【#毎週ショートショートnote裏お題:2cmアパートメント】骨皮筋衛門と秘密を追う記者
骨皮家は大富豪でありながら慎ましやかな生活を好み、公の場にはほとんど出ません。それが彼らの幸せなのです。でも、時に人は秘密を暴きたくなる傾向にあります。
裏お題「2 cmアパートメント」です。
帳面町で絶対的な尊敬を集める骨皮家の秘密を知りたい。
「秘密を暴いてやる」
下卑た表情の記者が帳面町にやってきた。金品をチラつかせ町民を誘惑したが、誰も口を割らない。
「チッ!こうなったら」
記者は密かに帳面町に住みつき日夜、骨皮の関係者の後を追った。骨皮の屋敷を突き止めたいと思うのだが、毎回あと一歩というところで煙に巻かれる。
「もっと、近くで張り付かないと」
そう考え、帳面警察内の清掃員に化けチャンスを狙っていると、ある日、骨皮筋衛門が千鳥足で帰る姿を発見。チャンス!とばかり追跡したのだが、筋衛門は道端に置かれている2cmくらいしかないアパートメントへ吸い込まれてしまった。
「え?嘘だろ?」
ミニミニドールハウスを上下左右から観察するが中には誰もいない。そのうち、記者は骨皮筋衛門が本当に存在するのかと疑い始め恐怖に襲われ帳面町を去った。
記者の侵入は最初からバレており、HONEKAWAシステムで幻想を見させられていたのだ。
(410字)
HONEKAWAシステム、ちょっと怖いですね。でも骨皮家は公になってはいけないのです。陰ながら日本の平和を支える、それが骨皮家の家風なのです。
骨皮家の家風についてはこちらでも紹介しています。
たらはかにさん、今週もありがとうございました!
これからどんどん感想文を投稿していこうと思っています。どれくらい投稿できるか。残り1週間、たっぷり楽しませていただきます!
表お題「リベンジトリートメント」はこちら👇