【スナックハッシャダイレポート】in 大阪「進路指導を考え直す」
2024年11月29日(金)、「スナックハッシャダイin大阪」を開催しました。
今年度から連携協定を結んで取り組みを行っている大阪府教育委員会様、そして会場のご協力をいただきましたナレッジキャピタル様との連携により、初の大阪開催が実現しました。
当日は、大阪府教育委員会の方々をはじめとした教育関係者、企業の大人、若者など大阪府教育委員会をはじめとした幅広い方々とともに、学びと楽しさにあふれた夜を過ごすことができました!
まえがき|テーマ「進路指導を考え直す」について
スナックハッシャダイは、毎回テーマを決めて行います。
今回のテーマは「進路指導を考え直す」です。
「進路指導」は学校でしか使われない言葉です。
しかし、学校だけの力で成し遂げられるべきものではないのかもしれない。そんな疑問からスタートし、「進路指導」によって、学校と社会、あるいは学生と大人が有機的につながり、それぞれの豊かな未来へとつなげていくための示唆を、それぞれの立場で尽力している会場の方々みんなで一緒に考える場を持ちたい。
学校の先生はもちろん、キャリア教育等に尽力されている教育関係者の方々、若者を応援したい企業の方々、教育に関心がある方々が混ざり合って、この場から新しいうねりが生まれるような場にしたい。
そんな想いでこのテーマを決めました。
本日はそんな「スナックハッシャダイin大阪」を、写真と共にふり返っていきたいと思います。
担当は、新人広報の飯田です。
スナックハッシャダイとは…
2024年8月24日(土)「スナックハッシャダイ in 北海道」の様子はこちら
17:30、開場とともに続々と集まってくる参加者たち。
お仕事を終えられた教育関係者の方々や企業の方々、そしてハッシャダイソーシャルのまわりの若者たちが続々と会場に集まってきました。
今回の会場は、企業人、研究者、クリエイター、そして一般生活者など、さまざまな人たちが行き交い、それぞれの知を結び合わせて新しい価値を生み出す “ 知的創造・交流の場 ”、ナレッジキャピタル。
18:00、「みなさん、こんにちは!」と、ハッシャダイソーシャル共同代表のひとり、勝山恵一(以下、勝山)がマイクに声を通しました。
この日初めてお会いする方も多くいらっしゃったため、ハッシャダイソーシャルでの活動や最近の若者を取り巻く状況、一昨日まで行っていたイタリア出張で感じたことなど、いつもの講演のごとく、熱く真剣に、時々小ボケをはさみながら話し、場を少しずつ温めていきます。
最近のイベントはいつもこの、勝山の元気な挨拶からスタートしていきます。
TALK SESSION|「進路指導を考え直す」
18:30、いよいよトークセッションの時間です。
今回はゲストに、仲谷元伸さん、山口眞司さん、東知佐子さん、石原誠太さんをお迎えしました。
今回のパネルディスカッションでは、今後の進路指導の在り方についての熱い議論が行われました。
進路指導の現状と未来に対してのそれぞれの想いに、参加者たちも真剣に耳を傾けていました。
「進路指導においては、先生が全てを背負わなければいけないという意識が強く、どうしても負担が大きくなってしまう点に課題があると思います。実際の現場でのサポートが必要なのではないか、と強く感じました。」(仲谷さん)
「これからの進路指導は、現在の”教師から生徒へ”情報やアドバイスを与えるような一方的な指導ではなく、カウンセリングやコーチングといった、”生徒と教師の間で”双方向のコミュニケーションをとるような形に進化していくような気がします。」 (山口さん)
「進路指導では、就職先候補となる企業だけではなく、NPOや一般社団法人との連携が求められる場面が多いんです。私どもの学校においても、外部の方をお呼びすることで、教師だけでは得られない視点や知識を提供できて、より充実した学びの機会になっているなあと実感しています。」(東さん)
「生徒が成長するためには、各自が身につけたいスキルを育むための環境の調整が必要だと思うんです。探究の授業などで教師が自ら外部に頼る姿勢を見せることで、生徒にも良い影響を与えることができて、教師と生徒がともに成長していく力を養うことができるような気がします。」(石原さん)
進路指導の可能性について多角的な意見が交換され、深く考えさせられる時間となりました。
トークセッションの最後に、三浦がセッションを振り返り、まとめます。
「『就職』という選択肢を進学校でも取り扱う重要性を、僕は感じました。
実際に卒業後の就職先でも、いろいろな方がいると思うんです。
そういう環境に自ら対応していく、そして自分自身で価値を生み出すことを体験していくことが重要なんじゃないかな、と思いました。
イタリアに行く前は、『イタリアにいる人って、なんでこんなにオシャレなんだろう』と思っていましたが、実際にイタリアに行ってみたらわかりました。イタリアの街が、おしゃれなんだと。
このことからも、やっぱり、環境はとても大事なんだな、と思いました。
雑誌を見て勉強することも大切かもしれませんが、その前にオシャレに触れられる環境に身をおくこと。
これが、まさに今回の『進路指導』の話でも通じる部分があるのかもしれないな、と思いました。」
今回のトークセッションでは、「進路指導」に関わるそれぞれの立場の大人から、現場の先生方の負担のお話や、企業や行政など学校外機関が関われる可能性や重要性など、「進路指導」を軸にさまざまなことをお話しいただきました。
どのような環境設定ができると、これからの時代に合ったゆたかな「進路指導」が実現できるのか。これからの「進路指導」を考えていくうえでのヒントとなるような学びをいただいた機会でした。
MIXER|教育庁・教育関係者・若者同士が生む、新たな可能性のうねり
20:00、続いては登壇者・参加者・運営による交流会です。
はじめましての方々同士で積極的に名刺交換をされている様子がみられました。
最初の緊張感もすぐに解け、笑顔で自己紹介を交わしつつ、新たなつながりが生まれていくような場面が見られました。
参加してくださった方々からは、トークセッションの話を踏まえた対話や、自分の考えや経験を共有したりと、楽しく意見を交換している様子がみられました。
さまざまな意見が混ざり合い、新たな気づきや視点を交換する場となりました。
また、学生と大人が意見を交わし合う場面も多く見られました。
現場で働く大人からの新しい学びや、学生の視点や熱意に刺激を受けるなど、世代を超えた貴重な対話が生まれ、お互いに新たな学びを得る機会となりました。
MESSAGE|今回のイベント責任者・大阪での取り組みを担当する髙宮よりメッセージ
あとがき|生きている限り、進路指導はおわらない
「進路指導」その言葉を久しぶりに聞いて、私は少しドキッとしました。
「進路指導」って、なんとなく面倒くさいようなイメージがあるし、なんとなく考えたくない。高校生の私にとっては、そんな存在でした。
現在の自分に特に不満や後悔があるわけではありませんが、いまこうして振り返ると、もっと自分の進路と向き合っていれば私の将来はまた別のものだったのかなあ、なんて考えたりもします。
そんなの、考えたらキリがないのかもしれませんが、私は進路指導に向き合うということは、誰もわからない未来を、少しでも広く想像することのような気がします。
いろんな人と意見を交換したり、自分の中でさまざまな体験をしてみたり。「進路指導」と意識するのではなく、自ら「知る」ために動くことが進路と向き合うことなのかな、と思います。
今回の「スナックハッシャダイin大阪」では、そんな「知る」機会をお届けしたいと行動する登壇者、そして参加者の方々にお越しいただきました。
トークセッションで繰り広げられたお話や、その後の交流会で意見を交わす姿をみて、私は「進路指導」に、より希望を抱きました。
そして、トークセッションのお話でもあった通り、生きていく限り、進路指導は進んでいくと思います。時には目を背けたくなることもあるかもしれませんが、私も私なりに、とことん向き合っていきたいな、と思いました。
改めまして、今回「スナックハッシャダイin大阪」に足を運んでくださった皆さま、そして登壇者の方々や関係者の皆さま、誠にありがとうございました!
また皆さまにお会いできる日を、心より楽しみにしています。
写真で振り返る「スナックハッシャダイin大阪」
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