巳年にまつわるエトセトラ
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
旅ブログらしく、干支にちなんで巳(蛇)にまつわる話を集めてみました。
(1)国内旅にて
●三河・佐久島の蛇
まずは三河・佐久島旅の1枚から。佐久島についてはつい先日ブログをアップしたばかりだが、そこでは蛇についてはスルーしたので、ここでちょっと紹介。かつて宇賀神さんって姓の方と面識を得たことがあるが、その由来など考えてみたこともなかったな。
●津和野のヤマタノオロチ
2024年秋、初めての島根県で津和野を歩いていると、伝統行事に使われるヤマタノオロチ(大蛇)が飾られていた。角が生えているので「これは龍では?」と質問してみると「津和野のオロチは出雲のオロチよりも派手」なのだとか。そう、島根県は神話の世界が残っているエリアだった。
<津和野の日本遺産センターに展示されていた大蛇> ※2024.11
●穴八幡神社の蛇と亀
前から気になっていたのが、早稲田・穴八幡神社の鳥居の下に置かれた亀と蛇の像。鳥居の下で片方は威嚇するように、もう一対は和やかに向き合っているように見える。
<早稲田の穴八幡神社:北の鳥居に玄武が鎮座(2)>
恥かしながら、自分の中で四神の「玄武」と蛇・亀が繋がっていなかった。キトラ古墳にまつわるHPを見てようやく意味が分かったのだ。蛇は金運、亀は長寿って現世的な発想はさておき、この構図は玄武そのものだった。確かにこの鳥居が立つのは穴八幡神社の北側に位置している。
ちなみに鵺のような想像上の生きもの・亀蛇が八代にあるらしい。
●蛇紋岩
登山界隈で蛇と言えば蛇紋岩。唐松岳や谷川岳を登っていると滑りやすい蛇紋岩の岩肌がみられる。
別件でちょっと読んでいた以下サイトによると、雨生山(三遠県境の宇利峠と瓶割峠の間)にもあるらしい。岩に無頓着な私は意識することもなかったが、確かに雨生山と金山の間に岩が剥き出しのエリアがあった。自分のブログを見返すと中宇利丸山で「蛇紋岩」と明記している看板も映っていた。すぐ西側にある比丘尼城址も蛇紋岩地だったのか。
あと、蛇と遭遇する話を以前Amebaブログに書いているのでご参考まで。
ヘビの言霊、カメムシの宿 | cx0293のブログ(登山やカヤック、海外旅行など)
https://ameblo.jp/cx0293/entry-12777839483.html
(2)海外旅にて
●カンボジアの蛇神ナーガ
アジアで蛇が敬われている例として唯一記憶に残っていたのはカンボジアのシェムリアっプで見た石像だ。ムチャクチャ暑い日にアンコールワット、アンコールトムなどをツトゥクトゥクで周っている途中で撮った1枚。当時は大きなコブラの像かと勘違いしていた。ただ、巳年を目前に控えてネット検索して、ようやくそれが7頭の蛇神ナーガを表現したものだったと知った。
<アンコール遺跡地区で見つけたナーガ像> ※2017.4
【註】この写真は古いiPadから取り出せなくてiPad画面を撮影したもの。そのため、余計な背景が映り込んでいます。
(3)蛇にまつわる地名あれこれ
【裏磐梯】
裏磐梯に蛇平という地名がある。五色沼バス停で降りて、川を渡って西大転の方に歩いてすぐの地域。そこの宿の夕食で白桃が丸ごと1個デザートとして出てきたのがなんとも贅沢だったので、今でもよーく覚えており裏磐梯を再訪する折にはリピートしている。
【山形】
ネットを探すと山形県にもいくつかある。以下を読むと「沼」や「島」が付く地名と似ているのかも。
【滋賀】
琵琶湖西岸にある白髭神社がヘビにまつわる場所だとか。ネット検索すると確かにその近くに「蛇砂古墳」がある。
(4)蛇から連想する言葉
ヘビと言えば「蛇足」、「蛇の道は蛇」、「女の情には蛇が棲む」などどちらかと言うとnegativeな言葉が思い浮かぶ。が、実はそうした側面ばかりではない。
【金運】
景気のいい話だと蛇は金運に繋がると聞く。白い蛇を夢で見ると宝くじが高額当選するって伝説があるが、脳内においてもまだそうした幸運に恵まれたことはないなぁ。
【辰巳天井】
新日本プロレスに設立時のメンバーでもある藤波辰巳がいた。その一方で「辰巳天井」って相場格言もある。昨年は株価が歴史的に高水準にあり、それがまさか辰巳天井にならないようにこの調子を維持して欲しいと思うもの。
【医術】
医療機関のマークに蛇が棒を伝っている図柄がある。病院や歯医者でも使われているしWHOのマークもそうだ。医療と蛇にどんな関係があるのか、その解は西洋にあった。
他サイトにも「蛇は蘇生の象徴」と書かれていた。但し、ギリシャがホントに西洋に含まれるかについては論議がある。その件はAmebaブログでちょっと触れたことがあるので以下をご参照。
ギリシャ旅⑤(この国はヨーロッパなのか) | cx0293のブログ(登山やカヤック、海外旅行など)
https://ameblo.jp/cx0293/entry-12861866883.html
【海千山千】
「竜頭蛇尾」より肯定的な言葉が「海千山千」。確かに龍と蛇は形状が似ている。
【蛇行、蛇口】
これまであまり考えた事もなかったが、改めて連想してみると龍は空を飛ぶもの、蛇は地を這うもので連想しやすいのは水の流れ。川は「蛇行」するし、キッチンの水道は「蛇口」から供給されている。
<細岡展望台から眺めた釧路川が蛇行> ※2019.6(再掲)
文中カッコで囲んだ箇所の写真は、弊HP(以下リンク)を参照下さい。かわいいアルパカ(ドロミテ・シウジ高原)やシカ(尾瀬の大清水~三平下)の写真も付けています。