【2007秋山奥ツアーその12】
11月18日
まだ16時なんですが、この暗さは強烈です。
おいらの愛車のライトで照らされた部分しか見えません。
何か、ゲームやってる気分です。
よくありますよね、ゲームで自分の車のライトで照らされたとこしか見えないで進むような。
ただ、こっちは命懸けです。
オーバーに聞こえるかもしれませんけど、これは体験されると分かってもらえるのではないかと。
突然迫り来る、カーブ。
しかもどれくらいのカーブか分からない。
中には、岩壁ヘアピンで330度くらいのところとか(苦笑)。
突然迫り来る狭い橋。
擦ったり、ぶつかったりしてる痕が見えるし(苦笑)。
岩壁とガードレール(ガードレールのない部分も当然あります)しか見えません。
ガードレールの向こうは何なのかも分からず。
橋があるんだから川なのか?
道の真ん中に突然岩が転がっていたりします。
「落石注意」の表示がありますが、こんなとこに落ちてきたら、避けようが無いっちゅうの!!!
ところどころに、突然の段差も。
陥没してたり。
タイヤや車体にダメージを与えないように、慎重に走ります。
雪までチラついて来ました。
こんな状況で、積もられたらアウト確実です。
全く、民家はありません。
ケイタイも電波が入りません。
後ろも前も、車は全く通りません。
ちょっとしくじって、脱輪でもしたらアウトです。
助けを求めようがありません。
本格的に、ヤバイと思いました(苦笑)。
相変わらず、「うぉ~」「ひぇ~」とか叫びながら進んで行くと、ちょっとだけ道が広くなりました。
「何だろうなぁ?」と車を止めて見ると・・・
「んんん?」
「トンネルか・・・」
それはトンネルでした。
真っ暗な中にポツーンと。
まっすぐに掘られたトンネルでした。
もちろん向こう側なんて見えません。
ネットで前以て調べておいたので頭の中には入ってましたが、この林道の名前の由来である、行者還岳を貫く、行者還トンネルです。
全長は1キロを超える立派なトンネルです。
地図の記憶では、ここでこの林道の真ん中辺りのはず。
いやぁ、ここまで生きて来れました。
って、まだ半分かよ~(号泣)
まぁ、泣いててもしょうがないので、行きましょう。
立派なトンネルです。
道もまっすぐで、対向車が来てもすれ違える幅はあります。
ダンプだとムリか(実は高さ制限がある箇所があるので、大型車は通れない道)。
・・・
・・・
ライトが無い・・・
人生初、トンネル内で止まって写真を撮りました(笑)。
微妙にハイテンションだったので、このときは平気でしたが、今にして思えば、よくこんなところで止めてたなぁと・・・
結局、出口に差し掛かっても、明かりは無く、トンネルを出た~っていうカンジも無く(苦笑)。
ぐえっ!?
ライトに照らされ、何かが見えますが、何だか分かりません。
とりあえず望遠で撮ってみる。
なんだ???
何か光っているような気のせいのような。
つづく
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