見出し画像

人の仕事は、わたしの仕事?

自分の仕事だけをしていればいいのか。

それとも、人の仕事までやるべきなのか。

That is a question. シェイクスピア風に。

気がつけば、41歳を迎えた。
今の仕事を始めて15年。いわゆる中間管理職と言われる年齢に突入した。立場は、ただの平社員だけど。

でもね、気分はのんきなおばちゃんでいたい。

年末はしっかり休みたかった。
ダラダラ昼寝したり、読書したり、たまに断捨離したり。心地のよい休暇の過ごし方となる予定だった。

ところが、12月中にお願いしていた仕事がうまくいかず、結局は休暇中に自分でやらなければならないはめになってしまったのだ。

やってもやっても終わらない、数日かかる仕事に、本当に嫌気がさした。

なんで、わたしがやってるんやろう…。

お茶の入ったコップ片手に、寝落ちてしまい、こたつもパジャマもびちゃびちゃ。そんなことすら気づかず、仕事しながら爆睡。

そのくらい疲れていた。

仕事の内容は決して嫌いではない。
ただ、人の仕事のために、自分の時間を奪われることを受けとめられなかった。

「やると決めたのなら、つべこべ言わず、やれよ」と神の声。

「そんなに嫌なら、最初からやるって言うなよ」という夫の声。

神さまも夫さまも、誰もわかってくれない。

「この気持ち、どこに、だれに、ぶつければいいんだー!」とエベレストの頂上から、世界の中心に怒りを叫びたい気分だった。

家事、育児、仕事。
毎日それだけでもいっぱいいっぱい。

勤務年数や年齢が増えれば、余裕も増えるかと思いきや、体力が落ちて、メンタル弱る。本当は人の仕事どころではない。中学校の卒業文集の「キャリアウーマンになりそうな人、第1位」を涙ながらに返上したい。

キャリアウーマンどころか、現実は日常に追われている毎日必死なボロボロ母ちゃんだよ。そういえば、「子だくさん母ちゃんになってそう」ランキングにも食い込んでたな。同級生みる目ある。

「いっぱいいっぱいです。人の分まで仕事できません」って言えたら、だれかがその仕事やってくれるのかな。

「責任感じて、勝手にしんどくなってるだけやん。」

夫の言葉が突き刺さる。

今の課題は、人の仕事は知らないふりをすること。そんな働き方で本当にいいのか。「そんな無責任な働き方する相手を嫁に選んで良かったのか」と、夫にも胸ぐらつかんで聞いてやりたい。

そして、答えが出ないまま、頭のなかがぐるぐるした年末年始だった。

でも、ひとつ言えることは、自分の心を痛めてまでやらなければならない仕事はない。

「困っています。ちょっと手伝ってください。」と、だれかに甘える勇気を持つことが必要なのかもしれない。

次は言えるかな。大きな声で言えるかな。
「わたし、困っています。助けてください。」って。




いいなと思ったら応援しよう!