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【企画参加】#覚えているいちばん古い記憶

おひたちさんの企画に参加します。

テーブルの下でいとこと遊んでいました。
テーブル?と不思議がられる方がいらっしゃると思いますが、私の幼少期の遊び場はテーブルの下でした。

いつも祖母の足であるアンヨコちゃんと、ままごと遊びをしていた私にとって、いとこの来訪はかなりうれしいものでした。

発売されたばかりのパックマンという貯金箱をいとこに見せたくて、テーブルの下に持ち込んでいました。
パックマンとはこのような貯金箱です。

「$」の部分に硬貨を乗せるとパックンと貯金をしてくれます

Amazon様より画像をお借りしました。

パックマンに10円を食べさせて出してを繰り返していると、いとこが急に舌に10円を乗せ口を閉じベロンと出してみせました。

とても上手だったんです。いとこは当然のように私に10円を渡しました。

いとこよりも1つ年上だったため、この挑戦を断るわけにはいきません。
10円を舌に乗せキュッと口にしまい、出そうとした瞬間、ゴクン。

やってしまいましたね。

その後は大変でした。

母は真っ青になるし、
救急車の人は優しいし、
病院についた早々手術室だし、
もう情報量が多すぎです。

手術が終わった後、父が涙ぐみながら、

「よくがんばったね」

とヘソを押すと喋る人形を手渡してくれたのが今でも心に残っています。父の涙を見た時に説明のできない罪悪感に見舞われました。

自分はとんでもないことをしでかしたのに、周囲の大人はチヤホヤするんです。手術室では泣き叫んだのに、泣かなくて偉かったと言われて本当に困ってしまって。

その後、泣かない子どもに成長するのですが、この時の誉め言葉がかなりの枷になっていると、ちょっとだけ思います💦

まあ、死にかけたんだからチヤホヤもされますよね。

この時、私は2歳でした。
ということは10円チャレンジを挑んだいとこは1歳なんです。

でも私はいとこと

「パックマンの真似、上手にできないだろう?」
「できるもん!」

という会話をしていたんです。
覚えているんですよ!今でも!
でも1歳児は会話なんてしないですよね?

母に何度も説明をしたのですが、2歳児の説明ですから理解してもらえず。何度もどうして飲み込んだの?と聞かれました。

その後、この話は笑い話として
「10円を飲んで生還した女」
として母が初めて会う人に必ず話すエピソードとなったのですが。

「たまたま飲み込んだのが5円だったから真ん中の穴で空気を確保できたんだって?」と改ざんされていました。

もう!母さんっ!

だって面白いほうがいいじゃない♪

一番古い記憶の話、おわり🙌

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