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正しい場所 part2

僕が凡人でありながら人並み以上をモノにしてきたのは、勝手に成長させてくれる場所に自分を位置づける「戦術」に長けていたからだ。

例えば、サッカーのチームで僕が仲の良い友達はみな上手い選手ばかりだった。

プロの試合をただ見ているだけで技や戦術を覚えることができるやつ、抜群に運動神経のいいやつとばかり一緒にいた。

そうしたやつらの中にいるだけで、最優秀は無理でも、四苦八苦せずとも、まあまあの成績はとり続けることができた。

中学校に入っても僕のやり方は同じだった。なる早でトップ集団を特定し、その中で平均点をとる。

そうして次は、全国から優秀な選手がわんさか集まるようなチームへ入団する。

彼らと何をしていたかというと、ただ毎日会うだけ。

同じものを見て、聞いて、ただ一緒に呼吸していただけです。

そして高校でも。。。

これを僕は、ドラゴンボールにおける「クリリン効果」と教わりました。

クリリンというキャラクターの戦闘力はどう考えてもZ戦士の中では最弱の部類に属する。おそらくサイヤ人のベジータに指先だけで負けるようなやつです。

しかしクリリンは地球人の中では紛れもなく最強です。

彼を人類最強にしたのは、宇宙最強を目指す異常な集団であるZ戦士という環境にあります。

宇宙最強の中で切磋琢磨していれば、地球最強になんて、なれて当たり前なのです。

僕が起業家にとって正しい場所を明確に把握できるのは、このクリリン効果で気づいた「場所の重要性」を応用しているにすぎない。

僕は凡人でありながらそこそこ優秀な成績をおさめることができた学生時代の経験からも、そうした人生を歩んできた僕の信念は、人間というものは、環境でしか変われないし成長もできない、というものだ。

ひとりの高い志や努力で変わり、成長することはない。

勝手に自分を成長させてくれる場所に身を置いてさえいれば、たとえ凡人でも自ずと成長し、そこそこの成功をするようになる。

自分の才能や能力を開発する必要などなく、見極めるべきは場所なのだ。

自分を成長させてくれる、筋のいい場所、筋のいいコミュニティに自分を位置づけることさえできればいいのです。

だから僕は、自分の時間とお金を投資する起業家のいる「場所」を、いつもシビアに見ている。

自分の能力を十分に伸ばし、事業を成長させることができる「正しい場所」へと身を置くもしくは仲間といることは、極めて重要な仕事である。

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