橋本千光年

麻雀についてのブログを10年くらい細々と続けてきました。現在は、細々とnoteの毎月更新をめざしています。Mリーグでは、多井隆晴プロと渋谷ABEMASを応援しています。

橋本千光年

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マガジン

  • 麻雀の市場規模データ

    主に『レジャー白書』を情報源に、毎年の麻雀の参加人口や市場規模について書いた記事をまとめました。

  • 麻雀マンガ研究

    麻雀マンガ特有のハッタリや、さまざまな時代を描いた印象的な麻雀マンガについて書いた記事をまとめました。

  • その他

    既存のマガジンに入らない記事をまとめました。いましがた壺をこわしたもの。

  • Mリーグ チーム戦略

    ドリブンズ戦略をはじめとするMリーグのチーム戦略について書いた記事をまとめました。

  • 麻雀小説・麻雀映画をみる

    麻雀小説・麻雀映画のレビュー記事をまとめました。

最近の記事

麻雀の市場規模データを更新しました(2024年版) その1

先月末に『レジャー白書2024』が出版されたので、麻雀をはじめとする各種レジャーの2023年のデータをまとめました。 麻雀とは直接関係のない部分が長くなってしまったので、そちらは「その2」としてパートを分けました。 0.ファストまとめコロナ以降は復調傾向にあった麻雀の参加人口・市場規模は、ここにきて減少。特に麻雀ゲーム料はコロナ期並みの危険水域 参加人口の内訳は、20代が最多年代となりシニア層の麻雀離れは継続。最も増えたのは10代女性 2023年の上位レジャーは、男女と

    • 今さらながら『無敵の人』を振り返る②

      このシリーズ記事では、甲斐谷忍先生の過去作品を振り返っていますが、現在の連載作品についてのニュースが先日報道されました。 この実写化が予定されていた作品というのが、甲斐谷先生が現在『グランドジャンプ』で連載している『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』ではないかと言われているんですね。 この『カモネギ』については今後どうなるかわかりませんが、甲斐谷作品は、過去に数多く映像化されています。記事にあった日本テレビに関して言えば、2008〜2009年の『ONE O

      • 今さらながら『無敵の人』を振り返る①

        『無敵の人』というのは、甲斐谷忍先生が2015年から2016年にかけて『週刊少年マガジン』及びWebサイト『マガジンポケット』で連載していた麻雀マンガのことを指しています。「無敵の人」と言えば、近年は、「社会的に失うものが何も無いために、犯罪を起こすことに何の躊躇もない人」を指すことが多いですが、そちらではありません。念のため。 この『無敵の人』は、ぶっちゃけ不人気で、連載途中でマガジン本誌からマガポケ送りになってしまったため、最後まで読んでなかったんですよね。で、最近にな

        • 麻雀ブーム報道で『レジャー白書』はどう使われているか

          最近、「Mリーグの影響で麻雀が若者に大人気!」といったニュースを見る機会が増えてきました。そういったニュースのいくつかでは、『レジャー白書』に記載されている麻雀の参加人口のデータが引用されています。 『レジャー白書』は、1982年から麻雀の統計データを毎年調査している国内唯一の刊行物なので、当然と言えば当然ですね。『天牌外伝』のヒロインを聞かれても、BAR雅のママしか出てこないのと同じことです。 しかし、そうした報道での『レジャー白書』の使われ方には、若干問題があるなと感じ

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        記事

          2023-24ポストシーズンのチーム戦略

          2023-24シーズンのMリーグは、推しの渋谷ABEMASがセミファイナルで敗退したため、それ以降はあまり見ていませんでした。しかし、先月買った『近代麻雀』2024年7月号に載っていた赤坂ドリブンズ・越山剛監督のインタビューを見て、「こっしー、すまねえ😭」という気になったので、この記事を書くことにしました。 1.燃える監督🔥越山監督のインタビュー記事のタイトルは、「燃える監督――赤坂ドリブンズ再生の軌跡」というものでした。これはきっとダブルミーニングなんだろうな……😅 越

          2023-24ポストシーズンのチーム戦略

          ドラマ『ドクターX』の闘牌が意外とガチだった【第1期】

          この記事は、2013年11月25日に書いた、以下のブログをアップデートしたものです。 主な追加内容は、「12月公開の劇場版に備えて、これから滝に打たれる覚悟で全シリーズレビューするよ」という宣言と、麻雀マンガファンには『打天使』で知られる、かどたひろし先生が手がけたマンガ版『ドクターX』のレビューになります。 0.はじめに自分語りが無駄に長くなってしまったので、ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(第1期)の麻雀シーンについて見たい人は、このパートは飛ばしてください😌

          ドラマ『ドクターX』の闘牌が意外とガチだった【第1期】

          『麻雀漫画50年史』を読んでみた

          先月出たV林田さんの『麻雀漫画50年史』を読んだので、感想を簡単に書くつもりでしたが、意外と長くなってしまいました。 1.マニアックすぎるけっこう麻雀マンガは読んでいるつもりでしたが、知らないことが多く勉強になったんですが、一読しての感想は「マニアックすぎる」というものでした。 それはともかく、能條純一はやっぱ『翔丸』だよな。 巨人の肩の上に乗る この本の概要は、福地誠先生の以下2本の無料noteを読めば、ほぼつかめると思います。 福地先生がその1で書いている「第1章

          『麻雀漫画50年史』を読んでみた

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑦(2000年代後半 その2)

          7.不況下のフロンティアはどこにある?(2000年代末と現在)2000年代も末となる『レジャー白書2008』の特別レポートは「「選択投資型余暇」の時代」、そして、2008年9月のリーマンショック後となる『レジャー白書2009』の特別レポートは「不況下のレジャー・フロンティア」でした。 どちらも、リソースがかぎられた時代に、レジャー産業は顧客に何を提供していくのかという特集内容でした。株価は上がっても不景気感が続く現在にも通じる内容です。 不況下のレジャー・フロンティア(20

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑦(2000年代後半 その2)

          2023-24シーズンのチーム戦略

          Mリーグ2023-24のレギュラーシーズンが終わったので、チーム戦略について考えたことを書いていきます。 もはやドリブンズ戦略は存在しないMリーグのチーム戦略についての一連の記事は、「特定の選手を最低限の試合数しか出さない」というドリブンズが取った戦略について考えたことが発端となっていました。 結局、ドリブンズにおいてはドリブンズ戦略は有効ではなく、2019〜2022年の4年間で、3回のレギュラーシーズン敗退という結果に終わっています。そして、ドリブンズは今シーズンからチ

          2023-24シーズンのチーム戦略

          生命力の起源を考える

          今回の記事では、Mリーグの実況・解説でもよく使われている「生命力」という用語について考えたいと思います。 もちろん、麻雀の実況で言っているのは、「真空状態でもネムリユスリカは死なない」みたいな文字どおりの生命力の話ではありません。あくまで「麻雀における生命力」「プロ雀士としての生命力」であり、簡単に言えば、「運が強い」という意味になります。 上に貼った画像について説明すると、これは今シーズンのMリーグで佐々木寿人プロがカン5索のリーチをかけていた局面です。最大でも4枚しかな

          生命力の起源を考える

          三大麻雀映画を観てみた

          前回までの記事で麻雀小説をいくつか読んでみて、今度はそれぞれの作品を映画化したものも観たくなったので、それらの映画のレビューを書いていきます。 タイトルに「三大」とつけているのは、有名な以下3人の雀豪作家の作品を対象としているからです。といっても、麻雀とはあまり関係のない作品が入っていたり、映画じゃなくてドラマだったりと、例によって「三大」とは名ばかりになっています。 阿佐田哲也『麻雀放浪記』(1969) 白川道『病葉流れて』(1998) 伊集院静『いねむり先生』(2

          三大麻雀映画を観てみた

          『ガッツン!』と『砂漠』を読んでみた

          前回の記事で、伊集院静作『ピンの一』は、福地誠先生のnoteでは箸にも棒にもかかんねーという扱いだと書きました。 しかし、福地先生のリプライによると、「オレが言ってたのは『ガッツン!』のことで、『ピンの一』のことは忘れてた」と。 なお、『ピンの一』はやっぱりつまらないし、『ガッツン!』はあまりの評判の悪さに積ん読状態だそうです😭 というわけで、今月の課題図書として、その箸にも棒にもかからない『ガッツン!』と、今を時めくベストセラー作家・伊坂幸太郎も麻雀小説を書いていると

          『ガッツン!』と『砂漠』を読んでみた

          三大麻雀小説を読んでみた

          先月、作家の伊集院静さんが亡くなりました。そこで、その著作のひとつである麻雀小説『ピンの一』を読んでみようと思ったのですが、下に貼った福地誠先生のnoteを読んでいたこともあり、著名な麻雀小説を読み比べてみようと思い立ちました。 読んだのは、以下の3作品になります。 阿佐田哲也『麻雀放浪記 青春編』(1969) 白川道『病葉流れて』(1998) 伊集院静『ピンの一』(1998) 上記は麻雀小説を書こうとしている福地先生の知り合いの言葉ですが、この記事を通して、麻雀小

          三大麻雀小説を読んでみた

          麻雀の市場規模データを更新しました(2022)

          先月末に出版された『レジャー白書2023』がようやく届いたので、早速(でもないけど)、麻雀をはじめとする各種レジャーの2022年のデータをまとめました。 0.ファストまとめ2022年の麻雀の参加人口・市場規模は前年同様に増加。コロナ前の500万人―500億円ラインに戻りつつある 参加人口の内訳は、20代が最多年代となり老人の麻雀離れが進む。女性は全年代で増加 2022年のレジャーの首位は国内観光旅行。男女別では、男性は動画鑑賞、女性は旅行が首位 囲碁・将棋では、コロナ

          麻雀の市場規模データを更新しました(2022)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑥(2000年代後半)

          6.「2007年問題」以降のレジャーのシニア化(2000年代後半)2000年代後半の『レジャー白書』の特別レポートは、「2007年問題」を意識して、「シニア化」が大きなキーワードになっていました。 「2007年問題」というのは、1947年生まれが世代の中心となる「団塊の世代」の一斉退職によって、技術やノウハウが継承されず生産性の低下が懸念されたことを指します。 この「2007年問題」に対処するため、年金の受給年齢が60歳から65歳に引き上げられたり、定年後の再雇用が活発化し

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑥(2000年代後半)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑤(2000年代前半)

          5.『レジャー白書』から麻雀が消えた日(2000年代前半)今回の記事では、今年の投票選抜戦の結果発表がつい最近行われたこともあり、2002年に稼働を開始するやいなやゲームセンターを席巻した大ヒットアーケード麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)」に焦点を当てたいと思います。なお、投票選抜戦というのは、麻雀格闘倶楽部のプレイヤーによる日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士への人気投票のことです。 「麻雀格闘倶楽部」が最後の輝きだった(2002)「麻雀格闘倶楽部」とは

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑤(2000年代前半)