自由創作#4 モノクロ遊び
モノクロ遊び
白と黒。
白のところだけ踏んで家まで帰る
黒を踏むと死ぬから。
横断歩道は少し跳ねるように白を踏んでいく。
この遊び。
実は、旧国土庁(現:国土交通省)が発案したものなのだ。
当時、下校の際に小学生の事故が多発していた。
道路交通政策を担う国土庁が何か遊びながら小学生の安全を守る方法はないか。と考えたのが例の遊びだ。
名前は「天国と地獄」
白を天国、黒を地獄と喩えたわけだ。
この遊びを旧文部省(現:文部科学省)と一緒になって全国の小学校に浸透させた。
すぐに小学生の間では下校時の定番の遊びとなった。
ただ、1つうまく伝わらなかった事がある。
それは車道と歩道を隔てる白線。
この内側(歩道側)は全て天国であること。
小学生たちは白以外は全て地獄だと認識してしまい、車道ギリギリの白線を小学生たちが歩いていて危ないと苦情が殺到してしまった。
各小学校にこの遊びを止めるよう指示することになった。
だが、一度流行った遊びが飽きられることはなかった。
皆さんもどうだろうか?
恐らく多くの方がこの遊びやった事あることでしょう。
“息を止めている間は黒を踏んでもいい”とか
“3歩までは黒を踏んでいい”とか
様々な独自ルールが各地で付け加えながら受け継がれている。
なーんてね!