阪神ジュベナイルフィリーズ 2023 予想 ◎コラソンビート
中々難しい2歳のG1戦だが、過去のレースを見ても前半のペースそのものは流れやすい傾向にあるレース。ただ3~4角で少し緩んで直線の再加速となる形が多く、前半の流れに対応しつつ後半要素を引き出せるタイプの馬が有利な傾向あり。ただ2歳のこの時点で出走各馬の前後半要素の見極めをするのは結構難しい…。
今回はある程度流れる展開に対応できる…というのを前提とすると、平均寄りの流れを問題としていない◎コラソンビートは期待していいかもしれない。
まずは3走前の2歳未勝利(東京1600m)を参考に見ても、この時は46.7-47.9という前傾ラップを自ら作り出して完勝。6頭という少頭数だったが前半からある程度引っ張る形になって、しかも3~4角で競られる形になりつつも直線半ばの加速で他馬との違いを作っている。この時は最後1Fのラップが12.6秒と大きく落としてはいるが、この馬自身は完全に抜け出していて最後100mは完全に流す形でのもの。当然時計的には平凡なものにはなったが、1600mの距離で平均ペースでのSP持続力を見せた内容はここでも大きな意味を持ってくる。
また1400m戦ではあるが2走前のダリア賞を見ても、綺麗な平均ペースの中を直線の再加速戦で違いを作って快勝。現状では平均ペース寄りの流れを得意としていると見ていいだろう。
そして前走の京王杯2歳Sではレコードタイムを叩き出すなど後半要素で他馬圧倒した形。ただ1400m戦の中で自身の位置取りを考慮すると実質スロー寄りの流れだった…という事を含めても、後半要素をかなり高めてきた感じの内容。時計的な面で見ても1.20.6のレコードタイムだから、今回は200mの距離延長で単純に12秒を加えたとしても1.32.6で走破する計算。これは近10年の阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち時計に当て嵌めて見ても最上位の時計となる。
現状での最大の問題は右回りへの対応だけ。これは走っていないので何とも言えないが、少なくとも現時点で見せている後半要素の高さは確かなはず。しかも阪神マイルは平均寄りで流れやすいコース形態、阪神ジュベナイルフィリーズのレース傾向を見ても同様である。流れる展開への対応力を最大の武器にできる舞台であり、今回は右回りさえ対応出来れば自然と勝ち負けできる素材と見て本命に推したいと思う。
他の馬は正直平均寄りの流れる展開の対応力は未知数。しかもマイル戦で…となると余計に読めなくなる。後は純粋に流れる展開に対応できると信じるか、後半要素の高さに賭けるしかない馬になる。
その中で○ステレンボッシュは少しアテになる内容を見せている。
2走前のサフラン賞がハイペースと流れる展開の中で少し控える形から2着好走を見せているし、前走の赤松賞がある程度高いレベルで後半要素を見せた内容。中2周というローテが鍵になるかもしれないが、それでも流れる展開への対応力と後半要素を見せているのは強みと見て対抗評価。
3番手には前半から流れてのSP持続力の展開だったファンタジーS組から3着の▲シカゴスティングを3番手に抜擢。その前走では明確に控える形で後半要素を高めた印象が強く、今回もある程度控える形での浮上を期待したい馬。またファンタジーSの1.2着馬も同様にここに参戦するが、前走は上位馬とは道中の位置取りで枠順的にも内外の差が多少なりとも影響した結果だと見る。その時の1.2着馬は自身より外の枠にはいったので、当然今回は逆転があっても…という視点で3着馬からの抜擢としたい。
後の連下候補にはサフラン賞の内容を最大限に評価して△スプリングノヴァ。平均寄りの流れの対応が未知数だが、後半要素の高さだけを信じて△キャットファイトと△アスコリピチェーノの2頭。更なる距離延長がどう出るか微妙も、函館2歳Sと未勝利戦を見ても流れる展開への対応力があると見て△ナナオを最後に引っ掛けておきたい。
◎コラソンビート
○ステレンボッシュ
▲シカゴスティング
△スプリングノヴァ
△キャットファイト
△アスコリピチェーノ
△ナナオ
【買い目】
馬連:◎○▲ BOX
3連複:◎○▲から2頭軸の△流し
(馬連3点 3連複13点)