあという感じです。

註:ちなみにやっぱり一番多いバイトは教育系で、2016年の東大による実態調査によれば、多い順に塾講師が39.6%、家庭教師が24.6%、販売・セールス・サービス業が21.0%、試験監督・採点が20.8%となっていました。

本腰を入れてバイトを探すとき(塾講師のほうですね)、僕の場合は多少忙しくても「東大生が多い」「自分の経験を活かせる」「合理的である」というところを意識していました。特に「東大生が多い」というところは、同じような環境の人が多く刺激にもなりますし、いろいろな話も聞けるのでバイト先に対するモチベーションも上がります。こうした「コミュニティの属性」は意識してみると、過ごし方が変わってきます。

また、「合理的でない」アルバイトは疲弊します。「なんでこんなことをやっているのか」「こうしたほうが効率いいよね」といったところを実行できるかどうか、その作業に理由があるのか、というところが納得行くところであれば、比較的心の安定を保ちつつ働くことができます。

僕は塾長をしていて、塾の講師も東大生をメインで雇っていますが、やはり「カリキュラムに関して自由に議論・提案できる」「非合理的な付加業務はやらない」などを徹底して、働きやすい環境にしています。自分が働くとしたら……というところを考えた結果の環境づくりです。

ちなみに言うと、東大生が多い職場ほど安心して働くこともできると思っています。テストの話だったり大学の話だったり、融通利かせてくれるところもありますから。何より東大生がいる職場ということで安心感もあるので、特に最初に働くときはおすすめです。東大のアドミニ棟でもいくつか求人されてますし、塾講師だと「塾講師ステーション」など塾求人に特化しているところは探しやすいですね。あとは先輩・友人経由の紹介も口コミがもとなので信頼できるバイト先になるでしょう。


サークル:辞めたっていい、コミュニティを広げておこう(3/7)

東大はクラス制度があるおかげで、全員何かしらのコミュニティを形成することになり様々なところで恩恵を受けられます(あまり東大生自身は気づかないことが多いんですが、他大生の話を聞いてみるとよくわかります)。

ただ、クラスの繋がりなんてのは2年あるかないかなわけですし、ほかにもいろいろな人と関わっておく、そして色々なことをやってみておくというのはとても重要な経験だと思っています(そういう点でも、今年新歓活動ができないのは本当に辛いんですけどね……)。

うちの会社の設立時のメンバーは東大生が多かったんですが、彼らが口を揃えていうのは「最初は複数サークルに入っておけ」ということ。サークル自体なかなか途中からだと入りづらい、というような人もいますし(多くのところは実際そんなことないんですけどね)、興味があるものは興味があるうちにいろいろ触れておいたほうがいい、ということもあります。はじめにいくつも触れておいて、合わない・忙しい・「これに打ち込みたい」というものができたと思ったら減らしていけばいいわけです。

僕の場合サークルは合唱サークルの中でも比較的ガチめな柏葉会と、スポーツ愛好会卓球パートに入りました。卓パは卓球を大学でも少し続けたいな、位の軽いノリで入っていましたが、純粋に飽きたのと周りが強すぎた(当時は卓球サークルが卓パくらいしかなく部活には入らないガチプロ勢が集まっていた)のでSセメ中にフェードアウトしましたが、柏葉会は週2(水・土)で駒場で練習していました。サークルは基本駒場だったので、移動のコストもかからず参加しやすかったです。Aセメになると演奏会や駒場祭関連でサークルが忙しくなりましたが、まあ駒場だったのでなんとか乗り切った感じですね。駒場で活動をしているサークルというのは限られた時間でけっこうがっつりコミットしやすいので超おすすめ。探す上で参考にするといいです。

:僕は合唱は大学からだったのですが、中学の合唱コンクールとかで指揮者をやったりしてイキっていたのもあり「合唱楽しそう!」と純粋に思っていました。他にもいろんな要因があり、どうせやるなら一番うまそうでガチなところがいいな!ということで、駒場で練習をしていて歴史も規模も最大級の柏葉会に入ることにしました。ところで今年も新入団員を募集しているようなので、興味がある人は是非。Twitterでもいろいろ発信してくれています(隙あらば新歓)。新歓行事はできなくなってしまいましたが、僕みたいに合唱初心者でも歓迎してくれる上、きちんとボイトレも受けられるのでとても良いです。おかげで「歌うシリーズ」のコンテンツが撮れるようになりましたし、授業の時とかも声が通りやすい発声ができるようになりました。あと姿勢もよくなりますよ。

今年はサークルを探すのすら億劫になると思いますが、オンライン上でビラを公開しているのと、各団体のTwitterなどでそれぞれ発信をしているので、それらを見ておくと良いですね。


”「学業」「サークル」「バイト」「恋愛」は2つまでしか両立できない” は本当か?(4/7)

とはいえ、そもそも「大学に入ってからの生活があまり想像できない……」という人がまだまだ多いのではないでしょうか。高校の時とか浪人のときとはそりゃあ生活がガラッと変わるし、上京して新生活……なんて人はもっとすべてが変わるわけですから、そこに外出自粛なんかが拍車をかけるとますます「これからどんな生活が始まるのか」よくわからないままスタートすることになります。

僕個人の生活をもとに話すと、まあざっくりと大学1年生時に生活を占める要素としては

・学業
・サークル
・バイト

でした。大学1年時はこういった形でぐるぐる生活を回しつつ、適度に遊んでいた記憶があります。

巷では、これに「恋愛」を加えて(なんで上の3つに入ってないんだろう(棒))、「学業、サークル、バイト、恋愛のうち2つまでしか両立できないよ」なんていう都市伝説めいたものが出回っていまして、僕も入学後よく聞いていました。

ぶっちゃけた話、これらのうち2つだけでキャパっているような人はこと東大生においてはほぼいなかったと記憶しています。もちろん4つ全部全力で取り組む人がすべてなわけではないですし、力配分というものはもちろんありますが、それでも全てにある程度力を入れて経験するのはそう難しいことではないです。

時間比率としては、

Sセメ
学業5:サークル2:バイト1(:遊び1:Twitter1)

Aセメ
学業3:サークル4:バイト2(:遊び・Twitter1)

:恋愛は省略します。

といったところでしょうか。平日は「授業を受ける」→「空きコマで同クラと喋ったり課題をしたり」→「授業後サークルor帰宅してTwitter」という感じで、休日はどこか出歩いたり家にこもってTwitterのTLを眺めていたりという退廃的な過ごし方をしていました。

正直このくらいの過ごし方であれば、比較的時間も確保しながら自由に過ごすことができて、満足度もぼちぼち高かったなと思っています。

大事なのは、比率に惑わされずにやってみることです。やってみてキャパるようならやめたり減らしたりすればいい。多少人に迷惑はかけますが、そのくらいでよいです。このことは最後に改めて話しますね。


「少し頑張りすぎる」くらいがよい(5/7)

学業とバイトを例に具体的な話をしましたが、よく言われる話が「とりあえず落ち着いたら……」「Sセメは忙しいし……」ということ。確かに自分もそう思っているフシは有りました。

実際、新歓のタダ飯を回りながらフランス語の課題を夜には仕上げる、というふうな感じで平日は忙しいようでしたが、バイトもなくサークルもまだ忙しくなかった以上土日はぐうたらTwitter眺めるくらいしかやることがなかったため、5月頃にはすでに暇を持て余していました。慣れてしまえば平日だって課題は空きコマにやるわけなので、自炊とTwitterしかやることがない、という状態ですね。

このことは毎日100ツイートが通常運転だったことからもわかります。

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この時間が何かを生んでいるのかと言われると、ツイ廃という肩書だけなので、基本的には「なにか予定がある」状態が続くほうが断然良いです。

遊ぶなら遊び倒す、バイトやサークルも面白そうなものはとりあえず参加してみる、友人との予定を作ってみる、など、せっかく行動力がピークの入学後(しかも1年生特権が使える)だからこそ、「忙しそう」という理由を振りかざさず、何にでも取り組んでみることをおすすめします。

「少し忙しい」くらいが、あらゆることにかえって打ち込むことができて充実します。

実際、2年生以降はいま塾長をやっている会社の立ち上げに誘われて参加しつつ、サークルの演奏会運営サブ+渉外、塾講師バイト週2〜3+夏期講習フルタイム*20日、法学部の持ち出し科目、といったようなことをやっていたので、そこそこパンクしそうながらうまくやり過ごしていたし、いちばん色々身についた期間だと思っています。


散らかす→打ち込む、の流れを徹底しよう(6/7)

この「少し忙しい」で得られることは充実感だけではありません。

選択と集中をする上で大事な「散らかす」ことができるのも大きなメリットです。

ものごとをやるときに大事なことは、「散らかす」→「打ち込む」のサイクルだと思っています(というか似たようなことはよく言われているはずです)。

「散らかす」というのは名前の通り、興味がありそうなことを片っ端から足ツッコんでとりあえずやってみる、という意。いきなりフルコミットで突っ込むと「意外と興味と合わない」「続かない」というふうになってしまったり、「こっちのほうがやりたいかも」となってもなかなか動きづらかったりしてしまいます。一度散らかして、いろいろなものに足を突っ込んでおけば、「ちょっとこっちは合わなかったから切ろう」「楽しそうだと思っていたけど意外と興味の方向性は違うのかもな」というふうにしっかり吟味した上で、本当にやりたいことにあとから集中できます。

東大の授業も意外とそんな感じで、いろいろなものを幅広くとる前期教養→専門化していく各学部、のムーブに似ていますね。打ち込む前に色々なものに触れておくことで、打ち込んだときにその経験も使えますし、何より打ち込むものに確信が持て、どっぷりとのめり込むことができるわけです。


逆に言うと、散らかしたのであれば最後にきちんと「打ち込む」までたどり着くことが重要です。たまに散らかしっぱなしの人がいますが、最終的にはどれも中途半端になってしまいます。複数並行して走らせるのはよほど器用でないとできないですし、どうしてもどちらかに比重を置くことになりますから、それであればどこかひとつにエイッと身を投げて、打ち込む状態を作ってあげることも重要です。

別に打ち込んだあとで「やっぱり違うかも」と辞めてもいいわけですから、がっつりやり込んでなにか成果に結びつけたり、自分の中で結論を出したりする経験までぜひやりましょう。


学外にも世界はある(7/7)

まとめます。大学生になるとこれまでよりも行動の幅が広がる人が多いですから、これまで「学校」「家」などに限られていたコミュニティがいくらでも広げられるようになります。もちろん、大学内のサークルやゼミ、授業でコミュニティを広げていき、学業に励んでいくこともよいです。でも、いろいろなことをしたい!もっと世界を広げたい!という人は、ぜひ学外にも目を向けてみましょう。いろいろな活動を学外でしている学内の学生団体もあれば、そもそも外部の組織としてなにかしている団体もありますし、そもそも団体を作ったり好き勝手起業したりしている人もいます。広い世界の入り口にいるからこそ、多様な選択肢にまずは触れてみて、その中から自分が打ち込めるものを探していきましょう。そしてそのために、学外・学内問わずいろいろな世界を「まずは見てみる」ようにしましょう。

対面での新歓などは停止されていますが、東大のオリ委員も電子ビラ配布などしているようですし、Twitter等で調べればいろいろな情報が出てきます。学外でもいろいろなベンチャー企業がインターン募集している(流石にこの状況だと減っていると思いますが……)ので、これも調べてみるといいでしょう。

註:宗教や政治セクトの勧誘には気をつけましょう。何か勧誘を受ける際も最大限注意を配り、「サークル」である場合は公認または学友会の登録があるか、規模が大きいか、目的がはっきりしているかなど注意しましょう。僕も一度駒場で政治セクト系の勧誘(「アンケート」と称して声をかけていました)を断ったことがあるので、疑いすぎるくらいで良いと思います。ほとんどの団体はそんなことはないですがね……。

直接交流できないタイミングだからこそ、オンラインでいろいろ情報収集をしつつ、やりたいことをリストアップして、見てみる・体験してみる。落ち着いたら、いろいろなことに忙しく動き回って、徐々に打ち込めるものを探していく。そうしてこの大学生活で、今後の人生や考え方に影響するものが探せることを祈っています。


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お知らせ

こんな感じで「東大に入ったら」的なことをお伝えしましたが、もしもっと聞きたいことがある!という場合は是非メッセージください。

高校生向けアカウントですが、塾の様子などもお話ししています。

うちの塾でも東大生講師が昨季は10名ほど働いていて、生徒を持って教えていたり勉強法サイトの記事を書いていたりと受験知識を生かしていたので、「塾講師のバイト探している!」「受験経験を活かして高校生のためになにかしたい!」という人はぜひ、こちらのページをみてください。僕自身大学2年のときから携わりつつサークルもやり、法学部をきちんと卒業しているので、学業との両立や他の活動との兼ね合いもいろいろ聞きつつ、ユーザーのためにコンテンツを磨いていく考え方や要素分解の仕方など経験できるはずです!

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