朝日杯フューチュリティステークス 2021 予想
木曜日の夜から金曜日にかけての降雨の影響が少なからず残りそうな雰囲気。土曜日明朝には少量の降雨(雪を含む)もあった。レース開始時刻までには良馬場発表になると思われるが、先週までの馬場の傾向を含めて考えてもそこまでスピードが生きる馬場にはならない可能性はある。
2歳の若駒のG1レース。特性面がハッキリとしていない中で、馬場状態の読みも考慮しての予想となると結構難解なレース。
現時点(土曜日午前)での判断としては、ある程度時計の掛かる馬場を想定。馬場と近年の朝日杯の傾向を考えても極端な急加速を問われる形では無く、後半のスピードの持続力を備えているタイプを選んでいきたい。
時計の掛かる馬場になりそうなのは追い風になるはずの◎ジオグリフが中心。過去2戦が1800m戦であり、やはり現時点でマイルの速い流れと時計的な不安は残ってしまう。ただ(今週の天候を考慮にいれなくても)先週から時計の掛かる馬場でもあり、道中の流れはともかく走破時計そのものはそこまで速いものは求められないだろうという点は有利になるはず。
前走の札幌2歳Sは力の要る馬場での持続力勝負という形で圧勝だが、何よりも新馬戦で見せた内容の方が凄い。新馬戦は超スローの流れからの後半3Fの加速勝負という感じだが、前半が超スローという事実は変わらないものの、実際は3角過ぎからジワジワとペースが上がって行く中での直線での加速勝負。後半5Fは12.0-11.8-11.2-11.0-11.3というラップ推移であり、その中で後半3Fの11秒台前半のスピード持続力が問われてさらに最後の1Fでグンと加速して差し切っている。
今回のメンバー構成ではこの馬が新馬戦で見せた内容と匹敵するものを見せた馬はいない。前述のように1800m戦のものでありマイルの流れや、時計面の心配はあるのだが今回は馬場状態を考慮してもその辺りの心配はかなり軽減されるように思える。単純に前半の流れに関係なく後半の5~4Fのスピード持続力勝負の展開になれば、普通に勝ち負けを期待しても良いと思われるのでこの馬を本命として組み立てたい。
相手は○ダノンスコーピオン。前走の萩Sは1800m戦でスローの後半4F戦で勝利で、その前の新馬戦でも阪神マイルを勝っているとはいえこちらも超スローの瞬発力勝負。どちらも前半が緩いレースしかしていないのでマイルのG1で速い流れへの対応力と時計面が課題になる。心配される要素は◎馬とほぼ同じだが、新馬戦では稍重の力の要る馬場での加速勝負を制するなど今回想定している馬場状態はプラスになる可能性は高い。前走の萩Sは前半が緩い流れとは言え後半のスピード持続力勝負の中を差し切り勝ち。見せている内容は異なるものの、タイプ的には◎馬と同じと見れると思う。阪神コースでの走りの内容は良いし、今回は条件的にも合致すると思えるので対抗に抜擢としてみた。
3番手候補は迷う所ではあるが▲トウシンマカオを。こちらは◎○馬と違って、1400mと1600m戦である程度流れるレースを経験しているというのが強み。前走の京王杯2歳Sでは速いラップを問われて反応と加速でやや見劣った感があって、想定される馬場で極端に速いラップや時計を問われなければ浮上しても良さそうに思える。高い先行力と持続性の末脚という点が武器であり、前々で運んで立ち回りが噛み合えば…という所に期待しての3番手候補。
後は加速の鋭さは認めても力の要る馬場状態で?という感はあるが軽視はできない△セリフォス、スピード持続力は未知数だがアイビーSである程度流れる展開で結果を出してきた△ドウデュースも候補に入れたい。
穴候補は★カジュフェイス。1600mへの距離延長に対応できるかがポイントの一つだが、比較的楽に主導権を握ることが出来れば面白そうなタイプ。力の要る馬場も向きそうだし、長く脚を使えるタイプなのである程度自分の形になればゴール前まで粘りを見せる事は可能かもしれないので警戒したい。
【買い目】
馬連:◎○▲★ BOX
三連複:◎○▲★軸 △流し
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